中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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ペルー周遊記(69):第22日目:素晴らしい日本に帰国

2008年12月15日 06時13分50秒 | ペルー:ブランカ山脈ピスコ山登頂


         
                  <ペルーで入手した主な資料>


    ペルー周遊記(6ヨ):第22日目(2):素晴らしい日本に漸く帰国
          2008年7月22日(土)(つづき)

<YCATへ>

■YCAT行のバスに飛び乗る
 比較的早くにバゲジクレイムを終えた私は,一足早く失礼して,YCAT行のリムジンバス乗り場へ急ぐ.冷房の利いた建物から外に出ると,やけに蒸し暑い.しばらく留守にしていた間に,随分と気候が進んでいることを実感する.
 ほどなく,20時50分発YCAT行のバスが到着する.荷物を係員に預けて,バスの荷物室に積んで貰う.世界各地から成田に到着した乗客が次々に乗車する.私は,バス中程の窓側の席に座る.進行方向左側の席である.
 バスは間もなく発車する.座席に座って,暫くすると,やっと落ち着く.私が乗っているバスは磨かれたように掃除が行き届いていて,もの凄く綺麗である.そして,鏡のように滑らかな舗装道路を,バスは滑るように走っている.
 「やれ,やれ,・・・やっと帰れたな・・・」
私は,心底から安堵する.
 改めて,バスの車窓から日本の夜景を眺める.高速道路には,くまなくガードレールが付いているし,照明装置や案内板なども,実にきちんと取り付けてある.比較してはいけないかもしれないが,ペルーの道路とは,整備の状態が全然違う.
 「やっぱり・・・日本って,凄い国だな・・」
と実感する.

■アクアラインを通過する
 殆ど揺れもなく,音も静かにバスは走り続ける.ゆりかごに乗っているような心地よい揺れに,次第に眠くなってくる.
 21時18分頃,バスの運転手がアナウンスをする,
 「・・・京葉線が4キロメートルほど渋滞しています.渋滞通過にかなり時間がかるようですので,アクアラインに迂回して参ります・・・」
 面白いな,アクアラインか.私は予期していないルートに興味を持つ.バスは鏡のような高速道路を単調に走り続ける.その内に,眠くなって,暫くの間,ウトウトする.
 22時02分,バスはアクアラインの入口に到着する.そして,アッという間に,反対側の神奈川県側,京浜工業地帯の真っ直中に出る.高速道路の両側には,切れ目なく工場が続いている.沢山の照明がキラキラと輝いている.
 穴ぼこひとつない道路が延々と続いている.綺麗な路面,綺麗な車,行き届いた標識.日本は間違いなく先進国だなと実感する,

■すばやい荷物の受け渡し
 私達を乗せたバスは,22時23分に,無事,YCATに到着する.
 係員が,バスの荷物室から,実に手際よく,荷物を外に出す.そして,引換券と照合しながら,乗客に次々と荷物を手渡す.
 つい先日のワラスからリマへの路線バスの旅を思い出す.バスの乗客の人数は,あの時も,今日のYCATも,ほぼ同じぐらいである.積んだ荷物の数は,むしろYCATの方が多い.それにもかかわらず,YCATでは,何の混乱もなく,待ち時間も殆どなしに,自分の荷物を受け取ることができた.この違いは驚くほどである.
 「一事が万事」という諺がある.だからといって,荷物の受け渡しだけで,日本とペルーを比較するのはどうかと思うが,平素何の疑問も感じないでやっていることのなかに,実は凄いことがあるのだなと,認識を新たにする.

<東海道本線で帰宅>

■明るい駅,艶やかな服装
 荷物をガラガラと引っ張りながら,地下通路を通って,JR横浜駅に向かう.もう深夜に近いのに,沢山の人達がいるのに,まずは驚く.長い間,早寝早起きを習慣としている私には,こんな夜更けに,街中を歩くことは滅多にないので,深夜の眩しい照明や賑わいに,とても驚いてしまう.
 それにしても,駅構内やホームの照明が,ペルーと比較して,もの凄く明るいのにビックリする.人々の服装も明るくて小綺麗である.特に若い女性の服装が,ペルー帰りの私には,とても可愛く感じる.日本にいるときは,そんな印象は全くなかったのに・・・
 トランシット中のアトランタ空港では,青色のデニムのズボンを履いて,メチャメチャに太った人ばかりが眼に付いたが,横浜では,あんなに太った人は全く見当たらない.肌の色も白くて,きめが細かいように思える.

■荷物を引きずって
 横浜発22時41分の東海道本線平塚行の電車に乗る.電車の照明が,やけに明るく感じる.車内は混雑している.暫くの間,荷物を抱えたまま,ジッと我慢する.
 22時57分,漸く大船駅に到着する.
 大きな荷物を持っているので,階段を上り下りするのが億劫である.できればホームから,エレベーターやエスカレーターを乗り継いでタクシー乗り場まで辿り着きたい.そこで,少し遠回りになるが,エスカレーターを乗り継いで,大船駅北口笠間口に降りる.笠間口から,荷物をガラガラ引いて,ルミネ側の交通広場まで移動する.
 ほとんど待ち時間もなく,タクシーに乗車する.
 私が大きな荷物を引きずっていたので,運転手が盛んに話しかける.私がペルーから帰ってきたというと,自分はメキシコへ行ったことがあると話し出す.そして,私の家に到着するまでの間,ずっとメキシコの話を自慢げに続ける.私はメキシコの話など聞きたくないので,ときどきお愛想で「うん,うん」と相槌を打つが,殆ど何も聞いていない.疲れているんだよ・・と,運転手に言いたい.

■日本式の風呂でヤレヤレ
 23時頃,帰宅する.
 まずは,ユックリと風呂に浸かる.やっぱり水深の深い日本式の風呂が一番である.風呂に浸かって,やっと生き返った気分になる.長い旅行の間,ずっと気になっていた体中のネチャネチャ感から開放される.
 風呂の序でに体重を量ってみる.どうやら,出発前に比較して,3キログラムほど痩せているようである.期せずしてダイエット効果があったようである.
 時差が大きいために,体感的には,今,夜なのか朝なのか曖昧である.とにかく目は冴えている.
 深夜なので,することもない.とりあえず,パソコンの電源をONにする.
 メールボックスを開けると,かなり沢山の未読メールが貯まっている.沢山といっても,今は「サンデー毎日」の身分である.現役時代に比較すれば,やり取りしているメールの数は,多寡が知れている.それでも,今すぐ開いて見る気はしない.
 「・・・メールを読むのは明日にしよう・・・
 荷物の整理も明日にしよう・・
 何でもかんでも,明日にしよう・・・」
 明日できることは,今日しない・・これが私のモットーだ!
と,割り切って,日付が変わる頃,就寝.
                            (つづく)
[加除修正]
2008/12/16 転換ミス訂正

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