<氷河の山を眺めながらのトレッキング>
ノルウェー紀行;第7日目(トレッキング第5日目)(1);ライルバスブー出発
(アルパインツアー)
2013年8月19日(月)~8月30日(金)
第7日目;2013年8月25日(土):トレッキング第5日目 晴
<ルート地図>
■全体図(ライルバスブー→スピターストゥーレン)
■拡大図1
※これらの地図は筆者が作成したもので,アルパインツアー社とは無関係です.
正確さは保証できません.
<プロフィールマップ>
※これらのプロフィールマップは後日修正版と差し替えます.
<ライルバスブーの朝>
■新鮮な食材の朝食
6時頃起床.
夜中に1回トイレに行ったが,まあ,まあ,良く眠れたので,体調も平常通りのようである.血圧の正常範囲に収まっている.
窓越しの外の風景を眺めながら,リュックの中の荷物を整理する.
7時30分から朝食である.例によってバイキング方式.ここで昼食の分も自分で勝手に作る方式である.
何をどの程度食べたら栄養のバランスが取れるのか,私には良く分からないが,まあ,食べたいと思うものを適当のピックアップしたら,下の写真の通りのメニューになった.
“この程度の朝食で,十分だな…”
と自分で勝手に判断した.
ここは山小屋だが,どの食材も新鮮で美味しいのでとても助かる.ただ,パンだけはバサバサしていて食べにくいので閉口する.
<私の朝食>
■素晴らしい食堂
食堂は広くて爽やかである.
朝食を済ませた後,ランチ作りをしながら,コーヒーを味わう.
ランチ作りは,少々手こずる.これまでも,ランチに何枚かの食パンを持参したが,結局,食パンはバサバサしていて喉につかえる.行動中の短い休み時間の間に,バサバサしているパンを何枚も食べるのは,私には困難である.いつも持参したパンの半分は残してしまい,揚げ句の果てはゴミとして棄ててしまう.勿体ない.
そこで,今日はパンの枚数を思い切って減らし,果物,チーズ,ゆで卵を主体としたランチをアレンジして,持参することにする.
私には栄養のことは全く分からないが,炭水化物を50パーセント弱摂取するのが良いといわれていることから考えると,私が選んだランチは,明らかに炭水化物が不足している.でも,まあ,いいか,ということで,朝食を終える.
<山小屋の食堂>
■慌ただしい雰囲気
今日は,ここライルバスブーから.北北東約16キロメートル先にあるスピターストゥーレンまでピス谷に沿って下る予定である.
事前に作成したプロフィールマップを見ると,それほどの登り下りはないものの,結構長距離のトレッキングである.でも,前半3日間のトレッキングに比較すれば,かなり楽なコースだろうと想像する.
出発前のロビーは,沢山の登山客で混雑している.そのためか何となく慌ただしい雰囲気が漂っている.
<出発前のロビー>
<ライルバスブーから歩き出す>
■私の音頭でウオームアップ
8時30分,玄関前の広場に集合する.
どういう風の吹き回しか,ツアーリーダーから,ストレッチの音頭を取れと私に指名がある.ウオームアップのストレッチは,毎度やっていることなので,音頭を取ることに何の抵抗もないが,なぜ私が指名されたのか訝りながらも,頭から足の先まで,ジックリとストレッチの音頭を取る.
<早朝のライルバスブー>
<皆でストレッチ;同行のKSさん提供の写真>
■朝の湖を眺めながら出発
ストレッチを終えて,8時35分にライルバスブーから歩き始める.
例によって私たち男性は,列の後ろの方に付いて,ブラブラ歩きである.ブーの近くにある水見に朝日が反射して眩しい.今日も天気は良さそうである.
<湖を眺めながらライルバスブーから歩き出す>
■湖の畔を歩く
ライルバスブーからライルバセット湖(Leirvatnet;正確な発音は分からない;標高1,401メートル)の湖畔沿いの道を北北東に向かって歩き始める.
地図には道路があるように書かれているが,実際は,踏み跡すら定かでない自然のままの湖畔を,ところどころにある赤ペンキの目印を辿りながら歩く.
今日もトレッキング日和,風はなく湖面はさざ波すら立っていない.気温は約9℃.ちょっと涼しい感じである.
<湖水に沿って>
■最初の休憩で衣服調整
所々で徒渉を繰り返す.歩いている内に,だんだんと汗ばんでくる.
9時07分,ライルバセット湖を4分の1周ほどしたところで,衣服調整のために,最初の休憩を取る.
もう,歩き出してから1キロメートル余り歩いただろうか.東の方にキルキャ峰の尖鋒が見えている.
9時12分,衣服要請を終えて,再び歩き出す.
<歩き出して1キロメートル余りのところで衣服調整>
■振り返るとライルバスブーが見える
9時17分,振り返ると,湖水の向こうに,ライルバスブーが見えている.素晴らしい眺めだ.大自然の中に,ライルバスブーが1軒,ポツンと建っている.
“あんなところで,ボンヤリと1ヶ月ぐらい暮らしてみたいな…”
と妙なことを連想しながら,写真を撮る.
<湖水の向こうにライルバスブーが見える>
<キルキャ峰を眺めながら>
■氷河流れる尖鋒を見ながら休憩
緩やかな登り坂が連続する.
9時50分,小さな湖水に到着する.湖水の名称は分からない.地図には湖水の近くにTrogetと書いてある.これがこの湖水の名前か,それともこの辺りの地名なのかは定かでない.ただこの辺りの標高は1,446メートルである.
前方には氷河を抱く尖鋒群が見えている.
ここで,今日2回目の休憩を取る.
休憩中に寒くなったので,また,ヤッケを着込む.
<尖鋒を眺めながら>
■キルキャ峰の雄姿
10時頃,キルキャ峰を間近に眺めながら歩き続ける.青空を突き刺すようにキルキャ峰の雄姿は正に圧巻である.
“ああ…この山は,私など到底及びでない山だな…”
と思いながら,キルキャ峰の山麓を歩き続ける.
<キルキャ峰を仰ぎ見る>
■氷河が作ったU字谷を遡る
私たちは氷河が作った広大なU字谷を遡っている.前方には氷河を抱く尖鋒が鋸の刃の様に連なっている.
幅広いU字谷の湿地帯を遡る.この辺りだけは,かなり鮮明に踏み跡が見えている.前方には赤ペンキを塗った石の道標が二つほど見えている.行く手がこのくらいハッキリ見えるところは,あまりないような気がする.
<U字谷の真ん中を登る>
■3度目の休憩で衣服調整
10時30分,衣服調整のために.3度目の休憩を取る.僅か2分の休憩で,再び歩き出す.
<衣服調整のために3度目の休憩>
■大きな川を徒渉
10時36分,3度目の休憩を終えて歩き出す.相変わらず石ころだらけの路が連続する.ごく緩い登り坂である.
地図で現在地を確かめたいが,同じような景色が連続するので,現在地を正確に割り出すのは,なかなか困難である.10時45分頃,ライルバスブーの出発点から約6キロメートルの地点を通過したと思われる.
10時51分,東側から湖に流下するかなり大きな川を徒渉する.川幅は20~30メートルほどだろうか.川の中の大きな石を伝って歩くが,大半の石は川の水に埋まっている.上手に歩いても踝辺りまでは水に浸かってしまう.川の中の石は滑るし,川の流れで感覚が狂うので,この川の徒渉は結構大変である.
私は平素は使わないストックを取り出して,身体のバランスを取りながら徒渉するが,どうしても,
“オッ,トット…”
とバランスを崩しそうになる.
その様子を見ているツアーリーダーが,
「慌てずに,ユックリ歩いて下さい…」
と注意する.
そうは言っても,バランス感覚が鈍くなっている私のような高齢者には結構大変なことである.
<何回も徒渉を繰り返す>
(つづく)
前の記事
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後の記事
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目次と索引
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/48f4e4d4ec64fe58371168794f7289c2
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