中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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氷水それにシカ・ネコ・山仲間と楽しんだ丹沢;塔ノ岳(今年46回目)

2012年09月09日 03時45分34秒 | 丹沢の山旅

                                 <花立山の大シカ>

 氷水それにシカ・ネコ・山仲間と楽しんだ丹沢;塔ノ岳(今年46回目)
        (単独山行[途中から常連と下山])
         2012年9月8日(土) 曇

■大倉で可愛いネコに出会う
 このところ,特段の用事がない限り,雨さえ降らなければ,毎週水曜日と土曜日に丹沢の塔ノ岳に出掛けることに決めている.そう決めておけば,出発直前まで,“行く,行かない”で迷うことがないからである.
 そして,今日は土曜日.まだ残暑が厳しい一日になりそうである.夜が明ける時間がつるべ落としに遅くなり,私が出掛ける5時10分では,まだ,ようやく明るくなり始めたばかりである.それでも9月の中旬が近付くと,朝晩はいくらか涼しくなり,今朝も心地よい.
 今日は土曜日.電車は休日ダイア.小田原駅での地獄のような駆け足をしなくても,ユックリ小田急電車に乗り換えられる.だから,自宅から最寄りの大船駅から東海道本線下り列車に乗り込むときから,今日は小田原駅で走らなくても済むなと思うと,リラックス気分になれる.
 1番バスは,土曜日にしては空いているが,私は立ち席.韋駄天のTさん,三角髭のTさん,三度笠のY内さん,K井さん,K大Nさん,M田さん,韋駄天のS藤さんなどのご常連が乗車している.山旅スクール6期の女性ともバッタリ.車内で三度笠のY内さんとfacebookの話をしている内に,バスは大倉に到着する.
 登山の準備をしていると,リードの繋がれた可愛いネコが居る.早速,飼い主の了承を得て,数枚の写真を撮らせてもらう.
 何という種類のネコかわからないが,小型犬ほどの大きさの大柄のネコである.家がふさふさとしていて,とても優雅な雰囲気を持っている.ピンク柄の洋服を着ているので雌ネコのようである.
 「尊仏山荘の営業部長より,こっちの方が可愛いね・・」
とK大Nさんとヒソヒソ話.
 7時06分,たまたま居合わせた韋駄天のTさん,三度笠のY内さん,K大Nさんと一緒に大倉から歩き出す.

<大倉で出会った可愛いネコちゃん>

■見晴階段
 克董窯付近までは4人揃って雑談をしながら登る.途中から韋駄天のTさんが先頭に飛び出す.私はとても付いて行けないので,次第のTさんとの間隔が広がっていく.三度笠のY内さんと雑談をしながら歩いていると,何時の間にかK大Nさんが遅れているようで見えなくなる.
 8時01分,見晴山荘を通過して,見晴階段に差し掛かる.ここからは,私は到底Y内さんの歩行速度には付いて行けないので,Y内さんには先に行ってもらう.坂を登り始めると,Y内さんと私の間の距離が瞬く間に広がり,一本松に近付く頃には,Y内さんの後ろ姿は全く見えなくなる.
 やがて,常連のT橋女史に追い付く.T橋さんが私に道を譲ってくれる.
 「では,平らな所だけ先に行かせてもらいます・・・・坂道はからっきしダメなので・・」
ということで,先に行かせてもらう.
 8時12分,一本松の手前で,私より後のバスで来られたジャイアンさんに追い抜かれる.相変わらずの俊足である.

<見晴階段>

■富士山は雲の彼方
 8時22分,漸く駒止茶屋を通過する.大倉からの所要時間は1時間16分である.
 「ム,ム,ム・・・やっぱりチト遅いな・・・・でも,まあ,仕方がないな・・」
で通過する.気温は22.2℃.やや涼しい.
 そして待望の堀山の尾根道である.
 富士見平からの富士山の眺めを期待したが,今日も辺り一面に靄と雲が掛かっていて富士山は見えない.その代わりに,“マルハ滑った転んだ”という花がチョットばかり綺麗に見えるので,デジカメを構えて写真を撮る.

<富士山は見えないが・・・>

■富士見平でお遊び
 富士見平で写真を撮っていると,Kシゲさんが,
 「やあ,やあ,・・・」
と大きな声で私に話しかけながら下山してくる.そして握手.
 「ちょっと一緒に写真を撮りましょう・・・」
と言うことで左手に持ったデジカメを手が伸びる限り伸ばしてパチリ.何が撮れるかはそのときの運任せである.何だかゆがんだ写真になってしまったが,雰囲気だけは撮れたようである.ハズカシイ写真なので小さくしておこう.
 こんなことをしている内に,T女史に追い抜かれる.

 
<ご常連のKシゲさん>  <萱場平>

■萱場平
 堀山で,また,T女史よりも先に行かせてもらう.
 8時40分,堀山の家を通過する.まだ,早い時間なので,堀山の家は開いていない.小草平では登山客が数名休憩を取っている.
 草臥れるのはいやなので,マイスピードで自重しながら登り続ける.途中,数人の若い人に追い抜かれる.
 今日はそれほど気温は高くないが,ほとんど無風なので,登っている内に,すぐ汗がにじみ出てくる.流れるような汗はかかないように細心の注意をしながら登り続ける.
 9時01分,漸く萱場平を通過する.気温21.7℃.
 木道の間で繁茂しているアザミから元気をもらって,萱場平を通過する.

<萱場平のアザミに元気をもらう>

■群像写真
 萱場平から花立山荘までの登り坂を楽しみながら登る.標高が高くなったせいか,いつの間にか汗は引っ込んで,顔や首筋が乾いている.
 後7分坂(正式には花立階段)に差し掛かる頃,下山してくる三角髭のTさんとすれ違う.
 「あれ!・・・もう下山ですか?」
私はTさんの余りの早さに愕然とする.内心で,
 「いくら遅いと言っても,オレもこんなに落ちぶれたか」
と思う.するとTさんが,
 「いや,今日は山頂まで行っていません,花立で引き返しました・・・実は息子がPCを持ってくるんです・・・」
とのこと.Tさんはかねてより息子さんにPCの調達を依頼していたとのこと.
 「ちょっと一ツーショット写真を撮りましょう・・・」
でパチリ.そうこうしている内に,T女史が近付いてくる.そこでまたパチリ.その都度,ブログに載せる了承を取ったつもりだが,「はてな! 本当に了承を取ったかな・・」
と分からなくなったものもあるので,一律に小さな画面にしてある(問題があったら即座に削除する).
    
<群像写真>                                                                                                <緑陰を行く>

■花立山荘
 後7分坂に差し掛かる.
 坂道を3分の2程登ったところで,下山してくる韋駄天のTさんとすれ違う.韋駄天のTさんと立ち話をしていると,下からI藤さんが近付いてくる.そこで3人で写真をパチリ.Tさんの完全復帰も間もないことのように思える.
 9時29分,氷の登る旗が翩翻と翻る花立山荘に到着する.大倉からの所要時間は2時間23分.途中でデジカメのお遊びをしていたので随分と所要時間が長くなる.
 花立山荘から上は霧が掛かっている.ここまで登れば山頂まであと僅か.気温が下がって一段と涼しくなる.
 山荘前のベンチで数名の登山客が休憩を取っている.私はそのまま通過する.


<花立山荘>

■三度笠のS藤さん
 霧が巻く鍋割山稜の美しい風景を眺めながら,8時38分に花立山を通過する.遠くの山は霧のために全く見えないが,涼風に心が和む.
 8時42分,金冷シを通過する.そして,山頂直下の階段で,下山してくる麦わら帽子のS藤さんとバッタリ.ご常連最長老のお一人である.早速肩を抱き合って,歓喜の写真を撮る.
 S藤さんの醸し出す何とも言えない雰囲気が実に良いなと思う.

<三度笠のS藤さん>

■霧の中の山頂
 山頂直下の階段を登っていると,前方に尊仏山荘オーナーのHさん,K井さん,T田さんの後ろ姿が見える.
 追い越してはまずいなと思ったので,お三方の後に付いたまま登り続ける.そして,9時57分に無事塔ノ岳山頂に到着する.山頂の気温は18℃.この間の水曜日よりは幾分涼しいようである.
 大倉からの所要時間は2時間51分.ダメだな.でも,途中で随分と遊んだんだから,まあ,こんなものかな.

<霧が巻く;山頂直下の木道>

■塔ノ岳山頂からの風景
 例によって,山頂からの写真を儀式として一回り撮る.目線より少し低いところから上に雲が掛かっていて,周囲の山の風景は全く見えない.
 「毎回,見晴らしが良いなんて,気楽なことを考えるなよ・・」
と,私は心の中の私に叱咤されてしまう.

<山頂からの眺望>

■涼しい山頂で一休み
 山頂は雲の中,直射日光が遮られて,しかも暑くも寒くもない.実に心地よい気候である.顔見知りの人達が集まって,暫くの間,休憩を取る.
 美味しいトウモロコシをご馳走になる.
 もうこのまま尊仏山荘に立ち寄らなくても良いかなと思い始めたが,まあ,そんなことを言わずに立ち寄ることにする.
 


<山頂で納涼>

■尊仏山荘
 尊仏山荘入口に大きなシカが来ている.中々立派.格好が良い.
 尊仏山荘に入る.今日の小屋番はW林さん,W田さん,それにたった今到着したオーナーのHさんのお三方.私は例によって,300円也のお茶を所望する.
 客は私たち常連,三度笠のY内さん,T田さん,F田さん,K井さん,プラス私の5人.それに若い男性客1人だけ.
 お茶を飲みながら,ひとしきり四方山話を続ける.Y内さんは一足先に下山開始.暫くして,K大Nさんが到着する.
 営業部長のミー君は,どこで昼寝をしているのか,客席には出てこない.
 「今朝,大倉で良いネコを見たんで,今日は営業部長は見なくても良いな・・」
とK大Nさんがいう.

<尊仏山荘前のシカ>

■花立山のシカ
 皆さんは表尾根に廻るというので,私だけ10時42分に一足先に下山を開始する.
 山頂付近の階段を下っていると,バスで一緒だった山旅スクール6期の女性が2人連れになって登ってくる.
 「久しぶりの塔ノ岳だったんで疲れました.花立山荘で氷水を飲んでいたら,山旅スクール11期の方と一緒になりました・・」
ということで,またまた道草をしながら雑談.
 暫く下ると,また,某散策グループで顔なじみの男性にバッタリ.意外なところで顔を合わせたので私もビックリする.
 「ブログ見ていますよ・・・帰ってから水戸黄門を見るんでしょう・・」
と冷やかされる.
 11時08分,花立山に到着する.人だかりがしている.近付くと,先ほど尊仏山荘近くに居たシカがノンビリ草を食んでいる.
 自然を背景に,なかなか優雅である.絵になっている.私も人だかりに加わって,シカの写真を撮る.
 そのとき,
 「FHさんですか・・?」
と見知らぬ男性から声が掛かる.お話を伺うと私のブログを読んでいるEさんという方である.×××というハンドルネームでコメントを頂戴している方だと分かる.ブログのおかげで私を知っている人が多くなったような感じである.これはマズイナと一瞬思う.



<花立山で見掛けたシカ>

■堀山の家でコーヒーブレーク
 後7分坂を下り終えて,ガレ場を下り続ける.大きな岩に沿うように下るところで,花の写真を撮っている三度笠のY内さんに追い付く.ここから先は,大倉までY内さんと一緒に下る.
 11時54分,堀山の家に到着する.久々にY内さんと一緒に堀山の家で途中下車.300円也のコーヒーを賞味する.シュークリーム2個が付いているお値打ち品.
 「コーヒーのお茶請けにどうぞ・・・」
ということで,美味しいタコをご馳走になる.
 私には料理のことは分からないが,酢醤油のようなもので味付けされていて,歯応えも良く,とても美味しいタコである.
 このタコはモーリタニア産だと教えて頂く.
 ”はて? モーリタニアって,アフリカのどの辺りだったかな・・?”
 薄らトンカチ頭の私には,モーリタニアが何処にあるのか良く分からない.
 堀山の家の女将“なっちゃん”が,コーヒーを賞味しているY内さんと私の写真を撮る.今度,堀山の家のブログが更新されたときに,冴えない年寄り二人連れの写真が,もし掲載されていたら,それが常連の端くれ”草臥れ爺さん”の真顔である.いい年してハズカシイ.
 12時21分,堀山の家を出発する.

<300円也のコーヒー>


<美味しいタコ>

■観音茶屋
 Y内さんと,ごくユックリとした速度で下り続ける.
 堀山の尾根で,堀山の家のご主人とそのご一行の皆様とすれ違う.
 13時20分,観音茶屋に到着する.今日は山小屋のハシゴ.観音茶屋に入り込んで300円也の氷水を所望する.小屋の女将から,
 「久しぶりですね・・・」
と言われてしまう.何時も私は素通りしているので,ちょっとばつが悪い.
 小屋の外のベンチに座っていた男性から,串団子の差し入れを頂戴する.
 「FHさんですね・・」
と言われる.私にはどなたか良く分からないが,まあ,良いことにしよう.
 白内障の手術のことで雑談.私は体験談を披露する.

<観音茶屋の氷水;これが旨いんだな~ぁ・・・>


<差し入れで頂いた串団子>

■無事帰宅
 13時40分,観音茶屋を出発する.
 Y内さんと雑談しながら,遅からず速からずの速度で下り続けて,14時丁度に大倉に到着する.
 大倉発14時08分のバスに乗車する.終点の渋沢駅で,Yさんとお別れして,1人で小田原経由で大船へ.大船でのバスの接続が悪く25分ほど待ち時間がある.そこで,駅ビル内の某コーヒーショップに入り込んで,200円也のコーヒーを所望する.
 「旨いっ・・!」
 さすがに本職の入れるコーヒーは安価にしても美味.私はすっかり機嫌が良くなる.
 何時もより少し遅く,16時過ぎに無事帰宅する.
 ”おっと,今日は土曜日.水戸黄門のテレビはお休みだ・・・”
 登山の疲労感全くなし.よかった! 良かった! 今度の水曜日も,塔ノ岳にセッセと出掛けるぞ!

<大船駅ビルの某コーヒーショップのコーヒー>

<ラップタイム>

 7:06  歩き出し
 7:36  観音茶屋
 7:49  見晴山荘
 8:22  駒止茶屋
 8:40  堀山の家
 9:28  花立山荘
 9:42  金冷シ
 9:57  塔ノ岳山頂着(18.0℃)
10:42      〃   発
11:58  金冷シ
11:15  花立山荘
11:54  堀山の家(12:21までコーヒーブレーク)
12:38  駒止茶屋
13:03  見晴山荘
13:20  観音茶屋(13:40まで氷水賞味)
14:00  大倉 着

[山行記録]

■水平距離       7.0km(片道)

■累積登攀下降高度   1269m

■登攀所要時間(雑談時間を含む)
  大倉   発       7:06
  塔ノ岳  着       9:57
 (所要時間)  2時間51分(2.85h)
 水平歩行速度   7.0km/2.85h=2.46h
 攀速度    1269m/2.85h=445.3m/h

■下降所要時間(休憩時間を含む)
  塔ノ岳  発       10:42
  大倉   着       14:00
 (所要時間)  3時間18分(3.300h)
 水平歩行速度     7.0km/3.30h=2.12km/h
 下降速度     1269m/3.30h=384.5m/h
                                    (おわり)

「丹沢の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/0ecb437f26d132c4a6888bfcd24b058a
「丹沢の山旅」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/403c567f1d57146a386de73e32c501e0



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2 コメント

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コメントありがとう御座いました (FH)
2012-09-09 15:51:38
Nicolasさま
コメント有難うございました.コメントを公開させて頂きます.
このブログを通じて,多くの方々から声を掛けて頂けるようになり,大変嬉しいです.
これからもどうぞ宜しくお願い致します.
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鹿さんのところでお会いしました。 (Nicolas)
2012-09-09 15:22:16
9/8の塔ノ岳下山途中で鹿を見ていたときにお会いしたNicolasです。(子連れ)
当日は急にお声掛けをして驚かせてしまったようで、すみませんでした。

いつも塔ノ岳情報とりわけミー君の情報を楽しく読ませてもらっています。

当日は曇りで視界はあまりよろしくはありませんでしたが、予想していたよりは涼しく快適な登山ができました。

行きのバスは始発だったので同じスタートではありましたが、大倉のバス停についたのは15:40でした。Hさんは14:00とのことですごいの一言です。

これからもブログの更新がんばってください。
また塔ノ岳でお会いできる日を楽しみにしています。

Nicolas (←ヤマレコのユーザーネームです。)

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