中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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ペルー周遊記(68):第21日目(3):第22日目(1):成田空港を目指して

2008年12月14日 10時46分54秒 | ペルー:ブランカ山脈ピスコ山登頂
                 <上空から見たアトランタ郊外(16:40頃)>

  ペルー周遊記(68):第21日目(3):第22日目(1):成田空港を目指して
         2008年7月20日(土)(つづき)

<長~い,長~い,退屈なフライト>

■長い空の旅の始まり
 私達が搭乗したデルタ航空DL55便は,約9時間遅れで,17時24分にアトランタ国際空港を出発して,一路,成田へ向かう.飛行機は次第に高度を上げる.私の席は54A,窓側である.窓から外を見ていると,積雲がもくもくと沸き上がっている.座席の前にあるディスプレーによると,28キロメートル/時間の向かい風が吹いている.巡航高度は6,620メートルで,まだ,まだ上昇中である.Estimated Arrival Timeは,JSTで20時24分と表示されている.

                 <デルタ航空DL350便(14:19頃)>

■蛇行する川が見える
 18時09分,飛行機はテネシー州上空を飛行中である.晴れているが,下界は,やや,霞んで見えている.ミシシッピー川だろうか,大きな川が流れている.川面が日光を反射して光っている.

                  <怪しい雲が立ち戻る(17:00頃)>


                 <ミシシッピー川が光る(17:18頃)>

■スナックと飲み物
 18時42分,スナックと飲み物が配られる.私はコーラを所望する.スナックはピーナッツである.喉が渇いていたので,コーラがとても美味しく感じる.
 19時06分,飛行機は,気流の悪い所に入り込む.機体がガタガタと激しく揺れ始める.機内サービスは一時中断となる.丁度,アイオワ州の上空を飛行中である.雲の中に入ったらしくて,外は全く見えなくなる.

■機内食:朝食
 19時30分,朝食(?)のサービスが始まる.サラダ,お蕎麦,鳥の胸肉のロースト,デザート,パンである.残念ながら.パンは硬くてあまり美味しくない.ナイフ,フォークの他に,お箸が付いているのが嬉しい.

                  <機内食:朝食(18:50頃)>

■アトランタ時間から日本時間(JST)へ
 20時11分頃,朝食を終える.飛行機はノースダコダ北方とカナダとの国境付近を北西の方向に飛行している.対地速度833キロメートル/時.70キロメートル/時の強い偏西風が向かい風になって吹いている.時々刻々と変わるデータを見ていると,一時,向かい風の速度が,130キロメートル/時になった.
 現在,アトランタ時間で20時15分.一方,JSTでは,7月22日(火),朝,9時15分である.従って,ここからはJSTに切り替えて記述することにしたい.

■免税品と軽食
 現在,JSTで9時15分である,成田到着まで,後,約11時間のフライトである.とにかく,まだ,まだ,先は長い.
 9時21分,飛行機はカナダに入る.これまでの飛行距離は,2,310キロメートル.相変わらず,61メートル/時の強い向かい風が吹いている.外気気温はマイナス41℃.極寒である.成田到着までは,後,10時間45分も掛かる.
 機内では,免税品の販売が始まる.私は,特段,買いたいものもないので無視.
 13時08分,軽食が配られる.ハムとチーズを挟んだパン,ブドウ数粒,ケーキ,それにコーヒーである.残念ながら,パンは余り美味しくない.ハムとチーズだけを引っ張り出して食べる.ブドウは大変美味しい.ケーキはビスケット.
 私の隣に座っていたIさんが,何時の間にか,何処かに行ってしまい,席に戻ってこない.まさか1万メートルの上空で,飛行機から降りる訳にもいかないので,どこか後の席に移動したのだろう.

                   <機内食:スナック(13:08頃)>

■アラスカ上空
 14時05分,飛行機はアラスカのベゼル上空を飛んでいる.対地速度は815キロメートル/時,成田までは,後,6時間25分のフライト.厭になるほど,まだ,まだ,遠い.向かい風が一段と強まって,91キロメートル/時という凄い風速になっている.
 とにかく退屈.退屈である.
 14時32分,飛行機は漸くベーリング海に入る,窓外には積雲が海のように広がっている.真っ白である.大気は安定していて,全く揺れがない.飛行機が飛んでいるのか止まっているのか分からないほど安定している.
 キャビンアテンダントから,水を貰う.
 何となく眠たくなる.そこで,暫くの間,うたた寝をする.

         2008年7月22日(火) 機中泊

■日付変更線を通過

 15時45分に目が覚める.眼下には一面の雪原が広がっている.良く見ると,どうやら氷のようである.地図で確かめると,飛行機はベーリング海の上を飛んでいる.
 何時の間にか,殆どの窓のシェードが下ろされていて,機内が暗くなっている.どうやら居眠りをしている間に,キャビンアテンダントが,シェードを閉めるように指示していたらしい.私も自分の近くのシェードを閉める.
 16時09分,飛行機は,日付変更線を越える.ここで,日付が1日進んで,7月22日,火曜日になる.
 後,成田まで4時間02分のフライトである.アトランタを出発してから,既に7,991キロメートルの距離を飛んでいる.外気温はマイナス51℃.随分と寒くなっている.海は一面の氷で覆われている.
 また,眠くなる.そして,何時の間にか,居眠りを始める.
 ・・・夢の中で,私はゴマ塩が掛かった白米の夢を見ている.そういえば,ラーメンが食べたいな・・・と思っている内に,目が覚める.成田まで,後,3時間50分のフライトである.

             <座席前のディスプレー画面(15:34頃)>

■千島列島上空
 16時51分,アトランタからのフライトの距離が,8,487キロメートルになる.偏西風が少し弱まったためか,成田への到着予想時間が,少し早まって,20時02分になる.「いいぞ・・・その調子」と私は心の中で,早く着くように応援する.
 17時11分,外はまだ真っ昼間のように明るい.飛行機はカムチャッカ半島の南を通過中である.そして,間もなく,千島列島の端に近付く.モニターに写し出される地図の端っこに,Sapporoが見え始める.いよいよ,成田に近付いてきたなを実感する.

■強い偏西風
 17時26分,トイレに立つ.帰りしなにキャビンアテンダントから水を貰う.ふと,トイレ前の席を見ると,Iさんが蹲るような姿勢でジッと座っている.どうやら気分が良くないようである.後で伺うと,アトランタでトランシット中に食べたものが,体に合わなくて,お腹が痛くなり,ジッと堪えていたようである.
 また,偏西風が強まったらしくて,成田への到着時間が,20時05分に延びている.わずか3分だが,とにかく,1分でも遅くなるのは気分が悪い.それでも,モニター画面の地図には,Sapporo,Sendai,Tokyo,Nagoyaなどの都市名が見え始める.

■機内食:夕食
 20時13分,キャビンアテンダントが,夕食を配り始める.メニューは,ローストポーク,パスタ,パン,各種フルーツ盛り合わせである.好みによって,人それぞれだが,正直な所,私には,あまり美味しいとは思えない・・・でも,卑しいから,全部,食べてしまう.

                   <機内食:夕食(20:13頃)>

■日本上空へ
 18時28分,モニター画面に,「後,1時間44分のフライト」という表示が出る.飛行機は北海道東部を飛行中である.
 18時52分,お茶類のサービスが始まる.コーヒーばかり飲んでいると胃が荒れるので,日本茶を所望する.ところが,この日本茶は,色が付いているだけで,何の味もしない.お粗末極まりないなと密かに思う.
 19時23分.外は暗くなり始める.飛行機は,今,三陸沖を飛んでいる.あと50分! 19時30分,仙台東方沖を飛行中.少し早まって,後,43分.
 19時47分,機内アナウンスが始まる.
 「・・・飛行機は着陸体勢に入りました・・・あと,15分で,成田国際空港に到着します・・・」

<成田国際空港に到着>

■成田空港に着陸

 20時07分,私達を乗せた飛行機は,何とか成田国際空港に着陸.そして,20時13分,駐機場に到着する.20時30分にディセンバーグ.
 入国審査は,殆ど待たずに終わる.日本の窓口の事務処理は,とても迅速で正確である.特に海外から帰国したときに,日本の窓口は良いなと,何時も思う.
 続いてバゲークレイム.
 これが,なかなか捗らない.マゴマゴしていると,今日中に家に帰れなくなる.リーダーの意向は,全員の荷物が出そろった所で解散にしようと言うことだったが,待ちきれない.

■一足先に
 私は,無理を言って,自分の荷物が出た所で,一足先に帰らせて貰う.
 20時33分,「お先に失礼」で,20時45分発の成田エキスプレスに乗りたくて,JRの出札口に走る.ところが,荷物がゴロゴロして,なかなか早く走れない.漸く出札口へ飛び込むと,係員が,気の毒そうな顔をして,
 「・・・もう,ダメ,ダメ・・間に合いません」
と手を振る.
 私は直ぐに到着ロビーに引き返す.そして,成田発20時50分YCAT行のリムジンバスに飛び乗る.
                          (つづく)

[加除修正]
2008/12/27 転換ミス修正

「ペルー周遊記」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/64681e75c1b5f578fc177096f27af28b
「ペルー訪問記」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/4023940fd82db269afc50e99a6c3c36b
このシリーズの最初の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/6fee0e316085f32cce0c47a424821346


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