中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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もう蝉が啼きだした丹沢:塔ノ岳(今年30回目)

2008年06月25日 07時28分24秒 | 丹沢の山旅

                       <塔ノ岳山頂>

           もう蝉が啼きだした丹沢:塔ノ岳(今年30回目)
                (山旅スクール5・6期有志)
               2008年6月25日(火) 


            蝉と雲が主役の塔ノ岳



■梅雨の合間に・・・
 梅雨時は運動不足になりがちで困りものである.
 今日の天気予報は,やっと晴れ.今日を逃すと,気持ちよく塔ノ岳を往復できるチャンスが遠のいてしまう.7月1日にペルーへ旅立つ私にとって,今はこの旅の準備に多忙なのだが,それはさておき,兎に角,今日は,是非,塔ノ岳を往復しておきたいと思う.
 そこで,例によって,早朝,5時10分に家を出て,始発の湘南モノレールに乗車.東海道本線で,大船から藤沢へ廻り,小田急電鉄に乗り換えた.

■体力の衰えが心配
 昨夜,柄にもなく,夜中の10時頃まで,パソコンにしがみついていたためか,今朝は寝不足気味である.藤沢から小田急の電車に乗った途端に居眠りを開始する.居眠りをしながら,いろいろな夢を見る.夢の中身は覚えていないが,どうせろくな夢ではない.
 「ハッ」と夢から覚める.電車は,どこか大きな駅に停まっている.
 「ここは,どこだ!・・・寝過ごしたか」
慌ててキョロキョロ見回すと,「大和」である.良かった!
 こんなに眠くて,果たして塔ノ岳へ登れるかなと,少し心配になる.それに,天候の都合やペルー行の準備もあって,塔ノ岳には,6月16日に登って以来,今日は8日ぶりの登頂である.これまでの経験から,山行の間を,1週間空けてしまうと,大分体力が落ちてしまう.果たして,今日は塔ノ岳山頂まで2時間20分台で登れるだけの体力があるかが,とても心配である.

                 <見晴茶屋から急坂を登る>

■山旅スクールの同期生にバッタリ会う
 眠い目を擦りながら,相模大野で下車.小田原行の電車に乗り換えるために,ホームから階段を登って,隣のホームへ向かって,ダラダラと歩く.すると,私の直ぐ脇を,見覚えのある小柄な女性が,リュックを背負って歩いている.山旅スクール5期の痛子さんである.痛子さんは,仲間のノシイカさん,ギンナンさんと一緒に,塔ノ岳に登るという.
 私は,急遽,痛子さん達と一緒に塔ノ岳に登ることにした.
 一緒に登ると決めたときに,曖昧で奇妙な気持になる.実は,いくら登頂の間が空いたからといって,塔ノ岳山頂まで,2時間20分台で登れなかった惨めな自分の姿を見るのが厭であった.でも,やっぱり現在の自分の体調を見ておかなければいけないなとも思っていた.でも,もし,他の人と一緒に登頂するなら,ユックリ登ればいい.だから,今日は,果たして2時間20分台かという結論を出さなくても良い.そんなことを考えていると,気分が楽になってくる.
 
                  <山麓で沢山の花と出会う>

■ユックリと登る
 渋沢駅で,ノシイカさん,ギンナンさんと落ち合う.そして,渋沢7時40分発の3番バスで大倉へ向かう.3番バスに乗車した登山客は,ほんの数名である.梅雨の間に晴れの日にしては,登山客の人数が少ないようである.
 「私達と一緒だと,水戸黄門,見れなくて残念ね」
と痛子さんが軽口を叩く.確かに見られないのは,残念である.
 間もなくバスは大倉に到着する. バスでは,ご常連の男性(仮にA氏と呼ぶ)と一緒になる.私は,
 「今日は,山旅スクールの知り合いと登ります・・・4時間が目標です」
と,別々に登る旨,挨拶する.
 「3時間ぐらいならご一緒しても良いが,4時間ではしょうがないな・・」
とA氏が答える.
 私達は軽くストレッチを済ませてから,8時02分に大倉から歩き出す.道路は雨水で濡れている.丹沢ベース付近の敷石は,昨夜来の雨でベタベタに濡れていて,とても歩きづらい.
 4人一列になって登り続ける.そのとき,ご常連のYさんが,ショートパンツの姿で,2本のストックを上手に使いながら,下ってくる.
 登山道脇の森の中では,小鳥が実に綺麗な声で啼いている.この綺麗な啼き声を,文字ではどうにも表現できないが,私達は,暫くの間,小鳥の声に聞き惚れる.
 8時32分に観音茶屋に到着する.ここで給水のために,ほんの2~3分休憩を取る.さらに,雑事場ノ平で,3分ほど休憩をとる.尾根筋に出る.ここまで登ると,幾分涼しい空気が動いているように感じる.

                 <清楚な花が私達を迎える>

■ご常連と次々にすれ違う
 8時56分,見晴茶屋を通過する.いよいよ最初の難関,一本松の急登に差し掛かる.痛子さん達は,案外良いペースで登り続ける.そして,14時19分,一本松を通過する.
 辺りには,次第に霧が掛かり始める.
 やがて,一行の調子も安定してくる.9時30分に駒止茶屋を休まずに通過する.そして,平らな尾根道に出る.9時40分,晴れていれば,富士山が良く見える場所で,暫くの間,休憩を取る.私が何時も定点観測をしている場所である.今日は残念ながら怪しい雲が沸き上がっていて,富士山は全く見えないが,雲が絶え間なく動いている.時々,富士山の黒い山肌が,ほんの少し見え隠れする.
 9時50分,富士見スポットから歩き出す.そして,堀山ノ家を通過して,いよいよ戸沢分岐までの急な登りに差し掛かる.皆,意外に元気である.途中,何人かのご常連とすれ違う.ご常連には,私は暫くの間,海外に行っているので,今度,塔ノ岳でお会いするのは,7月下旬頃だと挨拶する.

           <定点観測:富士山が良く見える筈の稜線から望む>

■カッコウから蝉に・・・
 登山道沿いの森では,蝉が煩いほどの賑やかに啼きだしている.つい1週間前の6月16日には,全く蝉の声は聞かなかったのに・・・そういえば,16日はカッコウが頻りに啼いていたが,今日は,カッコウの啼き声は全く聞こえてこない. ほんの暫くの間に,季節は目まぐるしく変わっていくようである.
 もう,夏至も過ぎてしまった.まだ,新年になってから間もないと思っていたのに・・・ついこの間まで,雪に悩まされながら登っていたのに,もう直ぐ今年になってから,半年が経過しようとしている.改めて月日の過ぎ去るのが早いことを実感する.

               <定点観測:今日の萱場平>
          ※雨が降り続いたにもかかわらず,案外濡れていない.
           辺りはもう蝉時雨.

■花立山荘で昼食
 10時19分に萱場平を通過して,花立山荘前の急坂に差し掛かる.
 私とほぼ同年齢のご常連が,上から下りてくる.彼はほぼ毎日,塔ノ岳を往復している.このバカ尾根を2時間前後で登ってしまう強者である.彼にも,私が暫くの間,丹沢を留守にする旨,報告する.
 「あなた,ブログで良く整理していますね・・」
とのお言葉を頂戴する.
 続いて,ご常連のローギヤー氏が下りてくる.彼は多分2番バス.そして,2時間25分程度でバカ尾根を登ったに違いないだろう.
 やがて,花立山荘が見える所まで到着する.階段の途中で休憩を取った後,再び登って,10時50分に,漸く,花立山荘に到着する.ベンチに座って休憩を取る.小腹が空いたので,少々早いが食事を摂る.
 暫く休んでいると,山旅スクール6期の女性が登ってくる.そして,私達と合流する.結局,山旅スクール卒業生6人が期せずして一緒になる.

               <塔ノ岳山頂から富士山を望む>

■暖かい山頂
 11時35分に花立山荘を出発する.カッコウの声も聞かずに登り続けて,11時53分に塔ノ岳山頂に到着する.大倉からの所要時間は,3時間51分.当初予定の4時間よりは,少しマシであった.
 晴れてはいないが,山頂は暖かで気持がよい.かなり沢山の登山客が日向ぼっこをしている.
 山荘から出てきたばかりのK大Nさんに会う.会うのは暫く振りである.Nさんは,
 「毎月4回,塔に登りたいと思っているんですが,今日はまだ3回目.今月中にもう一度登らなければならないんです・・・」
と苦笑する.
 尊仏山荘に入る.私より先に山荘に入った痛子さんとギンナンさんが,もうビールと注文している.私はお茶.今日の小屋番はHさんである.私は,
 「このお二人は,トドさんの仲間ですよ・・・うるさい人達ですよ」
と,紹介する.
 「わかってますよ・・・」
とHさんがニヤニヤする.
 今日の山頂の12時現在の気温は+21.1℃.随分と暖かい.
 今日は,Oさんが居ないためか,営業部長はお休みのようである.
 暫くの間,Hさんと雑談した後,海外へ行っているので,次回登ってくるのは,7月下旬辺りになるとお話しして山荘を出る.
 先に山荘を出た痛子さんたちが,山荘前のベンチで日向ぼっこをしている.私も,同じベンチで,暫くの間,山頂のそよ風を楽しむ.

             <沸き上がる雲:塔ノ岳山頂より蛭ヶ岳方面を望む>


                 <沸き上がる雲:尊仏山荘より>

■順調に下山
 12時43分に下山を開始する.
 下りはなかなかのペースである.先ほどの登りが嘘のように,サッサと下り続ける.途中,堀山ノ家で,8分ほど休憩を取って,15時10分に大倉に到着する.下りの所要時間は2時間27分と好調.
 大倉発,15時22分のバスに乗車.一同,どこにも立ち寄らずに,小田急の上り電車に乗車する.私は,相模大野で,特急えのしま75号に乗り換える.藤沢での接続も良く,意外に早く帰宅する.

[山行記録]

 8:02  大倉歩き出し
 8:10  登山口
 8:21  丹沢ベース
 8:32  観音茶屋(8:34まで休憩)
 8:50  雑事場ノ平(8:53まで休憩)
 8:56  見晴茶屋
 9:14  一本松
 9:30  駒止茶屋
 9:40  富士山が見える場所(9:50まで休憩)
 9:49  堀山
 8:54  堀山ノ家
10:17  戸沢分岐
10:19  萱場平
10:50  花立山荘(11:19まで食事休憩)
11:35  金冷シ
11:53  塔ノ岳山頂 着
=============================================
12:43  塔ノ岳山頂 発(+21.1℃)
12:57  金冷シ
13:08  花立山荘
13:25  萱場平
13:27  戸沢分岐
13:41  堀山ノ家(13:49まで休憩)
13:59  堀山
14:06  駒止茶屋
14:19  一本松
14:31  見晴茶屋
14:33  雑事場ノ平
14:46  観音茶屋
14:53  丹沢ベース
15:02  登山口

[山行記録]

■登攀・下降高度
  1201m

■水平移動距離   6.5km

■登攀所要時間
  大倉発      8:02
  塔ノ岳山頂着  11:53
  (所要時間)  3時間51分(3.88h)
 登攀速度
   1,201m/3.88h=309.5m/h

■下降所要時間
  塔ノ岳山頂発  12:43
  大倉着     15:16
  (所要時間)  2時間27分(2.45h)
 下降速度
   1,201m/2.45h=490.2m/h
                           (おわり)

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2 コメント

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コメント有り難うございました. (flower-hill_2005です)
2008-06-27 20:25:20
Kiyomaさん
コメント有り難うございました.
Kiyomaさんのブログを拝見しております.随分,頑張って居られる様子で何よりです.
次回,塔ノ岳に登るのは,7月下旬になりますが,また,お目にかかれることを楽しみにしています.
返信する
瑞牆山は曇りでした (Kiyoma)
2008-06-27 17:06:42
25日我々は、瑞牆山に行きました。1日目は、山荘の前でロープワーク等で26日に瑞牆山に登りました
残念ながら、あの独特の景観にはお目にかかれず残念でありました。ペルー気をつけて行ってらっしゃい。
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