<曽根松坂をあるく>
中山道六十九宿巡り(第12回);第2日目(2);十三峠を上り下り
(五十三次洛遊会)
2012年4月6日(金)~8日(月)
第2日目;2012年4月7日(土)
<大湫宿周辺地図>
<茶屋跡を辿る>
■観音坂の霊場遙拝碑
私たちは十三峠の真っ直中を歩いている.
9時28分,観音坂の霊場遙拝碑に到着する.鬱蒼とした雑木林の中に,古い大きな石碑が立っている.
私の手許にある文献だけでは,このこの石碑がどこの霊場を遙拝したものかはハッキリ分からない.
辺りは人の気配もなく.ただ鬱蒼とした森林が広がっている.
<霊場遙拝碑>
<鬱蒼とした林の中の中山道>
■灰くべ餅の出茶屋跡
9時37分,灰くべ餅の出茶屋跡を通過する.
<灰くべ餅の出茶屋跡>
■観音堂
9時39分,観音堂の前を通過する.資料3(p.46)によると,ここには不道明言うが安置されているとのこと.
<観音堂>
<連なる坂道>
■権現坂
9時39分,権現坂に到着する.短いが少し急な登り坂である.
<権現坂>
■鞍骨坂
9時42分,鞍骨坂を示す案内杭の前を通過する.
<炭焼の集落>
■刈安神社参道
9時44分,刈安神社参道に到着する.深い林の中に長い石段が続いている.地図で確かめると,進行方向右手の権現山(標高591m)の山頂付近に刈安神社の本殿があるらしい.もっとも資料2(pp.255-256)によると,山頂の社殿は小さく,後ろにある大きな岩を祭神に見立てたらしい.
山頂の神社を参拝する時間的余裕がないので,ここは素通りする.
なお,資料権3(p.[46)によれば,現山山頂には東濃十八砦の権現山城跡があるらしい.どうやら萩之島城趾というらしい.
<刈安神社参道>
■集落に入る
9時46分,突然,集落の中に入り込む.集落の名称が良く分からないが,地図を見ると,どうやら「炭焼」というところらしいが,この名称が正しいかどうか分からない.
それはともかく,もの凄い山の中かと思っていたが,いきなり集落に入ったのでビックリする.
<炭焼の集落へ入る>
■炭焼立場跡
9時47分,炭焼立場跡の案内板の前に到着する.ゆっくりと案内板を読んでいる閑がないので,とりあえず写真を撮って通過する.ところが,この写真がピンぼけで,拡大しても何が書いてあるか殆ど読めない.
ここから先,また登り坂になる.この坂を炭焼の吾郎坂(五郎かもしれない)というらしい.
<炭焼の立場跡>
<権現山一里塚>
■吾郎坂
9時50分,吾郎坂の案内杭の前を通過する.上り坂.
<吾郎坂案内杭>
■樫ノ木坂
吾郎坂を登ると,さらに樫の木坂が続く.9時56分,「中山道樫ノ木坂」と刻字した立派な石碑の前を通過する.
<樫ノ木坂の標石>
■権現山一里塚
9時56分,権現山一里塚に到着する.江戸日本橋から90里目の一里塚である.京へは後44里である.
ここの一里塚の周辺に100メートルほどの石畳が残っていて,往時の面影を偲ぶことができる.心和む場所である.
ここは瑞浪市史跡になっている.
<権現山一里塚>
<巡礼水>
■巡礼水の坂
9時58分,道路に横たわる倒木を避けるように回り道して先へ進む.なだらかな尾根道が続く.心地よい散策路である.
辺りには全く人の気配がない.気がつくと,今朝,歩き出してから,誰にも会っていない.
<倒木を回り道して>
<巡礼水の坂>
■巡礼水に到着
10時03分巡礼水に到着する.石碑や案内板がいくつか立っている. 資料3(p.46)によると,念仏によって水が湧き出し,巡礼の命が助かったという伝説がある.
近くに立っている案内板の説明によると,この辺りから大湫宿に掛けて,お助け清水,巡礼水と呼ばれる小さな池があり,その上段には1757年(宝暦7年)銘の馬頭観音が祀られているらしい.
<巡礼水に到着>
<巡礼水の碑> <上段の馬頭観音>
(つづく)
[参考資料]
資料1;岸本豊,2007,『新版中山道69次を歩く』信濃毎日新聞社
資料2;今井金吾,1994,『今昔中山道独案内』日本交通公社
資料3;五街道ウォーク事務局,発行年不明,『ちゃんと歩ける中山道六十七宿』
「中山道六十九宿」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/be17a1fb14747bf6203fa4b70a0b206a
「中山道六十九宿」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/e51b9aea8e178c2d2e622691ca1bc283
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