中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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鎌倉観桜:鎌倉山・台峯緑地・矢戸ノ池を巡る.

2011年04月07日 02時35分25秒 | 鎌倉あれこれ

                           <常磐緑地の山桜>

          鎌倉観桜:鎌倉山・台峯緑地・矢戸ノ池を巡る
               (単独散策)
           2011年4月5日(火)

<散策地図>



 水平歩行距離 11.0km
 累積登攀高度 362m
 累積下降高度 362m

■大平山住宅地の桜並木
 桜の咲く頃の私は,とにかく,落ち着かない.というのも,桜の開花時期はたった1週間.その間に,鎌倉市内のあちらこちらの桜を是非見たいと思うからである.
 この所,なかなか塔ノ岳に登っている時間がなくて,ついつい塔ノ岳詣でもお留守になっている.そうなると,足腰の衰えも気になり始めている.
 幸いなことに,今日は朝から上天気.それならば,鎌倉の然るべき桜の名所を徹底的に歩いてやろうと思い立つ.この際,是非いって見たいと思っている場所も沢山あるが,1日でとても廻りきれるものではない.そこで,どんなコースを選んで歩くかで随分と迷う.
 それはともかく,散策の出発点は,何時もの通りバス停鎌倉中央公園入口としよう.
 ますは,鎌倉中央公園の桜の様子をデジカメに収める(といっても,物ぐさして我が家の2階から撮影しただけだが)・そして,まずは,私達が住んでいる住宅地にある桜の様子を見ることにする.実はこの住宅地には樹齢が丁度良い桜が数百メートルに渡って続いている.正確な本数は数えたことがないので分からないが,当てずっぽうで言うと100本以上かな?
 鎌倉の桜の名所としては,勿論話題にもならないマイナーなところだが,桜並木の向こうには,常磐緑地が見渡せる景勝の地である.常磐緑地は,台峯緑地,広町緑地と並ぶ鎌倉3大緑地の一つである.常磐緑地の山肌に自生している山桜が,咲き始めていて,如何にも春らしい情景を楽しむことができる.

<鎌倉中央公園の桜が咲き出した(as of 10am.,5,Apr.,2011)>


<大平山桜並木かあ常磐緑地を望む>


<大平山の桜並木>

■野趣豊かな笛田の散策路
 大平山の桜並木からバス停梶原口へ向かう.ここからバス道路の藤沢鎌倉線を横切って,相鉄ローゼン裏手の道に入る.農地と住宅が混在する田舎道である.歩き出してすぐに立派な忠魂碑の脇を通る.程なく舗装道路が途絶えて,曲がりくねった砂利道になる.
 道路沿いに田畑が広がっている.田畑の側には大きな構えの昔風の農家が数件続く.砂利道を10分ほど歩くと,舗装道路に出る.この舗装道路を先へ進むと,やがて夫婦池公園の脇に出るが,今日は,途中の交差点で右折して,狭い路地に入ることにする.

<野趣豊かな笛田の田園地帯>

■鎌倉山へ
 道幅の狭い路地は,竹林が繁茂する丘の縁を縫うようにクネクネと続く.丁度,鎌倉市教養センターの裏手を登っている感じである.かなり急な登り坂である.坂道を進むにつれて,次第に視界が開けてくる.
 坂の途中に植えられている数本の桜が見頃を迎えている.桜の先には鎌倉山が見えている.実に良い眺めである.
 
<笛田の忠魂碑>                                   <山裾の路地>


<谷戸の桜>


<鎌倉山の眺望>

■鎌倉山裏通りを楽しむ
 クネクネとした坂道を登り切ると,深沢から鎌倉山へ向かうバス通りに突き当たる.10数年前までは,京浜急行の有料道路だった道である.
 ここから,元有料道路に沿って歩いてバス停鎌倉山へ行こうかとも思ったが,バス通りを歩くのが億劫である.そこで,有名な鎌倉山さくら通の北側にある裏通りを歩くことにする.
 この通りは,鎌倉山山裾を廻るクネクネ道である.途中で舗装道路が途切れるところもあり野趣豊かである.歩き始めるとだんだんに北側の眺望が開けて,六国見山や大船の市街地が手に取るように見える.
 やがて,道幅が少し広い道路に突き当たる.ここを左に進むと有名なローストビーフの専門店の脇に出る.お店の看板の脇に,ハイカー姿や水着姿での入店はお断りという主旨の注意書きがある.
 「・・オは,入れないな・・」
どうせ,私は,このような高級店には無関係な人間だが,入れないとなると気分は良くない.

<閑静な散策路>


<ローストビーフの有名店入口>


<鎌倉山さくら通からの眺望>

■鎌倉山碑から裏道を散策
 ローストビーフから道なりに,南へ進むと,この裏道も民家に突き当たって終わりになる.ここから階段を下って,鎌倉山さくら通にでる.道路脇の桜は,まだほとんどが蕾のまま.見頃を迎えるのは,もう少し先のようである.
 やがて,鎌倉山碑に到着する.
 ここは夫婦池公園散策路の入口でもある.このまま夫婦池公園へ行こうかとも思ったが,もう少しいろいろと歩きたいので,再び裏道に入る,すぐに砂利道になる.閑静な高級住宅地が続く.
 途中で老婆とすれ違う.私が,
 「こんにちは・・」
と挨拶すると,
 「・・・お出かけですか?」
と私に聞く.光栄なことに,私のことを鎌倉山の住民だと思ったらしい.

<鎌倉山の碑:菅原通斉を連想する>
※左手の路地に入る.


<閑静な未舗装の散策路>

■夫婦池公園
 裏道は,バス停若松付近で,再びさくら通りに合流する.
 ここまで来たのだから信夫塚跡でも見学しようかと迷うが,結局は夫婦池公園に立ち寄ることにする.
 やや急な下り坂を5分ほど下って,夫婦池公園に到着する.公園にはほとんど人影がなく閑散としている.
 公園の散策路脇にあるベンチに座って,遅めの昼食を摂る.

<夫婦池公園の散策路>

■笛田公園
 夫婦池公園から坂道を下り,途中で右折.今度は急な坂道を登って,笛田公園に到着する.
 中学生だろうか.丁度野球の試合が始まるらしく,ユニフォームを着た生徒たちが,かけ声を掛け合いながら2列縦隊で園内を走っている.
 この姿を見て,戦争中の教練のことを連想してしまう.
 園内のあずま屋付近で一休みする.
 目の前には仏行寺の裏山が見えている.また,遙か遠くに大船観音が見えている.

<笛田公園>


<仏行寺の裏山が見える>
※山頂に源太塚があるのが良く見える.


<遠くに大船観音が見える>

■笛田から山ノ内展望台へ
 笛田公園から梶原口へ向かう.
 バス停梶原口から梶原住宅地に入る.
 「さて,このまま帰宅するか,それとももう少し散策するか・・」
私はかなり迷ったが,結局はもう少し歩くことに決定.そして何処を廻ろうかと迷いながら梶原住宅地の中で,胸棚歩きをして,結局は日当公園前を通過して,山ノ内配水池に向かう.
 レストラン「ブランブルグ」手前で左折して山ノ内の尾根道に入り,北鎌倉方面へ向かう.すぐに山ノ内展望台に到着する.
 ここからは,六国見山,裏大仏ハイキングコースの尾根がとても良く見える.

<山ノ内の展望台から六国見山・裏大仏ハイキングコースの尾根を眺める>

■台峯展望台
 さらに北へ進む.北鎌倉女子学園グラウンドの近くにある台峯緑地の展望台に立ち寄る.目の前には六国山,名月谷,勝上嶽の尾根,その下に北鎌倉が見下ろせる.時々横須賀線の電車が通るのが見える.
 相変わらず素晴らしい景色である.ただ,山桜の見頃はまだ先のようである.
 暫くの間,切り株の椅子に腰掛けて,風景を楽しむ.ここで数名のハイカーとすれ違う.

<台峯の展望台から北鎌倉方面を見下ろす>

■矢戸ノ池
 往路を少し引き返してから,右折して山道に入る.矢戸ノ池に下る道である.ここは素晴らしい自然散策路.ただ,残念なことに桜の木は余り見掛けない.でも新緑が目に染みる谷戸の道を下っていると,神速からリラックスしてくる.
 途中,10名ほどのハイカーとすれ違う.殆どが地元の方のようである.
 矢戸ノ池は,相変わらず神秘的である.残念ながら池の畔は進入禁止になっているので,池の全貌をデジカメで写すことはできないが,枯れ木の間から眺める矢戸ノ池は何とも神秘的である.

<矢戸ノ池>


<矢戸ノ池下流に広がる湿原>

■稲荷社
 矢戸ノ池から道なりに下って,山崎の住宅地に到着する.山崎小学校,魯山人窯跡を経由して,薬師堂跡三叉路に突き当たる.2回左折して鎌倉中央公園へ向かう.
 途中,自動販売機が2台設置されている十字路を右折して突き当たりまで進む.積み辺りの左側に一寸長い石段がある.この石段は稲荷社の参道である.
 この石段を登り詰めると稲荷社の小さな社殿が建っている.この稲荷社の由来は良く分からないが,地元では大切にされているようで,清掃が行き届いている.

<山崎の稲荷社;社殿は右側の山にある>

■再び鎌倉中央公園へ
 山崎口から鎌倉中央公園に入る.近隣の方々が散策を楽しんでいる.
 園内の桜は,歩き出したときに較べると,いくらか開花が進んだようにも見える.来る4月8日は,知人数名の鎌倉案内をする予定である.今回の出鱈目歩きもいくらかは役に立つように思えてくる.
 今回の水平歩行距離は約11キロメートル.
 バス停鎌倉中央公園入口からの歩き出しが10時18分,帰着が14時16分.所要時間(休憩時間込み)は3時間56分(3.93h).
 従って,歩行速度は,
   11km/3.93h=2.80km/h
やはり,一人歩きは速いようである.スワルトバートルの皆さんとデレンコ,デレンコ,歩いているときの2倍ぐらいの歩行速度である.

<鎌倉中央公園>

                              (おわり)

「鎌倉あれこれ」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/3354d63340502e22852f9251b7fe7cf3
「鎌倉あれこれ」の次回の記事
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