中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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冬の丹沢:鳥ノ胸山・大界木山縦走

2012年01月18日 03時16分07秒 | 丹沢の山旅

                                <大界木山付近の登山道>

[復刻版]      冬の丹沢:鳥ノ胸山・大界木山縦走
             (山旅スクール第5期)
           2006年1月18日(水) 


<山行地図>



<プロフィールマップ>



■貸し切りバスで道志村へ
 総勢10数名で,7時15分,新横浜駅前を貸切バスに乗って出発.
 中央高速を通って道志村へ向かう.バスから窓外を見ると,朝から曇りがちな空から激しく雪が降り始めた.内心「天候にはついていないな」と思い始める.地理に不案内な私には,どの辺りのトンネルか分からないが,長いトンネルを幾つも抜けると天候は一変して,全く雪が降っていない.
薄日すら射している.
 道志村唐沢バス停に到着後,ストレッチ.
 0時19分に登山開始.
 今日のテーマは地図読みである.3人ずつチームを作って,地図を頼りに山道に入る.柳田国男の懐古碑を,エリアマップを頼りにして探すが見当たらない.結局,エリアマップでは国道413号線から道志川を渡る橋のたもとにある筈の懐古碑が,橋を渡った反対側にあることが分かった.


■秋葉山山頂
 橋を渡った途端に,先頭の班が道を間違えて観光農園敷地内の広い農道に入りそうになる.
 登山道に入ると,尾根の末端を回り込むようにして,小さな谷を通過する.谷の左岸に沿って,徐々に高度を上げていく.辺りは灌木に覆われていて見通しが利かない.再び谷を越えて右岸に出る.登山道は次第に急坂になる.やがて,谷は二股に分かれる.その間の小さな尾根を登る.
 かなりの急坂である.高度計でチェックすると,およそ350m/時前後の速度で登っている.湘南カラビナ隊で,平素から登山を続けている人達は,この程度の坂道は450~500m/時ほどの速度で登っているので,今日の速度は,ほとんど汗もかかない楽な速度だが,今回の山行に久々に参加した人達にはかなり,きついようである.当初,残雪があるかなと思っていたが,雪は全く見当たらない.
 やがて,秋葉山山頂(標高887m)のすぐ南側の稜線に出る.
 11時15分,秋葉山の山頂に到着する.山頂は狭く,それほど高い山ではないが,山頂から素晴らしい眺望が楽しめる.西南西から北に向かって,御正体山(1682m),今倉山,そして北には菜畑山が連なっているのが見渡せる.眼下には道志川沿いの集落や道路が箱庭のように見える.

  上;秋葉山山頂
 下;鳥ノ胸山三角点

■鳥ノ胸山
 秋葉山から鳥ノ胸山までは,ヤセ尾根と露岩帯が連続する.急傾斜のジグザグ道が連続する.両側から何本もの尾根が合流するのを地形図で確かめ,現在地を確認しながら先へ進む.やがて山道はなだらかな傾斜になる.周辺の見晴らしが少し良くなる頃,小さな山頂を通り過ぎる.山道の右側には村界を示すと思われる傾いた杭が建っている.一瞬,鳥ノ胸山の山頂かと思ったが,どうも様子がおかしい.そこで,さらに数十メートル進むと,ならだかに広がる山稜に三角点があるのを見つける。
 12時46分,鳥ノ胸山(北峰:1207.8m)の山頂に到着する.

■5本の尾根が合流する雑木ノ頭
 鳥ノ胸山で10分ほど休憩した後,さらに稜線に沿って南南東へ進む.少し下り,すぐに少し登って,鳥ノ胸山南峰(約1195m)を通過する.すぐに,急傾斜のザレたジグザグ道を標高で100mほど下り,また50m余り登り返す.
 途中,いくつもの尾根が分岐しているのを地図で確かめる。やがて尾根幅が広くなる.そして,5本の尾根が合流する雑木ノ頭(約1120m)に到着する.ここから,エスケープルートを取って,道志の森へ一気に下ることができる.

■大界木山
 雑木ノ頭を過ぎると細かな起伏のあるヤブ道が続く.そして,急坂を下って,浦安峠へ出る.この峠のために,私達が下ってきた尾根が切通になって中断されている.峠を東側に回り込んで,尾根の右斜面の急坂を一気に登り,ふたたび尾根に出る。この辺りから,身の丈を越える竹藪が覆い被さる道を進む.視界は殆ど利かない.やがて竹藪のトラバース道を進む.そして,本来の尾根よりひとつ手前の尾根に危うく入り込みそうになる.再び急坂を登り詰めると,大界木山(標高1246m)の山頂から西へ約300m程の尾根に突き上げる.この尾根で一般登山道と合流する.
 尾根を東へ進む。多少の上り下りがあるが,15時08分,大界木山の山頂に達する.この山頂からの眺望は余り良くないが,灌木に囲まれた気持ちの良い広場になっている.


■水晶橋を渡り道の駅「どうし」へ
 大界木山から再び往路を引き返し,そのまま一般道を進む.これまでの道に比較すれば,かなり歩きやすい道である.急坂を下ると城ヶ尾峠に到着する.ちょっとした広場になっていて,ベンチも設置されている.ここから北へ向かって下る.途中,ザレて崩落した危険箇所が2カ所ほどあるが,総じて歩きやすい登山道が続く.城ヶ尾峠から30分余り下ったところで,いきなり林道に突き当たる.水晶橋からは単調な林道歩きが続く。そして,16時49分に道の駅「どうし」に到着する。


<ラップタイム>

10:19   道志村唐沢バス停歩き出し(692m)
10:30   小さな沢を渡る(735m)
10:56   沢を離れて小さな尾根を直登
10:59   850m地点(11:02まで小休止)
11:15   秋葉山山頂着(887m)(11:25発)
11:53   1060mピーク
11:55   地図読みのため休憩(ヤセ尾根・露岩帯)
12:21   1140m地点(12:31まで休憩)
12:46   鳥ノ胸山北峰(1207.8m)(12:59発)
13:07   鳥ノ胸山南峰(約1195m)
13:38   雑木ノ頭着(1140m)(13:38発)
13:55   1145m地点(14:09まで休憩)
        ※1班だけ平指山往復
14:26   浦安峠
        ※竹ヤブのトラバース道。視界悪い。
14:55   村界の尾根道に合流
15:08   大界木山山頂着(1246m)(15:15発)
15:37   城ヶ尾峠着(1155m)(15:38発)
16:02   林道に突き当たる(985m)
16:49   道の駅「どうし」歩き終わり(680m)

[山行記録]

■水平歩行距離 
     8.8km

■累積登攀高度              881m

■累積下降高度              800m

■所要時間(休憩時間込み)
  バス停唐澤発       10:19
  道志の森 着                16:49
 (所要時間)        6時間30分(6.50h)
  水平歩行速度    8.8km/6.50h=1.35km/h

                                   (おわり)

「丹沢の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/162104abc52f59e09d5ea8281396e7e7
「丹沢の山旅」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/5b774409d6f87f74b0a845e963d580eb

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[編集後記]

2012年1月17日(火)

 今年に入ってから,散逸してしまいそうな過去の登山記録を整理して,須子ずつブログに掲載しはじめている.
 整理が行き届いていない過去の資料を探して整理するのはかなり面倒あり,また,既に散逸してしまった資料も多くて,作業は困難を極めている.
 でも,過去の資料を眺めていると,当時のことが,つい昨日のことのように鮮明に思い出すから不思議である.それと同時に,
 「・・あの山へ,もう一度行ってみたい・・」
という意欲が湧いてくるから不思議である.
 今回は,およそ5年前の資料を中心に整理をしているが.現在の自分が,過去の自分から,随分と沢山のことを教えられているなと実感している.まさに「温故知新」だなと深い感銘を受けている.
 これからも過去の自分から精気を貰って,元気に過ごしたいものである.
 午前中に,すべての用事が終わる.
 午後から,せいぜい1万歩ぐらいは歩きたいなと思って家から歩き出す.行き先は何処でも良い.まさに足の向くまま,気の向くままである.幸いなことに(?),我が家は一寸した山の尾根筋にあるので,どっちへ向けて歩いても,必ずそれなりの上り下りがある.
 その昔,『口笛吹きの散歩』という局があった(正確な曲名は忘れた).私の口笛はやっと音が出るかでないかのお粗末なものだが,辺りに人が居ないことを確認してから,小さい音で,この局を口笛で吹きながら,まずは深沢方面に下る.
 途中,鎌倉市役所深沢支所の近くを通る.この建物の2階が図書館になっている.
 「・・ちょっと図書館にでも立ち寄って,週刊誌でも斜め読みするか・・・」
で,ほんの一寸のつもりで,図書館に入る.
 図書館には結構沢山の市民が来ている.まずは,自宅で取っていない新聞に目を通す.ついで,気の向くままに書籍を拾い読みする.そんなことをしている内に,瞬く間に時間が過ぎてしまい,気がつくと辺りが薄暗くなり始めている.
 「ありゃ~っ! もう,こんな時間か・・!!」
私は散歩を諦めて,そのまま家に戻る.
 家に帰ると,家内が夕食の支度をしているのか,台所の方から,何か煮物の匂いが漂ってくる.
 今日の午後,私は一体何をしていたのだろうか.1日が短くて仕方がないな・・・と愚痴っておこう.

                                    (愚痴おわり)



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