中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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中秋の信州:浅間山登頂(3):浅間山荘を経由して下山

2010年10月08日 09時51分52秒 | 関東・伊豆箱根・上信越

                                    <昨年(2009年)10月12日の紅葉>

           中秋の信州:浅間山登頂(3):浅間山荘を経由して下山
              (山旅スクール5期「鎌倉トレッキング会」)
                   2010年10月3日(日)
(つづき)

<火山館を経由して浅間山荘へ>

■火山館で休憩
 14時17分に火山館に戻る.途中で同行者のお一人が高山病気味になるというトラブルがあったが,予定の14時30分より早く下山できて安堵する.
 火山館の建物の中に入る.小屋番のKさんと,浅間山クラブの次期会長のXさん(紹介されたが名前忘れた)が雑談している.私は,
 「・・私もクラブの会員ですが,会費を払うだけで,何もしていません・・」
と陳謝する.すると,Kさんが,
 「いえ,いえ,飛んでもない・・・精神的にとても支えになっていますよ・・」
とお世辞を言う.
 私はKさんに,
 「お陰様で,予定の時間内に山頂まで行くことができました.お一人だけ途中で具合が悪くなり,登頂を諦めましたが,あとは全員山頂まで行くことができました.有り難うございました・・」
と報告する.
 このとき,一行は外のベンチで雑談している.特にノシイカさんの元気な声が,良く聞こえる.Kさんが,
 「こうして拝見していると,皆さんの装備がしっかりしているし,意欲がありますね・・」
と感心する.
 先に火山館へ下山していた弟が火山館のどこかで昼寝をしていたが,この辺りから私たちの雑談に合流する.

■見事な牙山
 14時40分,火山館を出発する.
 一同にできるだけユックリ歩くように言うが,どうしても前後にバラケ気味になる.
 午後になると牙山の岩肌に日が当たり,美しい光景が広がる.小諸口コースの中でも風景が一番見事な所のひとつである.私はここを通る度に,ここの写真は必ず撮ることにしている.今日は紅葉の見頃には少し早いが,紅葉し始めた蛇堀川とそそり立つ牙山の対比が素晴らしい.
  

バラバラに長坂を下る
る.登りに比較して下りは快調である.めずらしい花があると,そこで立ち止まる.下りではいくら立ち止まっても,私は文句を言わない.やがて,蛇堀川の北側を高巻きするトラバース道と,不動の滝経由の道に分岐するが,今度は登りで通らなかった高巻きのトラバース道を選ぶ.
 途中,野菜漬物さんがキノコ取りに夢中になる.そのため,一行から大きく遅れる.もし,私が先頭を歩いていたら,キノコ取りに十分満足するまで,その場に留まって,全体がバラケないようにしていただろうに・・・
 そこは,女性集団の悪いところ,私が後ろからもっとユックリ歩けと声を掛けたものの,どんどんと先へ進んでしまう.
 「だから,年配の女性群だけのチームとの山歩きは気が進まないんだ・・」
私は心の中で憤慨する.
 「全く勝手なんだから・・・」
でも,まあ,この辺りから先は,公園の中の散策路のような一本道.私は大きく深呼吸をしてから,
 「まあ・・いいか」
で彼女らの勝手さを不承不承ながら容認する.でも,一方では,もう二度と一緒には登山しないぞという気持ちも強くなる.
 野菜漬物さんは,登山道近場に生えているキノコ取りに夢中になり,瞬く間に採ったキノコがビニール袋一杯になる.その様子を見ていた弟が,
 「こういうおばさんが気に入った・・」
と感想を述べる.

■浅間山荘に到着
 16時25分頃,野菜漬物さん,私の弟と姪,それに私の4名は,無事,浅間山荘に到着する.
 先に下山した一行から,どの程度遅れたのかは分からないが,彼女らは,既に,浅間山荘で入浴をしているらしい.
 山荘の玄関前で,野菜漬物さんは,今,採ってきたキノコが食べられるかどうかを,山荘の主人に鑑別して貰う.その結果,折角採取したのに,大半が食べられない毒キノコだと分かった.これには見ている私もガッカリ・・




<別行動で帰宅>

■小諸駅へ
 野菜漬物さんに,私,弟,姪の3人は,先に小諸へ帰ることを伝える.
 弟の自家用車に乗って,16時40分頃,浅間山荘を出発する.そのまま,小諸駅まで直行して貰う.
 17時丁度に小諸駅に到着する.
 小諸17時06分発小海線の列車に乗車する.車内は高校生ぐらいの若者で結構混雑している.車内から,一行の全員に,
 「・・一足先に,先に帰ります・・・」
と携帯メールを発信する.
 17時22分,佐久平駅に到着する.ここは,つい2ヶ月ほど前に,中山道中五十三次の旅で来たことがあるので,記憶に新しい.
 長野新幹線佐久平17時23分発あさま580号に乗車する.二人掛け座席の通路側に座る.車内は殆ど空席がないほどの混雑である.軽井沢からは立っている乗客もチラホラ居るようである.
 一行の一人からメールが届く.
 「・・先に帰られること分かりました.小海線の時刻を教えて下さい・・」
 私はこのメールを見て一瞬,カッとなる.
 「甘ったれるんじゃない! 俺は駅員じゃないぞ! 列車の時刻ぐらい自分で調べなよ・・」
この辺り,すぐに他人に頼るのも.如何にも女性らしい.一瞬,内心で立腹するが,すぐに立腹したのが馬鹿馬鹿しくなる.まあ,世の中そんな物だと,すぐに冷静になる.列車の時刻など私にも分からないので,このメールは無視.返信は省略する.
 さすがに新幹線は速い.ほんの暫くうたた寝している内に大宮を発車している.再び携帯メールが届く.
 「・・小海線を乗り継いで,無事,長野新幹線に乗車しました・・」
私もホッとする.

■20時過ぎに帰宅
 東京駅から東海道本線に乗り継いで,20時半頃無事帰宅する.
 今回,添乗員兼登山ガイドのまねごとのような2日間を過ごしたが,正直なところ,大変な疲労感がある.暫くは,こんなことやりたくない.でも,参加者に,自分の故郷である秋の信州を堪能して貰ったことは望外の幸いである.
 来週末,また弟,姪,それに私の3人で,浅間山に登る予定になっている.来週こそ,湯の平の紅葉が見頃になっていることを期待している.

<ラップタイム>

 7:56  浅間山荘 発
 8:48  水飲み場
 8:52  不動の滝
 8:58  二の鳥居
10:00  火山館(10:12まで休憩)
10:39  Jバンド分岐
11:55  前掛山分岐(12:05まで休憩)
12:24  山頂(12:28発)
13:39  標高2050m地点(13:45まで昼食)
13:53  Jバンド分岐
14:17  火山館(14:40まで休憩)
16:25  浅間山荘

[山行記録]

■水平歩行距離
   12.4km

■累積登攀高度   1,131m

■累積下降高度   1,131m

■登り所要時間(休憩時間込み)
  浅間山荘発    7:56
  浅間山頂着   12:24
 (所要時間) 4時間28分(4:47h)
 登攀速度 1,131m/4.47h=253.0m/h

■下り所要時間(休憩時間込み)
  浅間山頂発    12:28
  浅間山荘着   15:25
 (所要時間)  2時間57分(2.95h)
 下降速度   1,131m/2.95h=383.4m/h

■水平歩行速度  12.4km/7.48h=1.65km/h
                              (おわり)
「関東・上信越の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/8ae280b31b2cc4e8b2c683af80c88323
「関東・上信越の山旅」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/65db5cbae078bbfd6c6b2e8c9deca038


[編集後記]

2010年10月9日(土)

 雨  久々に,ユッタリとした気持ちで朝を迎える.
 この所,自業自得とはいえ,沢山のやるべきこと(敢えて仕事とは言わない)を抱えて四苦八苦する毎日がずっと続いていたが,昨日で一段落した.とはいえ,まだやらなければと思っていることが沢山あるが,でも・・まあ,今日午前中ぐらいは,このブログ記事を纏めながらユッタリとしたきぶんで過ごしたいなと思っている.
 でも,心の中では,もう,
 「一段落したら,ロッキー山脈の山旅と中山道中の記事を纏めよう・・それに一昨日の五十三次洛遊会定例会の記事も纏めなけれ・・・」
と気になり始めている.
 いっそのこと2週間ぐらい新しいことはストップして,必死に記事を纏めなければ,とても追いつかないなとも思っている.
 「そうだ! 午後から水彩画の制作を始めよう!」
                             (愚痴おわり)



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