中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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ルアペフ山・タラナキ山登頂記:第6日目(3):ニュープリマスへ(3)

2014年02月14日 05時36分14秒 | ニュージーランド:ルアペフ・タラナキ

                          <タウマヌイの商店街を散策>

[復刻版]
ルアペフ山・タラナキ山登頂記:第6日目(3):ニュープリマスへ(3) 
 
            (山旅スクール5期同窓生)
        2006年1月27日(金)~2月4日(土)


第6日目;2006年2月1日(水)
 

タスマン海に沿って

<ルート地図>


           ↓ 拡大図


<タウマヌイ散策>

■ピリアク展望台を出発
 私達はバスに乗ってニュープリマスへ向かっている.

 ピリアク展望台(PIRIAK Look Out)で一息入れた私たちは,9時45分,またバスに乗り込み,ビリアク展望台を出発する.

<ピリアク展望台と私たちの専用バス>

綺麗な花とポプラ並木
 車窓からコンボディアスという名前の白い花がたくさん咲いているのが見える.

 バスは次第に起伏の多い地帯の中を走るようになる.9時47分頃からポプラが沢山見える場所を走っている.ドッジさんが,添乗員のSさんに,
  「あの木はポプラですか?」
と質問する.
 これが切っ掛けとなって,ツアーリーダーのSさんのポプラ談義が始まる.
 「・・・この辺りのポプラはイタリアンポプラという種類です・・・・」
等々.
 
<白い花と紫色の花;花の名前は私には分からない>

■タウマヌイで一休み
 9時51分,ワンナウェー川を越える.
 9時53分,タウマルヌイ(Tarumarunui)の郊外に達する.そして2分後の9時55分,市街地の中心部にバスを停めて,一休みすることになる.
 広い通りに商店が並んでいる.
 商店街の長さは200~300メートル程だろうか.結構賑やかで,清潔感のある街である.素晴らしい街だ.
<タウマヌイの市街地;レストラン付近>

■リンゴジュースを賞味
 私達はSさんの案内でフェニックス(PHENIX)という飲食店に入る.
 ニュージーランドの習慣に従って,10時にモーニングコーヒーを摂ることにする.私は何にするか多少迷った末に,リンゴジュースを賞味することにする.
 味は日本のリンゴジュースと全く同じで甘酸っぱい.ただ,テーブルに置いてある広告には,”同じように見えるけど,違うんだよ(The Same but different)”というようなことが書いてある.でも,鈍感な私には,大きな違いは見いだせない.


<リンゴジュースがサッパリしていて美味しい>

ウインドウショッピング
 その後,この店の近くにある不動産屋の看板を眺めたり,文房具屋兼本屋に入って見物するなどして,休憩時間を楽しむ.
 不動産屋のウインドウを覗くと,素晴らしく広い庭と立派な建物が25万ドルで売りに出ている.
 1NZドルが約88円として,約2,200万円である.
 “安い~~ぃ!!”
 もし日本なら,“即買い”だ.

<不動産屋のウインドウ>

<牧場で一休み>

■国道3号線
 10時24分,タウマルヌイを出発する.

 相変わらずのどかな風景が続く.ポプラと牧場が単調に続くので,その内に何とも堪らず眠くなってくる.そして,いつの間にか私はうたた寝をしてしまう.
 11時12分,目が覚める.雨が降りだす.
 11時19分,私達のバスは,国道3号線との三叉路に突き当る.この三叉路を左折して,いよいよ国道3号線に入る.
 ここからは,モカウ川(Mokau River)の沿った道を西南西の方向に走り続ける.
 昔,マウリは,この川をカヌーで遡ったという.川が急になり,さかのぼれなくなると,陸の上にカヌーを上げて運び,また,次の川でカヌーを浮かべて移動したという.
 11時23分,広いゴルフ場の脇を通り過ぎる.
 Sさんの話では,このゴルフ場では,羊を放し飼いにしているようである.羊が草を食べるので,柴を刈る手間が省けるとのこと.
 ちなみに,このゴルフ場のプレー代は,1ラウンド約5ドルとのことである.ゴルフをやらない私には,このプレー代が高いか安いか判断が付かない.
  バスの運転手が,
 「ゴルフ場の写真を撮りますか・・・?」
と言って,バスを停車させる.
 “ゴルフ場の写真?”
 私には,ゴルフ場に写真を撮るなんて,やや奇異な感じがするが,とにかくバスを降りてみる.
 足許には紫色と黄色の花がビッシリと咲いている.とても可愛い花だ.でも残念ながら,私には花の名前は全く分からない.

<ゴルフ場脇で一休み>

広々とした牧場

 道を挟んでゴルフ場の反対側は牛の牧場である.実に広々とした牧場である.牧場のあちらこちらで,沢山の牛がのんびりと草を反芻したり,寝転んでいたりで,実に長閑である. 

<広々とした牧場>

<展望台で休憩>

■石灰岩の断崖
 11時34分,小さな街,ピオピオ(Piopio)という可愛い名前の集落を通過する.

 11時43分,バスはポプラと牧場が続くゆるやかな下り道に差し掛かる.雨がまた降り始める.やがて,車窓の左右に石灰岩の断崖が目立つようになる.石灰岩は水に溶けやすいので,この辺りには沢山の洞窟があるようである.石灰岩があるということは,この辺りが,昔,海底だった証拠になるだろう.

<石灰岩の断崖>

■石灰岩の岩塊で展望休憩
 バスは,進行方向左手の谷間に流れる川に沿って,くねくねと続く下り坂を走っている.右手は急斜面の崖が覆い被さるように迫っている.

 11時47分,石灰岩の断崖が良く見えるところで,バスが停車する.眼下に川が蛇行しているのが見える.素晴らしい眺望である.広場の右手に小さな岩がある.皆,入れ替わり,立ち替わり,この岩に登って,納得したような納得しないような顔をして降りてくる.
 当初,こんな岩に興味がなかった私も,最後に岩に登ってみる.
 岩の上からの眺望は,それなりに開けている.ここで写真を2~3枚撮ってから岩を降りる.その後,一同岩の傍にたむろして,雑談をしている.私は一同からソッと離れて,今,バスで下ってきた道を,20~30メートル戻る.そして,皆の目線から隠れたところから谷間を見下ろす.

<岩塊の上から川を見下ろす>

■目に鮮やかな緑
 辺り一面に闊葉樹の素晴らしい緑陰が広がっている.あまりにも鮮やかな緑である.思わずまた数枚の写真を撮る.

<素晴らしい緑陰>

<アワキノで昼食>

■タスマン海
 11時55分,展望台を発車する.ビアンコさんが日本から持参したアーモンドチョコレートを皆に配る.久々の日本の味である.

 私達のバスは,アワオノ渓谷沿いのくねくねと続く道を下っていく.谷間にはヤシの木が群生している.何となくエキゾチックな雰囲気である.
 また,少々眠くなる.私は何となくぼんやりとした気分で車窓を眺めながら過ごす.
 12時25分,
進行方向右手に,タスマン海の青い水がチラリと見えはじめる.もうアワキノ(Awakino)が近い.バスは,タスマン海の海岸沿いの道に入る.この道を南南西に進み始める.車窓左手には相変わらず起伏の多い牧場が続いている。.ころなしか沿線の民家の数が増え始めたようである.

<タスマン海に突き当たる>

■アワキノの市街地
 12時31分,私達のバスは,のどかで小さな町,アワキノ(Awakino)に到着する.
 ここも静かな街である.先ほど立ち寄ったタウマヌイの市街地と良く似た雰囲気である.
 広い通りの両側に低層の商店が連なっている. 
<アワキノの市街地>

■アワキノのレストラン
 バスはアワキノの市街地にある「白いビートインマッカウ(White beat McKau)」というお店の前に停車する.ここで昼食を摂るとのことである.
 お店は広い駐車場の奥にある.お店の裏に羊の牧場ががある.この牧場は,起伏に富んだ地形になっているようである.

<レストランの入口>

■大きな人形の飾りと裏手の牧場
 お店のすぐ裏手には,鋭く尖った小山がある.その小山の山頂に2匹の羊が立っているのが見える.屋根には,大きな人形が飾ってある.良く見ると,どうやら漁夫のようである.小舟を引っ張りながら魚を追っている様子を表現している.

<お店の飾りと裏手の牧場>

■店内の土産店
 店に入る.すぐにカウンターがある.左手には土産品を並べたちょっとした売店がある.右手には,サンドイッチやデザートを並べた棚がある.そこで欲しいものを選んで,注文する.そして,右手奥のテーブルに座って摂るという仕組みになっている.
 テーブルコーナー入口にはお土産品の飾り棚がある.その中に,陶器の「つがいの小鳥」が飾ってある.余りに可愛いので,思わずスケッチする.

<可愛い小鳥の陶器> ※ボールペン画

■ベジタリアンバーグ
 私はベジタリアンバーグとグラスミルクを注文する.別にベジタリアンではないが…
 テーブルのコーナーには,20名ほどの客が座るスペースがある.先客が数名居る.私達はスペースの一角のテーブルに纏まって座る.このテーブルに座れなかったドッジ夫妻とSさんは,隣の席に座る.
 Sさんから,この地方の名物といわれる「何とか(名前忘れた)」という料理を振る舞われる.白身の魚のベタベタした塊である.食べてみると結構美味しい.皆,陽気で和やかな一時を過ごす.
 
<ベジタリアンバーグ>                           <ベジタリアンバーグを開いたところ>

■広々とした海岸
 お店の外へ出る.強い日射しである.
 お店の前の広場を横切って,海岸に近寄ってみる.
 崖の下には広々とした湾が広がっている.青い湾の向こうには小さな岬が見える.岬の先には尖った岩山が屹立している.日射しが強く眩しい光景である.眼に手をかざして,すばらしい風景を眺める.
 振り返ると,店の向こうに嶮しい小山のある牧場が衝立のように広がっている.相変わらず小山の山頂に1匹の羊がじっと立っている.
 13時24分,バスに乗り,旅を続ける.
 海岸線沿いの道を南南西に走る.車窓右側には,タスマン海が見え隠れする.車内がむし暑い.走り続けるバスの揺れで,また眠くなる.そして暫くの間,居眠りをする。

<レストラン前の海>
                                  (つづく)
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「目次および索引」
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