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孫と登った金時山
2007年6月23日(土)
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<登山ルート概要>
■登山ルート
公時神社駐車場→矢倉沢方面分岐→金時山山頂(往路を下山)
■プロフィールマップ
<登山概況>
■幸運な天気
前日までの天気予報は余り良くなかった。
前々から,長男の娘,つまり私の5才になる孫の初登山の予定が6月23日であった。私も,長男の家族も,三浦雄一氏の家族には及ぶべきもないが,それでも,三世代で登るこの日を心待ちにしていた。
雨が降らないのも困る。だから,梅雨の季節には,例年並みに雨が降って貰いたい。でも,今日だけは避けて欲しい。孫娘が「晴女」かどうか良く分からないが,幸いにも天気予報が外れて,朝から日が射している。私は,まだ十分に時間があるにもかかわらず,居ても立っても居られなくなり,随分と早く出掛けてしまう。
■公時神社登山口に到着
東海道本線で小田原まで出る。公時神社入口か仙石行のバスに乗るのに,小田原から乗るか,それとも箱根湯本まで電車で行ってから乗るか,少々迷うが,どうせ時間があるので小田原駅からバスに乗ることにする。
小田原駅前のバス乗り場に向かう。案内所で,1,300円の割引キップ「金時山ハイキングパス」を購入する。丁度うまい具合に御殿場行のバスが到着する。急いで乗車。観光バス風の大きな立派なバスである。乗客は登山姿の夫婦1組と私の3人だけ。
8時05分にバスは小田原駅を出発する。今日は土曜日なのに道路は意外に空いている。どんどんと進んで,想定していた時間より1時間も早く9時10分には公時神社前に到着する。
■親子三代で登山開始
無料駐車場で息子一家の自動車が到着するのを待つ。次から次へと登山者の自家用車が到着して,瞬く間に無料駐車場が自家用車だらけになる。落ち合う約束の10時を少し過ぎた頃,息子の自家用車が到着する。
虫除けの薬を散布し,日焼け止めを塗っている内に,瞬く間に,時間が経過する。
10時24分に,沢山の登山客に混じって,公時神社登山口(標高695m)から登山を開始する。今日は5才の子供(以下仮にナオちゃんと呼ぶ)を伴っての登山だから,何時もと勝手が違う。父親が先頭,次いでナオちゃん,その後に私,最後に母親が続く。
<パパ・・ナオちゃん頑張るよ>
公時神社の境内を抜けて,やや急な登り坂が連続する。背丈の小さなナオちゃんには,一寸した段差もとても大きく感じるに違いない。でも,ナオちゃんは,「ヨイショ、ヨイショ」と元気に登る。
■公時岩を通過
10時45分に林道(795m)と交差する。先頭に立つ父親と,ナオちゃんの後に続くFlower-hillとで,片時も目を離さずにナオちゃんの様子を見続ける。ナオちゃんにとって,登山は今日が始めてである。嶮しい坂道,ゴロゴロと転がる石やザレ場、登山道を横切る気の根っこなど,全てがナオちゃんにとって初めての経験である。時々よろけたり,つまずいたりで,一刻の油断もなく,ナオちゃんの様子を見続ける。
10時58分に公時岩(845m)に到着する。岩の傍らで、数名の登山客が休んでいる。元気なナオちゃんの姿を見て,思わずニッコリと微笑みかけてくれる。母親がストックを使い始めると,ナオちゃんも真似をして,ストックを使うと言い出す。
■仙石原を見下ろす
11時16分に登山道が少し広くなったところに到着する。ここで始めて休憩を取る。まずは水分の補給である。私はナオちゃんに「元気になるよ」と言いながら,アーモンドチョコレートを2粒ほど渡す。そして,11時25分に,また元気に歩き出す。
暫くの間,急勾配の登山道が続く。ここを過ぎると,仙石原側の斜面をトラバースする道になる。森林から抜け出すと,仙石原の素晴らしい風景を堪能することができるようになる。
残念ながら,雲に覆われた富士山は,全く見えない。目の前には,大湧谷が見えている。ただ,冠ヶ岳や神山の山頂は,雲が巻き付いていて,見ることができない。
<尾根に近付くと大湧谷が良く見える>
■矢倉沢分岐
ナオちゃんと母親が少し疲労しているようなので,11時55分,ほんの数分休憩を取り,11時58分に歩き出す。この辺りから,急な登り坂は,殆どなくなる。そして,12時09分に峠の鞍部に到着する。この鞍部で,登山道は金時山方面と矢倉沢方面に枝分かれする。
ここで,再び数分休憩を取る。金時山山頂方面から,ほとんど切れ目なく登山客が降りてくる。12時13分に再び歩き出す。ここからは長い階段道が連続する。ナオちゃんは至って元気に登り続ける。余りに落差の大きな場所では,お父さんに身体を持ち上げて貰うこともあるが,ほとんど自力で登り続ける。これには感心した。
<ナオちゃん,きつい坂だね>
登山の途中で,小さなセミが居るのをお父さんが見付ける。私が,このセミを捕ろうとしたが,タッチの差で逃げられてしまう。ナオちゃんは,
「もっとセミを探して・・・」
と暫くの間,お父さんに無理難題を言い続ける。
■金時山山頂
12時54分に,無事,金時山山頂に到着する。山頂は溢れるほどの登山客で混雑している。2軒の山小屋にも沢山のお客が入っている。私達は山頂で記念写真を撮った後,ベンチに座って,少し遅い昼食を摂る。
<金時山山頂に到着>
<パパ,ナオちゃんも撮してよ> <公時神社にお参りしていこう>
■下山開始
13時38分から下山開始。往路をそのまま引き返す。
途中,結構段差の大きい箇所が随所にあるが,ナオちゃんは元気に下る。そして,14時17分に矢倉沢方面への分岐に到着する。ここで,3分ほど休憩を取る。何時の間にか雲が高くなっていて,神山や冠ヶ岳の山頂もクッキリと見えている。
ナオちゃんは,急な下り坂をほとんど疲労することもなく素晴らしい速度で降り続ける。すれ違う登山客に,
「頑張ってね!」
と何回も声を掛けられる。
ナオちゃんは,足下の細かいものが良く見える。ゲジゲジを見付けたり,小さな石を見て綺麗だねという。モミジの落ち葉も綺麗だねといって拾う。この仕草が何とも可愛い。
15時01分に林道と交差する。ここで,ちょっと休憩を取って,そのまま下り続ける。そして,15時21分に公時神社本殿に到着する。ナオちゃんは,パパと一緒に小さな手で2回柏手をうってお参りをする。
15時24分に,無事,駐車場に戻る。
孫と一緒に登山できるのは,何とも嬉しいことである。
<ママ・・面白かったよ>
[ラップタイム]
10:24 公時神社駐車場歩き出し
↓
12:09 矢倉沢方面分岐
↓
12:54 金時山山頂 着
13:38 〃 発
↓
14:07 矢倉沢方面分岐
↓
15:21 公時神社
↓
15:24 公時神社駐車場着
■登攀・下降高度
公時神社駐車場 517m
金時山山頂 1,212m
高度差 517m
■登攀所要時間(休憩時間込み)
公時神社駐車場発 10時24分
金時山山頂着 12時54分
所要時間 2時間30分(2.50h)
登攀速度(休憩時間込み)
517m/2.50h=206.8m/h
■下降所要時間(休憩時間込み)
金時山山頂発 13時38分
公時神社駐車場着 15時21分
所要時間 1時間43分(1.72h)
下降速度 517m/1.72h=300.5m/h
※5才の子供にしては上出来な成果だと思っている。
(おわり)
孫と登った金時山
2007年6月23日(土)
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<登山ルート概要>
■登山ルート
公時神社駐車場→矢倉沢方面分岐→金時山山頂(往路を下山)
■プロフィールマップ
<登山概況>
■幸運な天気
前日までの天気予報は余り良くなかった。
前々から,長男の娘,つまり私の5才になる孫の初登山の予定が6月23日であった。私も,長男の家族も,三浦雄一氏の家族には及ぶべきもないが,それでも,三世代で登るこの日を心待ちにしていた。
雨が降らないのも困る。だから,梅雨の季節には,例年並みに雨が降って貰いたい。でも,今日だけは避けて欲しい。孫娘が「晴女」かどうか良く分からないが,幸いにも天気予報が外れて,朝から日が射している。私は,まだ十分に時間があるにもかかわらず,居ても立っても居られなくなり,随分と早く出掛けてしまう。
■公時神社登山口に到着
東海道本線で小田原まで出る。公時神社入口か仙石行のバスに乗るのに,小田原から乗るか,それとも箱根湯本まで電車で行ってから乗るか,少々迷うが,どうせ時間があるので小田原駅からバスに乗ることにする。
小田原駅前のバス乗り場に向かう。案内所で,1,300円の割引キップ「金時山ハイキングパス」を購入する。丁度うまい具合に御殿場行のバスが到着する。急いで乗車。観光バス風の大きな立派なバスである。乗客は登山姿の夫婦1組と私の3人だけ。
8時05分にバスは小田原駅を出発する。今日は土曜日なのに道路は意外に空いている。どんどんと進んで,想定していた時間より1時間も早く9時10分には公時神社前に到着する。
■親子三代で登山開始
無料駐車場で息子一家の自動車が到着するのを待つ。次から次へと登山者の自家用車が到着して,瞬く間に無料駐車場が自家用車だらけになる。落ち合う約束の10時を少し過ぎた頃,息子の自家用車が到着する。
虫除けの薬を散布し,日焼け止めを塗っている内に,瞬く間に,時間が経過する。
10時24分に,沢山の登山客に混じって,公時神社登山口(標高695m)から登山を開始する。今日は5才の子供(以下仮にナオちゃんと呼ぶ)を伴っての登山だから,何時もと勝手が違う。父親が先頭,次いでナオちゃん,その後に私,最後に母親が続く。
<パパ・・ナオちゃん頑張るよ>
公時神社の境内を抜けて,やや急な登り坂が連続する。背丈の小さなナオちゃんには,一寸した段差もとても大きく感じるに違いない。でも,ナオちゃんは,「ヨイショ、ヨイショ」と元気に登る。
■公時岩を通過
10時45分に林道(795m)と交差する。先頭に立つ父親と,ナオちゃんの後に続くFlower-hillとで,片時も目を離さずにナオちゃんの様子を見続ける。ナオちゃんにとって,登山は今日が始めてである。嶮しい坂道,ゴロゴロと転がる石やザレ場、登山道を横切る気の根っこなど,全てがナオちゃんにとって初めての経験である。時々よろけたり,つまずいたりで,一刻の油断もなく,ナオちゃんの様子を見続ける。
10時58分に公時岩(845m)に到着する。岩の傍らで、数名の登山客が休んでいる。元気なナオちゃんの姿を見て,思わずニッコリと微笑みかけてくれる。母親がストックを使い始めると,ナオちゃんも真似をして,ストックを使うと言い出す。
■仙石原を見下ろす
11時16分に登山道が少し広くなったところに到着する。ここで始めて休憩を取る。まずは水分の補給である。私はナオちゃんに「元気になるよ」と言いながら,アーモンドチョコレートを2粒ほど渡す。そして,11時25分に,また元気に歩き出す。
暫くの間,急勾配の登山道が続く。ここを過ぎると,仙石原側の斜面をトラバースする道になる。森林から抜け出すと,仙石原の素晴らしい風景を堪能することができるようになる。
残念ながら,雲に覆われた富士山は,全く見えない。目の前には,大湧谷が見えている。ただ,冠ヶ岳や神山の山頂は,雲が巻き付いていて,見ることができない。
<尾根に近付くと大湧谷が良く見える>
■矢倉沢分岐
ナオちゃんと母親が少し疲労しているようなので,11時55分,ほんの数分休憩を取り,11時58分に歩き出す。この辺りから,急な登り坂は,殆どなくなる。そして,12時09分に峠の鞍部に到着する。この鞍部で,登山道は金時山方面と矢倉沢方面に枝分かれする。
ここで,再び数分休憩を取る。金時山山頂方面から,ほとんど切れ目なく登山客が降りてくる。12時13分に再び歩き出す。ここからは長い階段道が連続する。ナオちゃんは至って元気に登り続ける。余りに落差の大きな場所では,お父さんに身体を持ち上げて貰うこともあるが,ほとんど自力で登り続ける。これには感心した。
<ナオちゃん,きつい坂だね>
登山の途中で,小さなセミが居るのをお父さんが見付ける。私が,このセミを捕ろうとしたが,タッチの差で逃げられてしまう。ナオちゃんは,
「もっとセミを探して・・・」
と暫くの間,お父さんに無理難題を言い続ける。
■金時山山頂
12時54分に,無事,金時山山頂に到着する。山頂は溢れるほどの登山客で混雑している。2軒の山小屋にも沢山のお客が入っている。私達は山頂で記念写真を撮った後,ベンチに座って,少し遅い昼食を摂る。
<金時山山頂に到着>
<パパ,ナオちゃんも撮してよ> <公時神社にお参りしていこう>
■下山開始
13時38分から下山開始。往路をそのまま引き返す。
途中,結構段差の大きい箇所が随所にあるが,ナオちゃんは元気に下る。そして,14時17分に矢倉沢方面への分岐に到着する。ここで,3分ほど休憩を取る。何時の間にか雲が高くなっていて,神山や冠ヶ岳の山頂もクッキリと見えている。
ナオちゃんは,急な下り坂をほとんど疲労することもなく素晴らしい速度で降り続ける。すれ違う登山客に,
「頑張ってね!」
と何回も声を掛けられる。
ナオちゃんは,足下の細かいものが良く見える。ゲジゲジを見付けたり,小さな石を見て綺麗だねという。モミジの落ち葉も綺麗だねといって拾う。この仕草が何とも可愛い。
15時01分に林道と交差する。ここで,ちょっと休憩を取って,そのまま下り続ける。そして,15時21分に公時神社本殿に到着する。ナオちゃんは,パパと一緒に小さな手で2回柏手をうってお参りをする。
15時24分に,無事,駐車場に戻る。
孫と一緒に登山できるのは,何とも嬉しいことである。
<ママ・・面白かったよ>
[ラップタイム]
10:24 公時神社駐車場歩き出し
↓
12:09 矢倉沢方面分岐
↓
12:54 金時山山頂 着
13:38 〃 発
↓
14:07 矢倉沢方面分岐
↓
15:21 公時神社
↓
15:24 公時神社駐車場着
■登攀・下降高度
公時神社駐車場 517m
金時山山頂 1,212m
高度差 517m
■登攀所要時間(休憩時間込み)
公時神社駐車場発 10時24分
金時山山頂着 12時54分
所要時間 2時間30分(2.50h)
登攀速度(休憩時間込み)
517m/2.50h=206.8m/h
■下降所要時間(休憩時間込み)
金時山山頂発 13時38分
公時神社駐車場着 15時21分
所要時間 1時間43分(1.72h)
下降速度 517m/1.72h=300.5m/h
※5才の子供にしては上出来な成果だと思っている。
(おわり)