中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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中山道六十九宿巡り(第10回目);第1日目(3);本山宿から贄川へ

2011年11月11日 15時05分10秒 | 中山道六十九宿

                        <是より木曽路>

   中山道六十九宿巡り(第10回目);第1日目(3);本山宿から贄川へ
             (五十三次洛遊会) 
        2011年9月16日(金)~18日(日)

第1日目;2011年9月16日(金) 
(つづき)
 晴,蒸し暑い1日

<地図>





<本山宿>

■本山宿に入る
 そば切り発祥の里「本山そばの里」昼食を終えた私たちは,13時40分にお店を出る.
 店先の駐車場で若い男女が話しかけてくる.彼らはオートバイで中山道をツーリング中とのこと.話を伺うと,現代の中山道をひた走っているようである.
 「・・現代の中山道を行くのも面白いな・・」
と私は感心する.
 2車線の舗装道路に沿ってほぼ南に向かって主続けると,すぐに本山宿に入る.江戸から数えて32番目の宿である.
 道の両側には,古風で閑静な建物が並んでいる.閑静な街である.
 資料1(p.178)によると,本山宿は宿内人口592人(男297人,女295人),宿内惣家数117軒,内,本陣1軒,脇本陣1軒,旅籠34軒の規模だったようである.


■川口屋
 進行方向右手に「川口屋」と書いた大きな看板が出ている古風な家屋がある.なかなか立派な家である.
 つづいて,中山道と書いた杭や石柱の前を通過する.


■秋葉大権現
 13時53分,秋葉大権現の祠や石柱の脇を通過する.相変わらず蒸し暑い.グループの列が長く乱れ始める.
 道路沿いの石垣の上に,本山宿と書いた鳥居のようなものが見える.多分この辺りに本山神社があるはずだが・・・良く分からない.




<日出塩を歩く>

■日出塩の青木

 進行方向左手(西側)に中央西線のレールが並行している.
 14時丁度に3両編成の下り電車が通過する.
 地図で確かめると,この辺りの標高は802メートルである.私たちは,まだ,まだ,標高の高いところを歩いている.
 14時02分,「日出塩の青木」と書いた看板の前で立ち止まる.看板の説明によると,ここから路地を少し入ったところに「貴人の塚」があって,その塚の上に大檜があったという.
 案内に書かれているとおりに,民家の裏手にある路地を進む.路地を直角の曲がった突き当たりに,青木の跡がある.
 

■日出塩の一里塚
 第2中仙道踏切を渡り,国道19号線添いの細い道を,ほんの少し歩いて,またすぐに国道19号線と合流する.
 14時09分,合流点のすぐ近くにある日出塩の一里塚に到着する.江戸日本橋から61番目の一里塚である.民家の庭先に一里塚を示す杭が立っている.


■長泉寺と道祖神
 14時11分,曹洞宗長泉寺の前を通過する.この寺の由来は全く分からない.
 14時17分,大きな石が並べて安置されている.職人の方が手入れをしている.片方の石は道祖神のようである.


■日出塩駅を通過
 14時18分頃,日出塩駅入口を通過する.
 当初の計画では,第1日目の今日は,日出塩駅まで歩く予定だったが,まだ,時間が早いので,もう一駅,贄川駅まで歩いてしまうことに決める.

<是より木曽路>

■旧中仙道の案内板
 14時20分,国道19号線のガードを潜って,国道沿いの細い道を歩く,14時23分,「日出塩駅0.6km,贄川駅4.6km」と書いた案内標識の前を通過する.あと4.6キロメートルの頑張りである.
 14時34分,初期中仙道の説明板に到着する.




■是より木曽路
 14時38分,「是より木曽路」と大きな字が彫ってある石の前に到着する.その横に「これより南木曽路」と書いた案内板が立っている.
 私たちの旅も,いよいよ南木曽路に入る.


■集合写真を撮る
 14時40分,南木曽路に入ったことを記念して集合写真を撮る.この写真に写っているのが中仙道の旅に参加している全員である.この中に,当然,このブログの執筆者であるFHも入っているが,何処にいるかは明かさないでおこう.


<贄川宿>

■国道沿いの踏み跡道
 案内書によると南木曾の説明板と近くから右折して細い路地に入ることになっている.国道19号線に沿って,トボトボと歩き続けて,14時43分,桜沢を高巻きして,木曽路対面の壁道に登る.こんなところを通って良いのだろうかと思うほど,人が通った形跡がないところである.ネットの擁壁と山裾に挟まれた道を進むと,再び国道と合流する.
 途中.石塔や石碑があちこちに並んでいる. 

<国道に沿ってトボトボと歩く>


<国道を高巻きする草道を進む>

■若神子の一里塚
 15時10分,高い擁壁の上に若獅子の一里塚跡を示す杭が立っている.江戸日本橋から62番目の一里塚である.杭の脇に案内板があるが,今私たちが歩いている道からは全く読むことができない.


■長閑な集落を抜ける
 一里塚脇から国道を右折して旧街道に入る.閑静な道である.路傍に道祖神がある.静かな集落の中を歩く.
 15時18分,「JR贄川駅1.3km」と書いてある案内標識を通過する.
 やがて草道に入る.
 草道を抜けて,国道19号線に出る.


■JR贄川駅
 資料によると,中央本線の線路を潜って,線路を挟んで国道19号線と反対側の道を歩くようになっているが,このガードを見落としたのか,とにかく分からない.
 前方に贄川駅が見えているので,そのまま国道19号線を南下する.
 15時36分,私たちは,無事に贄川駅に到着する.
 贄川宿は,駅から南にある.でも,今日は,当初の予定を越えて,長い距離を歩いたので,これから贄川宿を散策するゆとりはない.
 今日は,贄川駅で打ち止め.
 16時08分の下り電車に乗って,今日の宿泊場所のある塩尻に向かうことにする.

<JR贄川駅>


<贄川駅待合室>

<塩尻へ>

■JR塩尻駅

 贄川16時08分発の下り電車に乗る.
 丸1日掛けて歩いたところを,電車はほんの10数分で走り抜けて,16時24分に塩尻駅に到着する.
 塩尻駅から,今日の宿泊場所であるホテルルートインまで,歩くとそこそこの道のりである.
 途中,コンビニに立ち寄って,今夜の夜食と明日の食料などを調達する.

■ホテルルートイン塩尻に到着
 16時57分,ホテルルートイン塩尻に到着する.やれやれシンドカッタ.
 部屋は狭いものの,そこはビジネスホテル.1人1室.便利で快適である.私の部屋は5階.
 まずは旅装を解いて,早速風呂に入る.ベタベタ汗を洗い流すと,身体も気分もすっきりする.


■軽く懇親会
 18時15分にロビーに集合する.
 近場のレストランで軽く懇親会を開催する.私は柄にもなく,雰囲気に押されて,グラスビールを賞味する.私はからっきしアルコールには弱い.でも,歩いた跡の1口,2口のビールは実に美味しい.
 その後は,軽くカレーライス.
 部屋に戻る.何時も早寝早起きの私は,すぐに眠くなり20時30分頃就寝する.


<第1日目ラップタイム>

10:20  塩尻駅南ガード下(前回の終わり)歩き出し
10:39  平出遺跡(10時51分まで見学)
10:75  平出一里塚
11:43  肱懸松
11:45  善光寺街道分去れ
11:49  あふたの清水
12:01  洗馬学校跡
12:02  洗馬宿本陣跡
12:05  満福寺
12:08  高札場跡
12:15  牧野
一里塚
12:49  本山そばの里(13時40分まで昼食)
14:09  日出塩一里塚
14;18  JR日出塩駅入口
15:10  若神子一里塚
15:36  JR贄川駅着

[歩行記録]

■水平歩行距離
   12.3km

■累積登攀高度       177m

■累積下降高度     81

■所要時間(休憩時間込み)
  塩尻 発      10:20
  贄川 着      15:36
  (所要時間)  5時間16分(5.27h)
  水平歩行速度   12.3km/5.27h=2.33km/h

                              (つづく)

[参考資料]

資料1;今井金吾,1994,『今昔中山道独案内』日本交通公社

「中仙道六十九宿」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/0552d1c5c2a190b4cd726e9037d732d3
「中仙道六十九宿」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/f4830c1319079c4cd3c921a0d09d0e92
「中仙道六十九宿」(第11回目)の概要記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/5f1386bd0aa02e6ed553276e3426cc5a

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[編集後記]

2011年11月11日(金)

 今日は1が6個も並ぶ特別の日である.11月11日11時11分11秒に,私はこの記事を書いている.
 中仙道の記事は,どうしても執筆が遅れ勝ちになってしまい,今頃になってようやく前回の第1日目の記事が終わった.
 ところが,今夜からまた中仙道の旅に出掛けることになっている.
 今夜はバスの中で車中泊.明日(11月12日)から2泊3日で,木曽福島から中津川まで歩く予定である.
 その間,このブログもお休みになる.
 毎度のことながら,暇なはずなのに,結構ドタバタしている.困ったものだ.
                           (愚痴おわり)



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