ニュープリマス最後の夜:登頂証明書の授与
<<タラナキ山登頂>>
2006年2月1日(水) その5
タラナキ山から戻った私は,ホテルの自室に戻り,さっそく風呂に入る。悪天候の中,寒い思いをしながら歩き続けていたので,温かい風呂は何よりである。
夕食の集合時間の5分前,19:10にロビーへ降りる。間もなく全員が揃う。私達のグループは,本当にパンクチュアルで気持ちがよい。19:15,ホテルのレストランに入る。昨夜と同じ席である。何となく「飲み助」組と「下戸」組に分かれて座る。添乗員のSさんから,
「今夜はアルパインツアー社からの提供で,お一人,1杯ずつ飲み物をサービスします・・・ただし,1杯だけです・・・それ以上はご自分にアカウントでお願いします・・・・」
と願ってもない嬉しい提案がある。「それでは・・・」ということで,下戸の私もグラスビールを所望する。
一同で乾杯!
今日は天候には余り恵まれなかったものの,念願のタラナキ山の登頂にも成功した。振り返れば,この4日間の間に,トンガリロクロッシング,ルアペフ山登頂,タマ湖・タラナキ滝トレッキングと,充実した山行ができた。大変な満足感がある。
Sさんから,明日の予定の説明がある。
「・・・モーニングコールは7:00です。朝食は7:30から,バゲージダウンは9:00です。チェックアウトをしてから10:20集合です・・・・10:30に出発します。丁度お昼ごろは,飛行機の中です。空港で軽く昼食をしておくか,何か食べ物を用意して,機内で召し上がるか,工夫して下さい。明日の夕食は18:00からの予定です・・・・」
19:30頃,今日一緒にタラナキ山へ登った山岳ガイドのジョンさんと,ドンさんが現れ,私達の隣に着席する。ガイド頭のジョンさんは,奥さんを同伴している。ニュージーランドのキューイハズバンドは,何かにつけて奥さんを大切にしているようである。
ジョンさんから一人ひとりに,
「おめでとう・・!」
と言いながら,タラナキ山登頂証明書が授与される。そして固い握手を交わす。控えめで,紳士的なジョンさんの態度に感銘を受ける。そして,
「また,是非,冬のタラナキ山へ来て下さい」
と付け加える。
登頂証明書には次のような文章が書かれている。
===========================================
TO CIRTIFY THAT
Mx FLOWER-Hill(私の名前)
CLIMED TO THE SUMMIT OF
MOUNT TARANAKI/EGMOND
ASCENT OF MOUNT TARANAKI
PROCESSED BY NAC-ALPINE
===========================================
21:00頃,授与式が終わり,お開きとなる。
いよいよ,明日は,オークランドへ移動する。
部屋へ戻る。
同室のTさんは,
「ちょっと,行って来ます・・・」
と私に挨拶して,今日も酋長さんとドッジさんのご主人が同室の「飲み助」部屋へ,いそいそと出掛ける。
私はベッドの中で,1時間ほどの間,日記帳の整理をする。
22:10に就寝。
(第31話おわり)
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