中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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閑話休題:かまくら絆の会:海の風/山の音を楽しむ(3)

2009年06月04日 08時52分35秒 | 鎌倉あれこれ


         閑話休題:かまくら絆の会:海の風/山の音を楽しむ(3)
                 2009年5月28日(木)・30(土)

 この絵を見たとき,私は,
 「いかにも,Iさんらしい絵だな・・・」
と思った.
 私の独断かもしれないが,Iさんの絵は緑陰と日溜まりのコントラストにあると思っている.
 この絵は,かまくらの甘縄神明社社殿の前から,由比ヶ浜方面を見下ろした風景を画いたものである.
 甘縄神明社は,710年(和銅3年),行基が草創,染谷時忠が建立したかまくらで一番古い神社である.源頼義が,この神社で祈願した所,子宝に恵まれた.そして生まれたのが八幡太郎義家である.
 後に義家は,後三年の役で清原家衛・武衛に勝利した.この時従った関東武士に私財から恩賞を与えた.このことが,鎌倉幕府成立の遠因になった・・・こんな故事を想起しながら,私はこの絵を眺めていた.
 Iさんの絵の特徴の一つに“コントラスト”があるような気がする.「明と暗」「新緑と濃緑」「光と陰」等々.この“コントラストの妙”を力強く表現する所に,Iさんの絵の素晴らしさがあるような気がする.
     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 絵を拝見している内に,外の雨音が強くなる.窓越しに大粒の雨が地面を叩き付けるように降りはじめている.私はどうせ暇人である.小降りになるまで,絵を拝見しながら,ここでノンビリ雨宿りをしようと思う.
 私は,Iさん以外の方々の絵も,ジックリと見せて頂く.
 そうこうしている内に,出展者の方々と雑談を始める.挙げ句の果てに,ビールを馳走になってしまう.素敵な時間を過ごす内に,私は体の中から,熱いものが込み上げてくるのを感じる.
 「・・・絵を描きたいな・・・・」
 私は,速く家に帰って,長い間,放置している描きかけの絵を完成させたくなる.
 山も良いが,絵も,ヤッパリ良いなと再認識させられる.
                            (つづく)
「かまくら絆の会」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/63cfcd45c815068071eb43ec9185f9df
「かまくら絆の会」の次回の記事
(なし)
「鎌倉あれこれ」の次回の記事
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