中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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アイルランド紀行(9)ダブリンの休日(1)

2007年06月16日 04時46分33秒 | アイルランド;ダブリン・キラーニー

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                     アイルランド紀行(9)
                      ダブリンの休日(1)
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第3日目:2002年6月17日(月)

<観光循環バスで一回り>

■アイルランド初めての朝食

 アイルランドの首都,ダブリンのアッシュリングホテルでアイルランド滞在,2日目の朝を迎える。まだ時差が残っているために,真夜中の2時に目が覚めてしまう。仕方なく,4時頃まで,日記の整理を続ける。その内にまた眠くなったので,ベッドに潜り込む。再び熟睡して,今度は6時頃目が覚める。今日は,終日,地図を頼りに,ダブリンの市内観光をするつもりである。
 窓を開ける。外気がヒンヤリとしている。曇りながら,雲は高いようである。
 7時30分に1階(グランドフロアー)へ降りる。ロビーは団体客で溢れかえっている。こんなに沢山の客が宿泊していたとは想像もしなかったのでビックリする。全員が白人の中年女性である。その賑やかなことは,どこの国でも同じだなと感心する。ロビー脇のレストランで朝食を摂る。バイキング方式である。品数はとても少ない。乏しい経験しかないが,ヨーロッパの並のホテルの朝食は,どうも貧弱なように思える。品数を見た途端に,
 「また,ヨーロッパへ来てしまったナ・・・」
と少々ガッカリする。
 レストランの勝手が分からずに少々戸惑うが,まずはオレンジジュース。オレンジジュースはどこの国でもほぼ同じ味だから安心である。それにコーヒー。ややマイルドな味わいである。クロワッサンを1個。少々油っぽいが美味しい。グレープフルーツを5~6切れ,それにオートミール。少々物足りないかなと思ったが,異国での初日の朝食はこの程度にして置いた方が良かろう。

            <アッシュリングホテルでの朝食>

■混雑するレストラン
 7時50分,いきなりBGMが流れ出す。女性歌手の歌である。英語の歌のようだが歌詞は全く聞き取れない。その内にレストランが混雑し始める。当然のことながら,皆,英語でベチャベチャ喋っている。いわゆる井戸端会議に似ている。綺麗な英語である。何を話しているのか,細かいことは分からないが,家族のこと,病気のことなど喋っている。どこの国でもお喋りの内容は同じだなと感心する。
 8時を過ぎると,レストランはますます混雑してくる。もう満席になっている。余りに騒がしくなってきたので,そろそろ引き揚げることにする。
 同行のF先生や,Nさん達は,もう朝食を摂ったのだろうか。他人のことはどうでも良いが,少々,気になる。

■まずは散策に出発
 8時20分にロビーに集合する。土地不案内なので,最初は全員一緒に市内観光をして,途中から個別に行動する予定である。一緒に行動するのは,F先生,N夫妻,余所のホテルに宿泊していたHさん,それにflower-hillの5名である。
 アッシュリングホテルから,ブラブラと南の方へ歩き始める。S字型のダラダラとした登り道をユックリと登る。30分ほど登り続けると,大きな建物の前に出る。アイルランド近代美術館(Irish Museum of Modern Art)である。3階建の煉瓦作りの大きな建物である。まだ開館時間前のためか,人気が全くない。往路を引き返す。坂道を下り終えたところに観光バスの#13停留場がある。定額(幾らだったか忘れた)を支払うと,1日の間に,何回でも観光バスに乗ることができる。まずは,観光バスに乗って,ダブリンの中心街を一回りしようということになる。
 停留所で,10分ほどバスの到着を待って,9時50分,バスに乗車する。

              <ダブリン中心街概念図>
  
■観光循環バス
 私達は2階建バスの2階に乗車する。バスが発車する。バスの2階には屋根がなくて吹き曝しになっている。見晴らしはとても良いが,走り出すと途端に,寒風が吹き付けてくる。バスは私達が歩いてきた道を逆に走り,ヒューストン駅前を通過する。そして,西北西に新路を取る。バスは,すぐに,とてつもなく大きな公園の中に入る。地図で確かめると,ここはフェニックス公園(Phonics Park)らしい。手入れが行き届いた素晴らしい公園である。
 大きな公園の何処までバスが進んだのか分からないが,バスは途中から今来た道を引き返す。そして,ヒューストン停車場の手前から,川沿いのオモンデ通り(O’Monde Quay)を,ほぼ東に進む。オコーネル通りに近付くに連れて,町並みが次第に華やいでくる。観光バスの2階から通りを見下ろすと,何となく建物が傾いて見えるのが面白い。私は急いでその様子をスケッチする。

             <バスの2階から:ビルが斜めに見える>
               ※斜めになって見えるのを,ちょっと誇張しすぎたかな。


 そのうちに,雲間から日が差し始める。観光バスの影が路上に写し出されるようになる。久々の晴である。私達より1週間ほど前からヨーロッパ各地を廻っていたHさんによると,ここ1週間の間,ずっと曇りか雨で,日光を浴びるのは,今が始めてだという。

■オコーネル通り
 10時25分,オコーネル通り(O’Connel Street)の中心にある#1停留所で下車する。オコーネル通りは,道幅が凄く広い道だが,人影は疎らである。私達は,暫くの間,オコーネル通りに沿って北の方向に歩く。そして,オコーネル通りを右折して,横町のアーネスト北通り(Earnest North Street)に入る。道幅はグッと狭くなるが,如何にも繁華街らしい雰囲気になる。歩行者天国になっているようである。

               <オコーネル通り>

■ウインドウショッピング
 10時40分,進行方向右側にある大きな本屋に,何となく入ってみる。1階(つまりグランドフロア)は本屋,2階(つまり1階)ではステーショナリーを売っている。本屋に陳列されている本の大半は,勿論,英語で書かれたものである。従って,何となく様子が分かるので助かる。私は日記帳用にB5で無地のノートが欲しかったので,2階のステーショナリー売り場を覗いてみる。しかし,ノート類は全てA版で統一されていて,B版のノートは全く見当たらない。
 横町をウインドウショッピングしながら,ポーツ用品店のショーウインドウで立ち止まる。ショーウインドウには,胸の辺りに“BANZAI”とローマ字が印刷されている緑色のサポーターシャツが並べてある。昨日の試合で,アイルランドが負けてしまったためか,値札が22ユーロから7ユーロまで下がっている。

          <スポーツ用品店のショーウインドウ>

 隣の肉屋のショーウインドウも面白い。赤地に白抜きでSPECIAL OFFERと大きく書いた値札で,お客さんの目を引く魂胆である。ただ,目方の表示がポンドなので,日本に比較して,価格が高いのか,安いのかは,直感では分からない。1ポンドの牛肉が2.30ユーロ(約300円)である。
 肉屋の反対側に,大きなスーパーマーケットがある。ここにも何となく入ってみる。11時04分,スーパーの一角にあるコーヒーショップ「ブラジリアカフェ(Brasilia Cafe)」に入る。ここで,コーヒーを飲みながら一休みする。香りが良くて,なかなか美味しいコーヒーである。
  11時24分にコーヒーショップを出る。

■セントステファン公園
 私達は,先ほど通ったオコーネル通りを南下して,オモンデ通りとの交差点を通過する。そのままグラフトン通り(Grafton Street)を進む。そして,12時05分に,セントステファン公園(St. Stephen Green)入口に建つフシラー門(Fsiller Arch)に到着する。

          <セントステファン公園入口のフシラー門>

 公園入口近くにあるショッピングモールで,ランチ用の食材を購入して,公園の何処かで食べようということになる。モール内のブラジリア(Brasilia)という店に入る。先ほどのコーヒーショップと同じ名前に店である。私はあまりお腹が空いていなかったので,ベジタリアン用のサンドイッチを購入する。

             <セントステファン公園前のモール>

 12時30分頃,公園の中央広場に到着する。真ん中に円形の植え込みがあって,広い空き地が広がっている。薄緑の芝生がとても美しい。オランダの公園の芝生は,至る所に犬の糞が散らかっていて,とても汚かったが,ここの芝生は隅々まで手入れが行き届いていて,とにかく綺麗である。私達は広場の一角にあるシェルターで昼食を摂ることにする。
 大きな公園なのに人影が疎らである。


            <セントステファン公園の中央広場>

 上手下手はともかく,適当に休憩をとりながら,気儘にスケッチを楽しむのは,何ともいえないくらい楽しいものである。
                                                        (つづく)



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