中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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紅葉が見頃の丹沢表尾根と塔ノ岳(今年50回目)

2008年10月30日 20時21分45秒 | 丹沢の山旅

                                           <大倉尾根から見た紅葉>

                紅葉が見頃の丹沢表尾根と塔ノ岳(第50回)
               (kiyomaさんと山旅スクール10期の仲間達)
                  2008年10月29日(水)


 この所,天気さえ良ければ,毎週水曜日に塔ノ岳詣でをしている.今日(10月29日)も軽く大倉尾根を往復するつもりであった.ところが前日の火曜日(10月28日)の夕方,塔ノ岳ご常連のkiyomaさんから,
 「山旅スクール10期の仲間が,表尾根から塔ノ岳に行くと言っているので,ご一緒に如何・・・」
という趣旨のPCメールが送られてくる.
 私としては,山登りさえしていれば,どこの山でも,どんな経路でも,一向に構わないので,今回は表尾根経由で塔ノ岳詣でをすることに決める.
 今回は,今年,50回めの塔ノ岳登頂である.ということは,今回10回目の塔ノ岳登頂で,累積塔ノ岳登頂高度は約6万メートルになった(1,201(m/回)×50(回)=60,050(m)).

<山行ルート>


<プロフィールマップ>

                 ※印刷すると綺麗に見える.

■朝が寒くなった

 何時もと同じように,5時10分に家を出る.秋も深まるにつれて,日の出の時間は,ますます遅くなり,気温もだんだんと寒くなってきた.今朝も大分冷え込んでいる.薄暗い道路を,モノレールの初電に間に合うように急ぐ.
 藤沢と相模大野で電車を乗り換えて,集合時間の7時06分に秦野駅に到着する.改札口では私より早く秦野に到着していたKiyomaさんが出迎える.ほどなく参加者5人全員が集まる.今日の参加メンバーは,山旅スクール10期の方々,男性2名,女性2名,それに新参者のflower-hillが加わる.
 本日のリーダーはKiyomaさんである.リーダーの先導で,秦野駅前からタクシー相乗りで,ヤビツ峠の先にある富士見山荘前の登山口まで乗り付ける.

■富士見山荘前から二ノ塔へ
 7時58分,富士見山荘前(標高720m)を歩き出す.
 塔ノ岳に登るのは,今回が今年になって丁度50回目に当たる.これまで,何回となく表尾根を歩いているが,改めて振り返ってみると,今回,表尾根を歩くのは今年になって初めてなことに気が付く.それだけに,今回の表尾根は大変新鮮に思えてくる.
 やや急な登り坂を進んで,8時10分に林道と交差する.そして,すぐにまた登り坂になる.皆さん,知ってか知らずか,歩き始めはかなり急ピッチで歩いていたが,この辺りまで来ると,随分と歩行速度が遅くなっている.まだ,登山学校に1年しか通っていないので,止むを得ないが,身体への負担がなるべる変動しないように,定速で歩くコツが掴めていないなという印象を受ける.
 途中,中年の夫婦連れに追いつく.その後,この二人連れは,途中まで,私達の後を追うように登り続ける.
 8時21分,標高880メートル付近で,数分,衣服調整のために休憩を取る.その後,さらに登り続けて,9時04分にニノ塔山頂(標高1,140m)に到着する.
 山頂からは,快晴の空に聳えている富士山がとても良く見える.私は見えている内に写真を撮っておこうと思って,富士山の写真を数枚,デジカメに収める.

                 <二ノ塔から富士山を望む(9:04頃)>

■三ノ塔
 9時07分にニノ塔から歩き出す.一旦,下り坂を進み,登り返して,9時24分に三ノ塔山頂(標高1,190m)に到着する.三角屋根の山小屋の前で,10分ほど休憩を取る.
 ここからの富士山の眺めも素晴らしい.山裾を這うように雲が棚引いているが,富士山全体がクッキリと見えている.富士山の手前には越前岳から南へ続く山並みが連なっている.その更に手前に,箱根,丹沢の山々が幾重にも重なっているのが見える.ここでも,数枚の写真を撮る.
 私達の後を付けてきた夫婦連れも,私達の近くで休憩を取っている.

            <三ノ塔付近から紅葉に囲まれた烏尾山を見下ろす(9:37頃)>

■烏尾山
 9時35分に三ノ塔を出発する.眼下に,これから通過する烏尾山(標高1,136m)に続く尾根道が見えている.尾根道は烏尾山からさらに先の行者ヶ岳(標高1,209m)の方までクネクネと続いている.その途中に小さなコルが幾つも連続している.
 私達は三ノ塔からの急な下り坂を,標高差で150メートルほど下り,またの60~70メートルほど登り返して,10時03分に烏尾山の山頂に到着する.途中の尾根から見える谷間は,どこも今が見頃の紅葉で埋め尽くされている.実に綺麗な風景である.

              <烏尾山山頂付近から見た紅葉の斜面(10:03頃)>

■行者ヶ岳
 烏尾山では,ほんの1~2分,写真撮影のために立ち止まっただけで,10時05分に再び歩き出す.
 私の感じでは,この辺りからの尾根歩きが最も楽しい.烏尾山から歩き出すと,幾つもの小さなコルの登り降りを繰り返す.稜線からの眺望も素晴らしい.眼下には見事に紅葉した谷が,次から次へと現れる.私は,その都度,夢中になって,デジカメのシャッターを押す.
 10時26分,行者ヶ岳山頂(標高1,209m)に到着する.山頂は狭くて数人しか坐れないが,ここで5分ほど休憩を取る.

■岩場を通過する
 10時32分に行者ヶ岳から歩き出す.直ぐに嶮しい下り斜面の岩稜地帯に入る.進行方向左手には,大規模な崩落崖が見え始める.
 10時40分,このコース最大の岩場に差し掛かる.私達の前の先客が,岩場を降りられずに,立ち往生している.私達が近付くと,先に行ってくれと言う.先客の2人はどうやらここから引き返すようである.私達は,さすがに登山学校卒業生だけあって,全員,無事に岩場を通過する.
   
                <行者ヶ岳付近の岩場(10:40頃)>
        ※写真の中で危なっかしい下り方をしている人達はわれわれの仲間ではない.

■崩落地を行く
 私達の後を付けてきた夫婦連れは,この岩場で少しばかり困惑しているようである. この辺りからヤセ尾根が連続する.登山道は補強されているが,尾根の両側の崩落は,年ごとにひどくなっているように見受けられる.

              <崩落地帯の尾根を行く(10:44頃)>


■書策小屋
 10時50分,政次郎ノ頭(標高1,195m)を通過する.ここから再び登り坂になる.稜線沿いの木々は闊葉樹が主体である.まだ,完全には紅葉していないが,それでも,所々に綺麗に紅葉した木が混じっている.稜線からは,相変わらず富士山が良く見えている.私は飽きもせずに,富士山の写真を何枚も撮り続ける.
 10時58分,書策小屋(標高1,310m)に到着する.小屋の前で,5分ほど休憩を取る.
   
                   <紅葉の崩落地を行く(10:34頃)>

■新大日
 11時09分,書策小屋を出発する.前方には塔ノ岳の山頂が見えている.やや急な登り坂が続く.
 11時15分,新大日(標高1,340m)を通過する.
 数年前,十王岩グループのメンバーと一緒に,札掛からタライゴヤ谷を経由して,新大日まで登ったときのことを,ふと,思い出す.タライゴヤ谷も素晴らしかったように記憶している.機会があったらまた是非訪れたいなと内心で思っている.

                 <紅葉の谷間(11:33頃)>


                    <紅葉の谷間(11:34頃)>

■塔ノ岳
 新大日を過ぎると,一旦,緩やかな下り坂になるが,直ぐに登り返しの坂道になる. 11時29分,木ノ又小屋(標高1,396m)を通過する.稜線の幅が広がって,登山道の勾配も緩やかになる.登山道の両側には,ブナの木が多くなり,如何にも丹沢らしい風景になる.時間さえあれば,この辺りの草地に仰向けに寝転んで昼寝をしたい気分になる.
 小さな登り返しを2回ほど繰り返して,最後の急坂を標高差で100メートルほど登る.そして,11時58分に,無事,塔ノ岳山頂(標高1,491m)に到着する.
 大倉尾根を経由して登る場合に比較して,山頂への到着が1時間ほど遅いためか,山頂は沢山の登山客で賑わっている.登山客の中に,山旅スクール5期のスケルトンさんが居るのを見付ける.スケルトンさんとは,久々の再会である.
 山頂で数枚の写真を撮ってから,尊仏山荘に顔を出す.今日の小屋番はオーナーのHさんである.
 早速,山荘の温度計を見る.今日の12時現在の山頂の気温は+13.4℃.かなり暖かい.

                  <大倉尾根から見た紅葉(1)>


                  <大倉尾根から見た紅葉(2)>


                   <大倉尾根から見た紅葉(3)>

■大倉尾根を下る
 12時48分に塔ノ岳山頂を出発して,下山を開始する.
 かなり雲が湧いてきたが,富士山の山頂がまだ見えている.下山途中で紅葉が良く見える場所で写真を撮りながら,13時01分に金冷シを通過する.この辺りの紅葉も,今からが見頃のようである.
 つづいて,13時18分に花立山荘に到着.ここで10分ほど休憩を取る.山荘前の広場から,相変わらず富士山が見えている.
 その後,堀山ノ家,見晴茶屋で10分ほどの休憩を取って,15時15分,大倉に到着する.

[ラップタイム]

 7:58  ヤビツ峠歩き出し(720m)
 8:10  林道交差
 8:21  880m地点(8:23まで休憩)
 9:04  二ノ塔 着(9:07まで休憩)(1,140m)
 9:24  三ノ塔(9:35まで休憩)(1,200m)
10:03  烏尾山(10:05まで休憩)(1,136m)
10:26  行者ヶ岳(10:32まで休憩)(1,209m)
10:50  政次郎ノ頭(1,195m)
10:58  書策小屋(11:03まで休憩)(1,250m)
11:15  新大日(1,340m)
11:29  木ノ又小屋(1,396m)
11:58  塔ノ岳山頂 着
======================================
12:48  塔ノ岳山頂 発(13.4℃)
13:01  金冷シ
13:18  花立山荘(13:28まで休憩)
13:37  萱場平
13:39  戸沢分岐
13:51  堀山ノ家(13:59まで休憩)
14:07  堀山
14:17  駒止茶屋
14:29  一本松
14:40  見晴茶屋(14:42まで休憩)
14:44  雑事場ノ平
14:52  分岐
14:56  観音茶屋
15:02  丹沢ベース
15:09  登山口
15:15  大倉

[山行記録]

■累積登攀高度
     1,050m
■累積下降高度     1,481m
■水平歩行距離     12.1km
■登攀所要時間(休憩時間込み)
(ヤビツ峠→塔ノ岳)
 ヤビツ峠(富士見橋)発   7:58
 塔ノ岳着         11:58
 (所要時間)   4時間00分(4.0h)
 登攀速度
  1,050m/4.0h=262.5m/h
■下降所要時間(休憩時間込み)
 塔ノ岳発         12:48
 大倉発          15:15
 (所要時間)     2時間27分(2.45h) 
  下降速度
  1,201m/2.45h=490.2m/h
                        (おわり)
「塔ノ岳」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/19ffb8ba30172379421ae881fda09dfa
「塔ノ岳」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/d85fef81a30b9389cf3d7031fabf4cd6



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