中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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かまくら絆の会展見学

2007年05月04日 22時30分41秒 | 鎌倉あれこれ

           かまくら絆の会展
           I画伯の油絵鑑賞
          2007年5月3日(木)

 東海道五十三次宿場巡り第3回目を,戸塚で終えた私は,その足で,鎌倉へ出向き,小町通で行われている「かまくら絆の会展」を見学した。連休の真っ最中で,しかも好天気に恵まれたために,小町通は沢山の見物客で身動きができないほど混雑していた。特にコロッケ屋の前辺りは,前にも後にも引けないような混雑ぶりであった。そんな混雑をやっと通り抜けて,『一番屋』と『味くら』のある十字路を左折する。途端に人波が途絶えて,閑静な雰囲気になる。十字路を少し西へ進み,14時53分に,やっと開城のある「ギャラリーやまご」に辿り着いた。

          <かまくら絆の会展の会場>
  
 会場は50~60平方メートルほどの広さだろうか,壁面には油絵や水墨画陳列されている。そして中央の机には,皿,ポットなど陶芸品が飾られている。この展覧会は油絵3人,水墨画1人,陶芸1人の合計5名の芸術家が出品している。この油絵3人の内の1人が,私の大学院時代の同僚,Iさんである。
 Iさんは大学卒業後,某大手商社に勤務されていた。そして,私が某大学の教員になった頃,大手のプロバイダーの副社長になられた。そのIさんが,いつ頃から絵の修行を始めたのかは,つい聞きそびれているが,作品を拝見していると,Iさんの多彩さに驚いてしまう。
 以下に,作品を拝見した感想を披露することにしたい。なお,展示してある絵を写真に撮り,ブログで公開することを,事前にI画伯から承認を受けている。

■作品1



 鎌倉を散策している人なら,この絵を見た途端に場所が分かると思うが,本覚寺と妙本字の間にある夷堂橋付近を書いた作品である。このような所も絵になるのかと感心させられる。この絵から古い鎌倉のイメージが伝わってくる。ほのぼの感に溢れた作品だと思う。

■作品2



 この絵は,一見して,段葛の入り口付近を描いたものだと分かる。自動車が渋滞している通りにも,赤い鳥居が隠れてしまうほどの大きな木の緑が生えている。この木の重みを右手の大きな白い狛犬でバランスを取っている面白い構図である。
 この絵にも,見る人を和ませる「ほのぼの感」が溢れている。作者であるIさんの人柄が,この絵の中ににじみ出ているのだろう。
 

■作品3



 私は,今回披露した4枚の作品の中では,この絵が一番気に入っている。絵の両側には「動かないもの」を代表する建物が並んでいる。その真ん中を「動くもの」の象徴である自動車が走っている。しかも,横断歩道には人気もない。車は画面の手前から奥に向かって,走っている。これが絵の奥行きを良く表している。斜めV字型に青空が見えている。白い大福餅の旗が棚引いていて風を感じさせる。これらが,この絵独特の明るさと動きを与えている。
 この絵が書かれた街角は,特に特徴があるわけでもない,極,極,平凡な場所である。しかし,「静中の動,動中の静」のけだるい町の雰囲気を良く伝えている。
 私は,暫くの間,この絵の前に立っていた。この絵から伝わってくる車の音,けだるい雰囲気,平凡な市井などを想像しながら楽しい一時を過ごした。


■作品4



 和賀江島付近だろうか。近場の岩場の描写が面白い。この絵でもIさんのメルヘンが漂っている。円形の海と空と数隻の船,浜辺に立っている3人の姿が,静かな海と,遠くから聞こえてくるかすかな波の音を,とても良く表現している。
 私はこの絵の構図のすばらしさに感銘を受ける。実に良い絵である。

          ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 I画伯の絵を拝見してから,私は焦れったいような感情に苛まれている。山登りばかりしていないで,絵を描きたいという感情が,猛烈な勢いで私に押し寄せている。
 たまたま,東海道五十三次で歩いている間,私は小さなスケッチブックと,自家製の絵はがきを数枚持参していた。これらを,そっとIさんに見てもらう。
 「Flower-hillさんも,私達と一緒に個展を開いたら如何ですか・・・}
とIさんが私の色気に火を点ける。現時点の私の力量では,とても,とても,人様に見て貰えるような作品を描くことは不可能である。でも,もっと上手に絵が描けるようになりたい!

 「よぉ~し・・・これから絵を描くぞ・・っ!」
もう大変な年寄りになっている自分を,チラチラと省みながら,勝手に気分を高揚させている。15時34分に会場を後にする。
 よぉし~っ・・明日から絵を描き始めるぞ!!!
                          (おわり) 



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