中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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中秋の延暦寺参拝と比叡山ハイキング(4):京極から京都駅へ

2008年10月25日 06時23分40秒 | 南アルプス・西日本

                     <三条大橋>

    中秋の延暦寺参拝と比叡山ハイキング(4):お上りさん京極を行く
         (東海道五十三次宿場巡りの有志3人旅)
         2008年10月20日(月)(つづき)

<三条大橋>

■地下鉄三条駅へ

 比叡山からきらら坂を経由して下山.14時41分に叡山電車一乗寺駅に到着する.
 自動券売機で,京阪電車の三条駅までのキップを購入するが,自動券売機の反応速度が遅くて,キップがなかなか出てこないのでイライラする.キップを買うと,うまい具合に直ぐに電車がホームに入ってくる.私達が乗り込むと直ぐに電車は一乗寺駅を発車する(14時43分).
 2両編成の電車は,程々に混雑している.ただ,前方1両目の車輌からしか乗ることができないので,少々まごつく.
 電車は,長閑な郊外をユックリと走る.そして,14時49分に終点,出町柳に到着する.
 出町柳周辺の様子が,昔々と全く違うので,少々まごつくが,直ぐに地下鉄の出町柳駅に到着する.
 14時56分発の電車に乗車.15時00分,三条駅で下車する.

■擬宝珠刀傷跡
 勝手が分からないので,兎に角,地上に出る.
 ここは,昨日,東海道五十三次宿場巡りの「上がり」で到着した三条大橋の袂である.昨日と同じように,沢山の観光客で賑わっている.昨日と同じように,三条大橋を西から東へ向けて,ノンビリと歩く.そういえば,この橋の欄干に,池田屋騒動のときに付いた刀傷があるはずである.昨日は慌てていたので,見付けられなかった.
 「この欄干に刀傷があるらしいんですが,何処にあるのか分かりますか・・・」
と同行のお二人にも探すようにお願いする.
 すると,お一人が直ぐに刀傷を探し出す.何を勘違いしたのか,私は刀傷といえば「木」の部分に大きな傷となってついているものとばかり思っていたので,まさか擬宝珠についているとは思っても見なかった.
 橋を渡り終えて,橋の袂にある「擬宝珠刀傷跡」の説明文を読んで納得する.
 
            <三条大橋擬宝珠刀傷跡>

■高瀬川
 三条大橋を渡ってすぐに高瀬川を渡る.江戸時代に物流用に開削された運河である.ここは,森鴎外の『高瀬舟』の部隊になった所でもある.残念ながら,浅学の私は,恥ずかしながら,この小説を読んでいない.
 この辺りに,高瀬川の案内板があれば良いなと思うが,ここにあるのは「高瀬川生洲」の説明文だけである.
 
                   <高瀬川の説明文>

■キツネうどん
 沢山の観光客に混じって,三条河原町の交差点を渡る.まだ昼食を食べていなかった私達は,交差点の角にある立ち食いソバ屋に入って,食事を摂ることにする.万年金欠病の私には,こういう所で食事をするのが一番落ち着く.早速,キツネうどんを注文する.
 安価なうどんだが,さすがに上方である.うどんの汁(つゆ)が,とても美味しい.

               <三条河原町の立ち食いキツネうどん>

<京極から四条へ>

■京極を通り抜ける

 三条を人波に乗って,ブラブラと西へ向かう.
 途中から左折して,京極の繁華街に入り込む.うっすらと覚えている昔の京極とは随分変わったなと言う印象を受ける.何となく何処にでもある今風の構えの店が増えたような気がする.その分だけローカル色が薄くなってしまったようである.それでも,八つ橋を売る店が多いので,やっぱり京都に来ているなと実感する.
 繁華街の所々に,古い神社があるのも京都らしくて嬉しくなる.
 同行者のお一人が,とある八つ橋の店でお土産を購入する.この店の若い女子店員の京都言葉が,とても柔らかで美しい.
 沢山の外国人が歩いているようである.彼方此方から中国語が聞こえてくる.
 「何だか浅草みたいな所ですね・・」
と同行者が感想を言う.

■藤井大丸から大丸へ
 京極の長い通りを抜けて,四条に出る.
 そろそろ時間も押している.程々のところで京都駅へ向かわなければならない.どうしようかと迷うが,四条烏丸まで散策して,地下鉄で京都駅へ戻ろうと思う.
 同行者のお一人が,デパートにしか置いていない京都のお土産「○○」(私には分からない)を買いたいという.
 「それでは・・・」
ということで,まずは藤井大丸の地下売店を訪れる.あやふやな道案内しかできない私は,地下街をウロウロすると方向感覚が失うので,随分と注意しながら,地下を歩き回る.
 結局は,目指す○○は,ここでは手に入らない.
 兎に角,地上に出て,自分の位置を確認する

 再び四条を西へ向かう.確か,もう少し西へ行った所に大丸があった筈だと思いながら,お二人を誘導する.内心では,もし大丸が潰れてなくなっていたらどうしようと心配になる・・・が,大丸は健在だった.

■美味しそうな弁当
 早速,地下の売り場に入る.もの凄く広くて大きな売り場である.平素,鎌倉の片田舎に住んでいる私は,大きなデパートを訪れることなど滅多にない.とにかく気後れしてしまう.
 同行のOさんは,○○を求めて,場所を移動する.残った2人は総菜と弁当の売り場で,Oさんが帰ってくるのを待つ.その内に,売り場に並んでいる沢山の弁当に目を奪われる.とにかくどれも美味しそうである.値段も500~700円程度で,明らかに駅弁より安い.
 2人は早速衝動買いをする.
 Oさんが何時までも戻ってこないので,迷ったのではないかと心配しはじめた頃,やっとOさんが戻ってくる.幸いなことに,○○を購入できたと喜んでいる.

                   <大丸で購入した弁当>

<帰途につく>

■京都駅へ

 四条のブラブラ歩きを終えて,15時57分に四条駅から地下鉄に乗る.車内は観光客らしい乗客で混雑している.
 16時03分に京都駅に到着する.
 京都駅はとても大きいので,多少迷うが,無事,新幹線発見売場に到着する.
 早速,小田原経由で早く大船まで帰れる列車はないかと,係員に調べて貰う.すると,京都16時29分発ひかり724号が小田原に停車することが分かる.ラッキーである.指定席には空きがあるという.私の経験則では,発車間際に指定席が余っているときは,自由席も間違いなく座れる.そこで,少しでも安い自由席のキップを求める.
 上りホームへ登る.すると,昨日まで一緒に行動していた沢山の東海道五十三次宿場巡りの同行者と会う.それぞれが,私達と同じように,数人でグループを作って,京都市内を観光していたようである.

■また京都を散策したい
 予想通り,新幹線の車内はガラ空きである.私はOさんと一緒に3人掛けの座席にユックリと2人で座る.列車が走り出す.暫くして,大丸で購入した弁当を賞味する.これがまた,何とも美味しい.
 つるべ落としの空きの夕暮れである.名古屋に到着する頃には,トップリと暗くなる.
 ボンヤリと暗い外を眺めながら,先ほどまで眺めていた美しい京都の風景を思い出す.また,是非,時間を都合して,洛北の貴船山,芹生峠,天ヶ岳,金比羅山,箕裏ヶ岳,瓢箪崩山辺りを片端から歩いてみたいなと思う.
 20時前に無事帰宅する.

[ラップタイム]

 7:57  東山閣歩き出し
 8:13  地下鉄七条駅(地下鉄8:15発)
 8:26  地下鉄出町柳駅(叡山電車8:40発)
 8:58  八瀬比叡山口着(歩き出し8:53)(標高116.9m)
 9:00  瑠璃光院
 8:09  ケーブル八瀬駅(9:30発)
 9:39  ケーブル比叡(歩き出し9:47)(702.4m)
10:02  五輪塔のある見晴台(10:05まで休憩)
10:23  弁慶水
10:28  阿弥陀堂(10:38まで参拝)
10:47  根本中堂(10:55まで参拝)
11:37  五輪塔のある見晴台
11:50  比叡山山頂(11:56まで休憩)(標高848.3m)
12:07  五輪塔のある見晴台(12:09まで休憩)
12:24  ケーブル乗り場(12:33まで休憩)
12:43  千種忠彰の碑(標高620m)
13:02  地蔵
13:07  水飲対陣跡(500m)
13:40  きらら坂登山口
13:41  きらら橋(13:52まで休憩)(150m)
14:16  西園寺
14:20  園光寺
14:27  宮本吉岡決闘の地(14:30まで休憩・買い物)
14:41  叡山電車一乗寺駅(14:43発)(75m)
14:49  出町柳駅(地下鉄出町柳駅14:56発)
15:00  地下鉄三条駅
  ※三条河原町,京極,四条烏丸を散策
16:03  地下鉄四条烏丸(16:00発)
16:03  京都駅(解散)

[ハイキング記録]

■登攀高度

 ケーブル比叡駅      702.4(m)
 比叡山山頂        848.3
 (登攀高度)       145.9(m)

■登攀所要時間(除:延暦寺参拝時間)(含:休憩時間)
 ケーブル比叡駅発     9:48
 五輪塔のある見晴台着  10:02
   (小計)       0:14       (1)
 五輪塔のある見晴台発  11:37(この間延暦寺見学)
 比叡山山頂着      11:50
   (小計)       0:13       (2)
 (合 計=(1)+(2)) 0時間27分(0.45h)
 登攀速度
   145.9(m)/0.45(h)=324.2(m/h)
  ※まあまあの登攀速度である.

■下降高度
 比叡山山頂        848.3(m)
 きらら橋         150.0
 (下降高度)       698.3(m)
  ※まあまあの下降速度である.

■下降所要時間(休憩時間込み)
 比叡山山頂発      11:56
 きらら橋着       13:41
 (所要時間)     1時間25分(1.42h)
 下降速度   698.3(m)/1.42(h)=497.8(m/h)

■水平移動距離     約4.5(km)
 水平移動速度   4.5(km)/(0.45+1.42)(h)=2.4(km/h)
                              (おわり)
「中秋の延暦寺参拝と比叡山ハイキング」の前の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/317e4e86d04fd2b11a645aba39046446
「中秋の延暦寺参拝と比叡山ハイキング」の補足記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/8ef48d233f50210becd5141fe4e78449



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