中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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豆桜にうっとり,でも山ヒルが出だした丹沢:塔ノ岳(今年19回目)

2012年04月26日 04時02分10秒 | 丹沢の山旅

                                      <堀山の尾根の桜>

    豆桜にうっとり,でも山ヒルが出だした丹沢:塔ノ岳(今年19回目)
          (韋駄天のTさん,大三郎さんに同行)
              2012年4月25日(水 曇

■久々の塔ノ岳はきつかった

 このところ柄にもなく多忙な毎日が続いていた.3泊4日の中山道歩き,数回の鎌倉観桜ハイキングのご案内,一週間にわたる神奈川美術協会公募展会場通い,歯医者など医者通い,次回の中山道歩きの資料作り(これが結構大変)などが続いたために,今日の塔ノ岳詣では,実に4月1日以来,24日振りのことである.
 当初,24日も間が空いているので,無事,塔ノ岳山頂まで往復できれば「御の字」だと思っていた.案の定,24日のブランクは大きかったが,まあ,何とか無事に塔ノ岳を往復できたので,本当に良かったなと思っている.
 今,こうして,久々に大変な喜びを以て,塔ノ岳登頂記のブログ記事を書き始めている.正直なところ,楼のだけ詣での記事が書けるとは,私にとってこれ以上ないほどの喜びなのである.
 それにしても,今回は何時になく疲労した.帰宅したときは,もうヘトヘトになっていた.帰宅後,早速,風呂を沸かして,疲れた身体を労った.特に両足は使いすぎ田のなパンパンに硬くなっている.私は風呂の中で両足をもみほぐしながら,
 「よく頑張ったな・・・」
と誉めてやる.
 今,翌朝の4時.一晩寝たら疲労はすっかり取れている.両足の筋肉痛もなさそうだ.正直なところホッとしている.

■図らずもご常連と一緒に登山
 4月25日,私は前夜の内から,塔ノ岳へ登るぞと自分の気持ちに気合いを入れていた.長い間,山行をサボっていると,前日の内から,気持ちに気合いを入れていないと,当日の朝になっても,なかなかその気になれないからである.
 久々に定刻5時10分に家を出る.前回登ったのが24日前の4月1日.あのときは,まだまだ寒くて薄暗い朝だった.24日の間に,季節が大分進んで,辺りはもうすっかり明るくなっている.昨日に比較して今日は気温が低めだが,それでも随分と暖かい.
 例によって小田原駅で乗換時間3分の駆けっこをする.階段を二段跳びで登っているときに,自分の体調がそれほど悪くはないなと自覚する.
 渋沢発大倉行の1番バスは,平日にしてはかなり混んでいる.長い列の後ろに並んで,前方を見ると,ご常連の顔がチラホラと見える.掲示板編集長のY川さん,ダニーズ大三郎さん,ホッシーさん,N村(弟)さん,Y内さんなど.
 バスは7時丁度に大倉に到着する.
 大三郎さんが,
 「一緒に登りましょう・・・」
と声を掛けてくれる.
 久々の塔ノ岳なので,速く登る自信は全くない.ご厚情に感謝しつつも,迷惑をお掛けするのではないかといささか気になる.それでも,
 「まあ,いいじゃないですか,一緒に登りましょうよ」
と韋駄天のTさんまで言ってくれる.まさに感謝,感謝である.
 7時06分に,3人揃ってバス停大倉から歩き出す.
 天気予報では,今日は曇りがちながらときどき薄日が射すとのご託宣である.まあ雨が降らなければいいやという気持ちで歩き続ける.
 7時13分,登山口を通過する.私たちの前後にはたくさんの登山客が数珠つなぎになっている.

■新緑の見晴階段
 7時17分,克董窯を通過する.
 克董窯の手前で,Y川編集長に追い付く.
 「今日はユックリ登りますので,山頂まで行きましょうよ・・・」
とお誘いするが,今日は「半日登山」なので堀山までとのことである.掲示板に載せる展覧会の記事を5月初旬までにお送りすることを約束して,先に行かせてもらう.
 途中で路傍の花に見入っているホッシーさんに追い付く.
 7時46分,見晴山荘を通過,見晴階段に差し掛かる.階段の中腹にY内さんの後ろ姿が見えている.頭上の覆い被さるような新緑が鮮やかである.ここでも陽春を実感する.

<見晴階段>

■もうヒルが出た!
 急坂を速くも遅くもない速度で,雑談しながら登る.
 韋駄天のTさんから,大倉尾根の山麓に,もう山ヒルが出たという話を伺う.Tさんの話によると,山麓と水洗い場に山ヒルが出る可能性高いとのことである.
 「家に帰ってから,下着を着替えたら,腹に黒いものがあるんで,良く見たらヒルでしたよ・・」
と怖い話をする.
 この所,急速にヒルが増えているように思える.

■駒止茶屋
 急な駒止階段を極々ユックリ登って,8時15分に駒止茶屋を通過する.大倉から歩き出してからの所要時間は1時間09分.やっぱり,何時もより3~4分遅い.
 「この分だと,山頂までの所要時間は2時間45分前後ですね・・・遅くてスミマセン」
と同行のお二人に釈明する.
 やがて,堀山の尾根に差し掛かる.
 残念ながら,富士山は完全に雲の中で拝めない.ただ,稜線沿いに何本も自制している豆桜が今正に見頃である.同行の方に迷惑が掛かるかなと思いながら,急いで2~3枚の写真を撮る.

<堀山の尾根の桜>

萱場平
 8時30分,堀山の家に到着する.ここで大三郎さんの申し出で3分ほど給水休憩を取る.
 大倉から堀山の家までは,大した山道ではないが,ここから花立山荘までの長い急坂が,久々に登山する私には気がかりである.同行のお二人に迷惑が掛かることを承知の上で,マイペースで登り続ける.
 この辺りまで来ると,24日間のブランクによるスタミナの減退が顕在化してくる.また一段と登攀速度が遅くなる.
 「今日は後7分坂を,8分でお願いします・・」
と私はお二人にエクスキューズを入れる.
 私の心積もりでは,今日の体調では,堀山の家から花立山荘までの所要時間は45分程度かなと思っている.
 8時52分,萱場平を通過する.濃い霧が立ちこめている.モワ~ッとした生暖かい空気が漂っている.ここで定点観測の写真を撮る.

<萱場平>

■後7分坂
 後7分坂に差し掛かる頃,30分後の2番バスで来られた韋駄天のジャイアンさんに追い付かれてしまう.何時もながらジャイアンさんの快足ぶりには驚かされる.
 「たまには,一緒に登りましょう・・・」
ということで,ジャイアンさんも仲間に加わる.結局4人で雑談をしながら登り続ける.
 後7分坂の途中で,下ってくるN村(弟)さんとすれ違う.
 「(ところで,この頃,お会いしないけれども)お兄さんはどうされましたか・・・」
と伺う.このブログでもしばしば登場したローギャーさんのことである.どうやら,ローギャーさんは,自覚的には何処も悪くはないが,まだドクターストップが掛かっているとのこと.私と同年配の方が,だんだんと塔ノ岳から遠ざかっていくのは,いかにも寂しい.一日も早い復帰を願うのみである.
 9時18分,花立山荘に到着する.堀山の家からの書状時間は,推定通り45分.大倉からの所要時間は2時間12分.やっぱり随分と遅い.せめて,2時間05分程度で登れるように体力を回復させたいなと思う.
 霧がますます深くなる.

■やっと塔ノ岳山頂
 花立山荘あたりから,さらにスタミナが落ちてくる.情けないことに花立山荘から10分も掛けて,やっと花立山を通過する.辺りは濃い霧に覆われていて,今日ばかりはデジカメを構えるような風景は見当たらない.
 9時34分,やっと金冷シを通過する.
 「ここまで来たら,もう,一人でも構いませんので,宜しかったらお先にどうぞ・・」
とお薦めするが,
 「いや,そんなこと言わずに,一緒に登りましょう・・・」
と皆さんはお優しい.
 私のペースでノソノソとのぼって,9時53分,漸く塔ノ岳山頂に到着する.
 大倉からの所要時間は,実に2時間47分.
 私は内心で,
 「遅いったらありゃしない・・! 馬鹿者!」
と自分に悪態をつく.でもその一方で,まあ,24日間もブランクがあったのに,無事登れて良かったじゃないかとも思っている.
 私は,恒例の儀式として,山頂で周囲の写真を撮る.霧で何も見えないが・・・
 そして,どう越された方々より少し遅れて尊仏山荘に入る.

<塔ノ岳山頂>

■尊仏山荘
 尊仏山荘にはご常連など先客が数名居られる.今日の小屋番はオーナーのH立さん.即座に山猫ミー君のことは話題にしないと決める.
 何時ものように300円也のお茶を所望する.何時もより疲れた身体にはお茶が殊更に美味しく感じる.こうして,お茶をすすりながら山仲間ととりとめのない雑談をしているのが一番ハッピーである.
 暫くすると,ホッシーさんも山小屋に到着する.

■ご常連と一緒に下山
 10時30分,下山を開始する.
 何時の間にか,山頂はたくさんの登山客で賑わっている.寒い.
 韋駄天のTさん,大三郎さん,ジャイアンさん,それに私の4名で,私の経済速度で下山し続ける.途中,何人もの顔見知りとすれ違う.
 途中で,私が知らない女性のご常連と一緒になる.紹介されたが,その途端に,今伺ったお名前を忘れる.
 堀山の尾根の桜の木の下で,記念写真を撮る.皆さんにお断りしていないが,まあ・・良いかで,写真を掲載する(問題があったらすぐ削除します).
 「今日は,(大倉発)12時22分のバスに間に合いそうですね・・」
と言いながら,かなり快適に歩き続ける.

<桜の木の下で>


■途中から一人で下山
 11時28分,駒止茶屋に到着する.
 このとき,突然,腹痛を感じる.トイレに行きたい.私は,ご同行の皆さんに,
 「どうぞ先に行って下さい・・・」
とお願いする.
 用事を済ませると,先ほどまでの腹痛が嘘のように消える.ただ,今からでは12時22分のバスには到底間に合わない.それならば,どうせ1人旅になったんだから,ノンビリ下山しようと宗旨替えする.
 登山道沿いの豆桜の写真を撮りながらユックリと下山し続ける.
 「仲間と一緒に登山するのも楽しいが,気ままな一人登山も,また,良いな・・」
と思いながらノンビリ旅を楽しむ.
 12時30分,無事,大倉に到着する.
 下りの所要時間は2時間17分.まあ,こんなものだろう.

■居眠りしながら帰宅
 疲れた!
 渋沢発13時18分の小田原行電車に乗車する.この電車が各駅停車だったかそれとも急行電車だったか全く分からないうちに小田原に到着する.
 乗り継いだ東海道線の電車でもコックリ,コックリの居眠り.
 久々の塔ノ岳詣では,予想以上にシンドかった.


<ラップタイム>

 7:06  大倉歩き出し
 7:30  観音茶屋
 7:46  見晴茶屋
 8:15  駒止茶屋
 8:30  堀山の家(8:33まで給水休憩)
 9:18  花立山荘
 9:34  金冷シ
 9:53  塔ノ岳山頂着(10.0℃)
10:13  塔ノ岳山頂発
10:33  金冷シ
10:44  花立山荘
11:11  堀山の家
11:28  駒止茶屋
11:53  見晴茶屋
12:06  観音茶屋
12:30  大倉 着

 [山行記録]

■水平距離       7.0km(片道)

■累積登攀下降高度   1269m

■登攀所要時間(雑談時間を含む)
  大倉   発        7:06
   塔ノ岳  着        9:54
 (所要時間)  2時間47分(2.78h)
 水平歩行速度   7.0km/2.78h=2.51km/h
 登攀速度    1269m/2.78h=456.5m/h

■下降所要時間(雑談時間を含む)
  塔ノ岳  発       10:13
  大倉   着       12:30
 (所要時間)  2時間17分(2.28h)
 水平歩行速度     7.0km/2.28h=3.07km/h
 下降速度    1269m/2.28h=556.6m/h
                                          (おわり)

「丹沢の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/2fa029da526f82627e2d007fb74e1641
「丹沢の山旅」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/4def65ba167e93cafa63717a84cd03a5



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