<総持寺のイチョウ>
総持寺の秋を楽しむ;鶴見大学公開講座『鎌倉学』聴講で寄り道
(単独散策)
2016年11月10日(木) 曇・寒い1日
この記事の内容は感想文だけで,講義内容は全く記載しておりません.
記事の中の説明文は現地の案内板の記事インターネット,あるいは参考文献から引用したもので,講義内容から引用したものではありません.念のために申し添えます.
<ルート地図>
■鶴見駅・総持寺・鶴見大学
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■総持寺案内図
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(出所)総持寺案内図から転用
<鶴見大学の『鎌倉学』を受講する動機>
■年を取ったが,まだ知りたいことがある
秋が深まる.
秋の夜長を読書に耽るのも乙な生き方である.でも,加齢のせいで,めっきり眼が疲れやすくなった私には,とてもではないが,長時間の読書は無理,無理.でも,例え脳味噌が酸っぱくなり始めていても,まだまだそれなりの知識欲はある.でも,若い頃のように体系的に知識を習得しようなんていう気は全くなく,まるで羅針盤が壊れた難破船のように,あてどもなくいろいろなことを聞きかじることを続けている.
そうはいっても,私が興味を持つ分野は,何となくいくつかの分野に収斂しているようである.そのひとつに『鎌倉学』がある.「学」というからには,何らかの体型があるはずだが,この体型の全貌が私にはどうも良く分からないままである.
■暗記型の勉強は苦手
数年前,試しに鎌倉検定3級なるものを受験した.商工会議所主催の検定だから権威ある内容には違いないが,対象が現在の鎌倉市内の物事に限定されていることと,暗記を強いられることの2点から,どうも私の趣味嗜好には合わないなということで,鎌倉検定からは遠ざかってしまった.
その後,街道歩きの仲間達と中山道,甲州街道,善光寺街道と歩き進むにつれて,沿道の各地に,鎌倉と縁のある社寺,遺構,故事などに遭遇する.こんなときには,
”もう少し包括的に鎌倉なるものを理解したいな”
という思いが一層強くなった.
■『鎌倉学』って何だ!
私の心の中で,そんなモヤモヤ感が居座ってしまった2年前から,私は関東学院大学の『鎌倉学』の公開講座を受講し続けている.こちらの講座のアプローチは主として近世の文学から見た鎌倉学である.私にはこの視点が大変新鮮で興味深く,例年春学期と秋学期に開催される公開講座が堪らなく待ち遠しい.
ただ,こちらの講座内容は,近世の文学から見た鎌倉学である.口幅ったい言い方だが,内容はとても面白いけれど,私が思い描いている包括的な『鎌倉学』のイメージを満足するには至っていない.
一方,最近になって,フトしたキッカケで,鶴見大学で公開講座『鎌倉学』が開講されることをインターネットで見つける.
”ちょっと覗いてみるか…”
という軽い野次馬気分で,10日ほど前に参加申込みを済ませた.
<まずは鶴見駅周辺を探索>
■まずは会場の位置を確かめる
毎度のことだが,瞬く間に日にちが過ぎて,開講第1日目の今日になる.
私は,大船駅前で軽く昼食を済ませ,大船駅から根岸線の電車に乗って,12時40分頃,鶴見大学の最寄りの鶴見駅に到着する.私はかれこれ50年以上も東京およびその近郊に住んでいるが,鶴見駅に下車するのは生まれて初めてである,
鶴見駅付近の勝手が全く分からないので,インターネット上で自分の位置を確かめながら,駅周辺をちょっとウロウロ.そして,13時少し前に会場の鶴見大学会館に到着する.
田舎大学出身の私は,大学の会館なら広々としたキャンパスのどこかにあるという先入観があったので,駅前の繁華街のど真ん中に会館があるのにとてもビックリしてしまう.
<鶴見大学会館の玄関> <鶴見大学会館の門札>
■成願寺
集合時間までに,まだ,30分以上も時間がある.受付は集合時間の5分前にするとして,約30分の時間がある.
以前から私は総持寺が曹洞宗の大本山であることは知っていた.丁度良い機会である.
"まだ時間があるな…会場に入る前に25分ばかり近くの総持寺を一廻りしてこよう”
という軽い気持ちで,総持寺へ向かう…と言っても,この辺りは初めて来たところである.総持寺が何処にあるかは地図で分かるが,参道がどこにあるかまでは分からない.そこで私は,とにかく近くに見える森を目指すことにする.
なだらかな登り坂の先にこんもりとした森が見えている.そこを目指して歩き始める.
歩き始めてすぐ,いきなり真っ赤な山門の前に到着する.
”あれ~っ! 変だな,ここが総持寺?”
私は一瞬戸惑う.
丁度そのとき,身なりの良い年配のご婦人2人から,
「総持寺は何処でしょうか?」
と尋ねられる.
私は手許の地図をお見せしながら,
「私も初めてなので…良く分かりませんが,多分,あそこの森が総持寺だと思います…」
とお答えする.
「では,この寺は総持寺ではないでしょうね?」
私は再び地図を見ながら,
「ここは,多分,成願寺だと思います」
とお答えしながら,成願寺の山門と山門近くに立っている案内文が刻字してある大きな石碑の写真を撮る.
写真を撮りながら,次回,鶴見大学に来るときに成願寺に立ち寄ることに決める.大きな石碑には,この寺が約400年前に創建されたことや薬師三尊,十二神将が祀られていることなどが書いてある.
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<総持寺を一廻り>
■坂道を登る
成願寺のすぐ先,森に囲まれた広い境内の手前に三差路がある.三差路を左折して,右手に森を見上げながら,坂道を登る.坂道の入り口には車止めの柵がある.
本当は2人のご婦人と一緒に登るべきかなと思ったが,私にはそれほど時間がないので,失礼して先に坂道を登り始める.かなり急で長い坂道である.平素塔ノ岳を登り下りしている私には,どうということもないので,200メートルほどの坂道(もっと長いかな)を猛スピードで登ってしまう.
正直なところ,登りながら,まだかな,まだかな…と気が焦る.
坂道を登り切って平な道になる.
”ありゃ…まだ先かな”
と思いながら先へ進むと,進行方向右手にやっと境内らしいところに到着する.
”やれやれ,やっと着いたな…”
坂道を振り返ると,先ほどのお二人は,まだ坂道を3分の1ぐらいしか登っていない.
■余りの広大な境内にビックリ
私には総持寺の予備知識が全くないので,一体,自分が境内の何処に居るのかも良く分からない.とにかく大きな建物の左側にある門を潜る.
門の先には,予想以上に広大な境内が広がっている.境内には大きな建物が建ち並んでいる.とても,とても,10分,15分で参拝見学できるところではない.私は境内を見て回るのを諦める.
”今回は,境内をザッと一廻りするだけに留めよう.次回以降の講義の時に,何回か参拝してみよう”
と心に決める.
<この門を潜って境内に入る;写真の人物は無関係>
■イチョウがそろそろ見頃
境内を大急ぎでグルグル回る.
大きな建物の前のイチョウがそろそろ見頃を迎えている.とりあえずデジカメを構えて写真を撮る.
建物の前までは行かずに,右折して本堂らしい建物の方にむかう.
”次回,この建物もゆっくりお参りしよう…”
<大きな建物の前のイチョウ>
■美しい境内
あちらこちらに銀杏の大木が生えている.丁度見頃を迎え始めている.なかなか見応えがある.
もっと時間を掛けてユックリしたいと思うが,今回はほとんど時間がない,後ろの予定がつかえている.本当に残念である.
<美しい境内>
■山門を潜って参道を下る
境内を一廻りしてから,先ほど潜った門を潜って,坂の上に戻る.丁度そのとき,先ほどのお二人が,坂の上に到着する.
「…さきほどはどうも,失礼しました…」
と軽く会釈する.
「…あなた! 随分健脚ですね…」
と驚かれる.
日頃登山をしていない人に驚かれても,特段に嬉しいとは思わないが,日頃の軽登山が体力維持にとても良いことだけは確かなようである.
さきほどと同じ道を降りたのではつまらないので,立派な山門を潜って,正式な参道と思われる道を下る.
道幅が広くて,ゆるやかな下り坂である.
沢山の参詣者とすれ違う.その中に着物で着飾った中年女性数人の集団もいる.鎌倉で良く見掛ける風景と同じである.
<三門を潜る>
■参道入口
道幅が広いゆったりとした参道を下って,一般道路に出る.参道入口には「曹洞宗大本山総持寺」と刻字された大きな石柱(かな?)が立っている.
目の前の一般道に出て,私は戸惑う.見馴れないところで,先ほど登った入口とは大分離れたところのようである.
”あれぇ…,一体,オレは何処に居るんだろう?”
目の前の道路に並行してJRの線路が通っている.
”鶴見駅は右か左か,どっちだ! 会場は何処だ!”
集合時間まで,あと15分.私は少々焦る…が,地図を見てすぐに現在地が分かる.安心.
どうやら鶴見大学のキャンパス近くに居るようである.
<参道入口> <参道入口に立つ大きな石柱>
<鶴見大学>
■鶴見大学案内図
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(出所)鶴見大学歯学部前の案内板
■立派な会場
鶴見大学歯学部前の道を鶴見駅方面に向けて,すこし急ぎ足で歩く.
13時25分,集合時間5分前に受付に到着する.受付で受講票を提出して手続きを済ませる.
「…会場は3階です.」
という案内にしたがって,階段を登る,なぜかエレベーターを遣う気にならない.
講習会場に入る.
AV機器が揃った立派な会場である.私が通った田舎国立大学の教室など問題にならない立派さである(もっとも半世紀も前の大学と比較するのは意味ないが…).
”今の学生が羨ましい…”
教室は受講生でほぼ満席である.20~30人ぐらいだろうか.ほぼ全員が中高年のようである.女性の方がやや多いかな.
<講習会場> <早速メモる> ↑
こんな感じ
■楽しい講義である
講義のテーマは,
「歴史と文化;古都鎌倉を地誌る.鎌倉から全国に発信するもの」
である.
第1回目のテーマは,
「世界文化遺産登録の失敗」
である.
私も鎌倉市民の一人である.そんなこともあって講義内容は大変面白かった.
今回の講義を拝聴して,私の「我流鎌倉学」に,これまで気が付かなかった視点がひとつ加わったような気がする.その意味でも,今後の講義に大変期待している.
来週からは関東学院大学公開講座『鎌倉学』が始まる.こちらも鶴見大学の公開講座とは異なった視点から鎌倉の近代史を見つめる内容である.こちらの方も今から大いに期待している.
(つづく)
鶴見大学公開講座のつづき
↓
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/29fb957b8cba08562485e86ac86fd47f
(つづく)
「閑話休題;日々雑感」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/864778afeb2cd6dd444ed3d3988db942
「閑話休題;日々雑感」『鎌倉学』の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/049f06c19f01d039fdc474765ca053c2
「閑話休題;日々雑感」の次回の記事
(なし)
お断り;
これらの記事は,私の趣味仲間を読者対象としたものであり,一般の読者を対象としていません,したがって,まったく個人的なものです.また十分に時間を掛けて編集していませんので,記事は正確とは言えないし,誤字脱字転換ミスも多々あると思います.このことを前提にしてご覧下さい.
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