中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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ミルフォードサウンド(8):第4日目(トレッキング第2日目)(2):ボンボローナハットに宿泊

2011年02月23日 00時17分20秒 | ニュージーランド:ミルフォードサウンド

                                   <ハンギングバレー>

   ミルフォードサウンド(8):第4日目(トレッキング第2日目)(2):
            ボンボローナハットに宿泊
             (スケッチ旅行)
         2003年1月28日(火)~2月5日(水)

第4日目:2003年1月31日(木):
     トレッキング第2日目(2)
 つづき


<クリントンハットからヒレランチハットへ>

■地図(6km~8km)


■地図(8km~10km)


■クリントン川を遡る
 クリントンハットで,5分ほど休憩した後,私はふたたびトレッキングルートへ戻る.
 やがて,6キロメートル付近に到着する.右岸(行く手左側)に大きな滝が見える.この滝が森林を育む台地を形成した.
 7キロメートル付近は,特にブナが生えている密度が高い.この辺りからトレッキングルートは川岸沿いの道になる.前方にはウイッチ山脈の最高峰,Mt. Mitchelsow(海抜1939m)の素晴らしい眺めが楽しめるようになる.
 クリントン川は,ここで北支流と西支流に分岐する(10時45分).
 私達は西支流沿いに進む.
 北支流はジェルボス氷河を水源地としている.この氷河はエリオット山(Mt. Elliot:海抜2003m)から流れ出している.明日は,このエリオット山の南西から西北へと山麓を一巡して進む予定である.そこで,バルーン山(Mt. Balloon, 海抜1853m)の北側を通過するはずである.ここがマッキンノンパスのハイライトになる場所でもある.
 8キロメートルを過ぎたところにあるクリントンフォークハットで小休止する.
 現地スタッフがコーヒーをサービスしてくれる.スタッフの一人が,私の持っている高度計に大変興味を示す.高度計を話しのネタにして,暫くの間,雑談を交わす.ただ,英語を使っての雑談なので,少々疲れる.
 8~9キロメートルの間,行く手左側に,素晴らしい断崖が続く.テ・アナウ湖付近から続いている断崖である.断崖の高さは約1600~1800メートルに達している.案内書によれば,この断崖はバスストップの辺りで最高2131メートルに達するという.凄いところである.
 折からの激しい雨で,断崖の至る所から滝が流れ落ちている.何とも形容しがたい雄大な光景である.
 11キロメートル付近では,氷河に削られたU字形の谷が良く見えるようになる.そして,12キロメートル手前では,沢山の小川と湖沼が集まっている.その後,何回も橋を渡り返しながら,歩き続ける.



■地図(10km~12km)


■地図(12km~16km)



■ヒレレランチハットで昼食
 12キロメートル地点から一寸右へ入ったところにあるヒレレランチハット(Hirere Lunch Hut )に立ち寄る.ここはガイデドツアー指定の昼食場所である.ここで昼食にする人が多いようだ.先発の男性日本人群が昼食を摂っている.
 入口に事務所,その奥に屋根付きのテラスがある.ここで,10名ほどのトレッカーが昼食を楽しんでいる.ハットの庭先から大きな滝を見上げることができる.私たちのツアーコン,K島さんも,ここで昼食を摂っている.私も,テラス入口近くのベンチに座り,コーヒーのサービスを受けながら,昼食を摂ることにする.
               

■いたずら鳥ケア
 ヒレレランチハットでは,ケアという名前の鳥が一羽,愛嬌を振りまいている.丁度ニワトリぐらいの大きさの鳥である.長い嘴を器用に操っていろいろと悪戯をする.大変頭が良く,好奇心旺盛な鳥である.リュックを開いたり,靴を突っついてボロボロにしてしまうという.大変人なつっこくて,頭を傾けながら,何か悪戯するものはないかとネタ探しをしている.


■ハンギングバレー
 ヒレレハットから大きなハンギングバレーが望める.折からの大雨で大きな滝が流れている.


■綺麗な湖
  13時31分,たまたま一緒に歩いていたK島ガイドから,
 「ちょっと横へ入って,湖を見ていきましょう・・・」
と誘われる.そこには実に綺麗な湖がある.緑青色の湖面が静かなヒドンレークである.対岸は切り立った断崖である.断崖の上から何本もの滝が流れ落ちている.しかし,滝までの距離があるためか,滝の音は全く聞こえない.辺りは静寂.何の音もない.何だか別天地にいるような気分になる.




<本日の宿泊場所,ボンボローナハット>

■バスストップシェルター
 14時頃,バスストップシェルターに到着する.ここには数名が座れる程度の椅子が用意されている.なぜバスストップなのか名前の由来は分からない.冷たい雨が降りしきる.目の前に大きな岩壁がそそり立っている.



<右下の建物がボンボローナハット>

■ボンボローナハット
 大雨の中,14時10分,本日の宿泊地,ポンポローナハットに到着する。 ハットの入口を潜る。
 係員が出てきて,
 「ちょっと待ってくれ・・・」
と言われる.
 私達に同行している3人のスタッフだけで,ハットの受け入れ準備,部屋割,掃除,食事の準備と後片付け,翌日のトレッキングの説明,ハットの片付け等々すべての作業を実施するのだから大変である.
 5分ほど待つと,先ほどの係員が,再び,現れる.私達男性陣は入口左側の最上段,右端の部屋に案内される.廊下には屋根がない.大雨の中,廊下を往来するたびに,びしょ濡れになってしまう.
 ロッジに着いてから,風雨はますます強くなる.ロッジの外は厚い雲に被われて,全く何も見えない.凄いことになったなと心配になる まずは乾燥室に行って,濡れた雨具や衣類を乾かすことにする。





ボンボローナハットからの眺望>

■夕食
 夕方,ロビーへ行ってみる.本棚にはミルフォードサウンドに関連のある写真集や案内書が沢山備え付けてある.
 これらの資料を見ながら何となく時間を過ごす.時間が経つとますます風雨が強まる.食堂の屋根がガラス吹きになっているところがある.ガラスの上に風雨が激しく叩き付けているのが分かる.
 夕食は,例によって,またもやビーフ.結構美味.
 夕食後,ガイドから明日のコースガイドがある.英語のヒアリングが全くできない私は完全にチンプンカンプンである.唯一の頼りは,備え付けの日本語のガイド資料だけ. 
 大雨の中,21時頃,就寝.
 こうして,兎にも角にも,トレッキング第1日目は無事に終わった.
                                 (つづく)
「ミルフォードサウンド」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/cd1f251ffdf92f8c73fc484e0cbd36b8
「ミルフォードサウンド」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/4f61ecdc4a959ea506995c21c3e271a2 

[編集後記]

2011年2月22日(火)

 本日(2月22日),クライストチャーチでマグニチュード6.3の大地震があったという報道を聞いて驚く.震度がどの程度だったかは良く分からないが,直下型地震だというので,最初に大きな縦揺れが襲ったのであろう.
 私は,これまでに3回ニュージーランドを訪れている.その内,2回は,あの美しい街,クライストチャーチを訪れている.そのとき垣間見た美しい街の建物が倒壊して,多数の死傷者が出ているようである.テレビの中継を見ているが,慚愧に堪えない.
 一刻も早く,被害者が救出され,街が復興するように祈念している.
 



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