中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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登頂1500回の三角髭Tさんを祝う丹沢;塔ノ岳(今年40回目)

2011年10月03日 05時32分45秒 | 丹沢の山旅

                         <三角髭のTさん1500回登頂祝い:於;観音茶屋>

    登頂1500回の三角髭Tさんを祝う丹沢;塔ノ岳(今年40回目)
              (単独山行)
           2011年10月2日(日)

■何だか今日は忙しい
 何時ものように5時10分に家を出発する.10月ともなれば,さすがに朝の内は少々寒い
 まだ夜が明けきらない住宅街を近くの駅まで急ぐ.こんな早朝なのにジョギングをしている人や,自宅の前を掃除している人がいる.
 私は,一昨日,塔ノ岳に登ったばかりである.まだ中1日しか空いていないので,そんなに頻繁に塔ノ岳へ登らなくても良いなとも思うが,なにせ今日は三角髭のTさんの「塔ノ岳登頂1500回達成記念懇親会」が12時から観音茶屋で開催される.私も塔ノ岳常連の端くれ,当然,この懇親会には出席したい.
 ところが,よくも,まあ,こう色々な行事が重なるものだと感心しているが,今日は横浜市民ギャラリーあざみ野で開催中の神奈川美術協会会員展の最終日でもある.自分の絵を撤収するためにも,当然,展覧会にも出席しなければならない.
 そこで,随分と忙しいスケジュールを組み立ていることにする.
 まずは,塔ノ岳を往復するが,12時半頃までに,懇親会場の観音茶屋まで辿り着けそうもなければ,途中で登山を諦めて下山する.そして懇親会に13時頃まで出席してから,あざみ野の展覧会場に駆けつける・・・何だか落ち着かないスケジュールである.

■大倉行1番バス
 渋沢発大倉行のバスは,この時期の日曜日にしてはそれほど混雑していない.とは言っても,バスの座席には座れなかったが・・・
 立ったまま,大倉まで,近くに座っている韋駄天のTさん,I井さんと雑談をしながら過ごす.車内を見回すと,今日の懇親会の主人公である三角髭のTさんが後ろの方の席に座っている.その他に丹沢ウッズさん,Y川さんなどご常連が沢山乗っている.
 バスが大倉に到着する.何時もならば,ここで一通りのストレッチをしてから,おもむろに歩き出す.でも,今日は先を急ぐので,ストレッチを省略して,7時02分に歩き出す.いつも,7時10分頃歩き出す私には,慌ただしい出発である.
 韋駄天のTさんは,I井さんと一緒に登るとのこと.
 「・・・多分,10時頃,尊仏山荘に入ります・・・先に行ってて下さい・・」
と言われる.何時もは韋駄天のTさんが,私より10分ほど早く歩き出されるのだが,今日は出発の順番が逆になる.
 この頃は涼しくなったので,熱射病の心配も少ないので,夏の時期より,少しは速く歩けるとは思う.まあ,山頂まで2時間40分ほど見ておけば良かろう・・・でも,少しでも早く歩き出して,気分的にユックリ登ることにする.
 「では,一足お先に行きます・・・」
で歩き出す.
 歩き出してすぐに,丹沢ウッズさんが,私に,
 「ヤッ・・・」
と右手で挨拶して,軽快に抜き去っていく.

<大倉を歩き出す>

■今日はまずまずの体調
 克董窯付近で,『山と健康の掲示板』管理人のY川さんに追い付く.何時もは,雑談しながら,数分一緒に歩くのだが,今日はなるべく早く塔ノ岳山頂に到着したいので,
 「お先に失礼します・・・」
とだけ挨拶して,先に行かせて貰う.
 この辺りから観音茶屋付近まで,かなりの人数の登山客を追い抜かさせて貰う.
 観音茶屋を通過したのは7時22分,気温は17.4℃で快適.ただ,若干湿気が強く.無風である.足許は良く乾いていて歩きやすいが,ちょっとペースを上げると,やっぱり全身に汗がにじみ出てくる.
 7時38分,見晴山荘を通過.最初の関門の急階段に差し掛かる.例によって坂の所々に登山客の後ろ姿が見えている.足の速い人,遅い人さまざまのようだが,マイペースで登り続ける.私は坂を登りながら,
 「ウン・・マア・・今日の体調は何時も通りだな・・」
と判断する.

<見晴茶屋からの急坂>

■富士山はまたも雲の中
 駒止茶屋手前の急坂に差し掛かる.今にも止まりそうな速度で登っている方を追い越させて頂く.そして,8時05分,駒止茶屋を通過する.大倉を歩き出してから1時間03分経過している.ここまで,1時間以内で歩くのが私の希望だが,たった3分のオーバーが,なかなか縮まらない.たかが3分,されど3分である.でも,まあ,今の私の実力では,所要時間はこんなものかと思いながら通過する.
 やがて堀山の尾根に入る.なだらかな所なので,歩くピッチを少し早める.
 上空には厚い雲がかなり低い所まで立ちこめている.今にも雨が降り出しそうである.富士山は雲の中で全く見えない.相変わらず無風.

<晴れていれば富士山が見えるはずだが・・>

■雨が降り出す
 8時14分,堀山の家を通過する.気温13.3℃.
 通過しようとすると,いきなり,
 「FHさん・・?」
と声を掛けられる.ビックリして振り返る.見覚えのある女性である.ただ,一瞬,誰だか分からない.そのうちにおぼろげながら山旅スクールの方だと思い出すが,名前までは到底思い出せない.
 「・・スミマセン,先に行かせて貰います・・」
と挨拶をして,通過させていただく.
 その後,暫くの間,あの女性は誰だったかなと思いながら登り続けるが,結局,誰だか分からない.
 急坂に差し掛かって間もなく,数名の中学生ぐらいの子ども達に追い抜かれる.
 上空の雲が次第に厚くなり,ついに小雨が降り出す.雨具を着込むほどではないが,何だか嫌な感じになってくる.
 私は,雨の中の登山はしたくないので,途中から引き返そうかと迷いながら,まあ,もう少し様子を見よう・・・・と,中途半端な気分のまま登り続ける.
 すると上の方から若い男性数名が下山してくる.私は,
 「随分早いですね・・・山頂の天気はどうでしたか・・」
と聞く.
 「いえ・・雨が降り出したので,途中から下山してきました・・」
とのこと.
 8時37分,戸沢分岐のすぐ手前で,下山してくるK重さんとすれ違う.何時もはもう少し上の方ですれ違うのに・・・
 私に,
 「やあ,やあ,・・・あいにくの天気だね」
と何時ものように明るく話しかけてくれる.
 「随分と早いですね・・・・」
 「いや,何時も通りですよ・・・・上の方はこんなに雨は降っていないよ・・」
 私は,もう少し上まで登れば雨が降っていないと聞いて安心する.

<雨が降り出す>

■霧の萱場平
 8時41分,萱場平を通過する.雲の中に入ったのか,段々と霧が深くなる.何時の間にか,雨は止んでいる.萱場平には人影もなく静まりかえっている.気温14.0℃.

<霧で人気がない萱場平>

■花立山荘まで2時間
 後7分坂を,今日は6分で登る.そして,9時02分,花立山荘を通過する.大倉を歩き出してから,丁度2時間.本調子の時は,ここまで1時間55分ぐらいで登っていたので,それに較べればまだまだだが,真夏の暑い時期に比較すれば随分の良いラップである.
 霧がますます深くなっている.気温14.4℃.
 そのまま花立山までの坂道を登る.ここでご常連と思われる方に抜かれる.
 9時11分,花立山を通過する.辺りの霧は一層深くなる.

■風が冷たい塔ノ岳山頂
 9時16分,金冷シを通過する.何時もなら,この辺りで韋駄天のTさんとすれ違うはずだが,今日はTさんの方が後からユックリ登っている.会うべき方に会わないと,なんとも落ち着かない気分になる.
 金冷シを過ぎると,もう塔ノ岳山頂に着いたのと同じような気分になる.あとは消化試合のようなもの.折角の霧を楽しみながら登り続けて,9時29分に,無事,塔ノ岳山頂に到着する.気温9.3℃.意外に強い西風が吹いていて寒い.
 大倉からの所要時間は2時間27分.涼しくなったので,ラップタイムが多少改善されている.
 霧の中で型どおりの写真を撮る.そして,登り始めにしなかったストレッチを,遅ればせながら,ほんの少ししてから,尊仏山荘に向かう.

<霧の塔ノ岳山頂>

■尊仏山荘のネコ
 尊仏山荘には,先ほど私を追い越していった中学生のグループが先客.小屋番はネコを可愛がるW田さん.
 300円也のお茶を所望する.
 ミー君が,寒いのか,石油ストーブの脇に座っている.
 「おい・・ミーや,元気か・・?」
と話しかけると,温和しく寄ってくる.
 「こいつ・・やっぱり良いネコだな・・」
と私は心の中で思っている.
 「来年はオレとオマエは同い年になるぞ」
とネコに話しかける.
 これはネコの1年が,人間の7年に相当すると仮定しての話だが・・
 その内にネコはギャラップで2階へ駆け上がっていく.入れ替わりに山荘オーナーのH立てさんが,奥の方から「ぬっ」と現れる.

<そろそろストーブが恋しいネコちゃん>

■次々にご常連がご到着
 私のすぐ後に山荘に入ってきたご常連と,NHKのためしてガッテンで取り上げられていた牛乳の効果について雑談を続ける.運動した直後に500cc.ほどの牛乳を飲むと,体内の血液が増える効果があるとガッテンで言っていた・・・その話を聞いてから,私は尊仏山荘に到着すると,牛乳を500cc.飲むことにしている.
 9時45分頃,韋駄天のTさんと,I井さんが到着する.
 前後して表尾根を廻ってきたというK村さんがご到着.
 「エッ・・表尾根を廻ってきたの? それにしては随分,速いですね・・・!」
と,一同,K村さんの健脚振りに驚かされる.
 間もなく,私より2本も遅いバスに乗ってこられたM上さんが到着する.
 「エェ~ッ・・・もう着いたんですか?」
 M上さんの超韋駄天振りには全く驚いてしまう.

<ご常連で大賑わいの尊仏山荘>

■下山開始
 私は,霧の中の木立の写真を撮りたかったので,ご常連の皆様より早く,10時02分に下山を開始する.
 Tシャツ1枚だけしか着ていないので、歩き出しは寒い.早く風が来ない所まで下山したかったので,最初は少し早足で下る.
 10時24分,花立山荘を通過する.山荘前のベンチでは,何組かの登山客が休憩を取っている.
 後7分坂を,転倒しないようにユックリと下り続ける.坂の途中で,後から来たご常連の皆様に追い越される.誰かが,
 「I井さんは,登りはともかく,下りは速いよ・・」
と言っている.私はこの会話を小耳に挟みながら,
 “そうだ! I井さんの芸名は’下り韋駄天さん’にしようか・・”
と連想する.
 実は,私も急げば大倉尾根を1時間45分程度の時間で十分に下山できる.ただ,絶対安全のために,平素は2時間10分掛けて下山するようにしている.
 でも,今日は,ご常連の皆様の後ろに付いていこうかと急に宗旨替えをする.そこで,一旦,間が空いたのを詰めて,暫くの間,ご常連の後に,ぴったりと付いて下山し続ける.
 途中,登山道近くの草むらで,数名の女性が休憩を取っている.ご常連のどなたかが,
 「そんなところに腰を下ろしているとヒルに食いつかれますよ・・」
と注意する. 
 11時04分,堀山の家を通過する.
 堀山の尾根道を歩いているときに,私は駒止茶屋先の急坂だけはユックリ下山したいなと思いはじめる.それには平らな所で,皆さんより先に行っていないと間に合わなくなる.
 「スミマセン・・・急坂をユックリ下山したいので,先に行かせて貰います・・」
とお断りして,堀山の尾根を先に行かせて貰う.そして,駒止茶屋の下りをユックリと通過する.

<懇親会場の観音茶屋>

■三角髭のTさん“おめでとう”
 急坂を下ってから,何時もの速度で歩き続ける.そして,11時22分,見晴山荘を通過する.途中から,杉林の中の急坂道に入り,分岐をショートカットしようかとも思ったが,気が引けるので,オーソドックスな道を辿って,11時32分,今日の懇親会会場である観音茶屋に到着する.
 先客はY川さんだけ.
 下戸の私は,迷った末に,お汁粉を注文する.少し歩いた後のお汁粉は実に美味しい.
 暫くするとご常連が次々に到着する.
 やがて,今日の主役である登頂1500回の三角髭のTさんが到着する.韋駄天のTさんの音頭で乾杯.
 つづいて,三角髭のTさんから,
 「・・・私の目標は,最初はM馬さんだったけれども・・・これからは韋駄天のTさんだ・・・」
という趣旨の挨拶がある.
 私の近くの席では,暫くの間,私の年齢のことが酒の肴になる.とはいえ,私に言わせれば,皆さんの年齢も五十歩百歩・・・要は適度な登山を続けるのが健康にとても良いということだ.

<観音茶屋のおしるこ>


<観音茶屋での懇親会>

■リュック姿で展覧会場へ
 私は次の予定が気になるので,12時53分,一足先に懇親会場を失礼して,下山再開.
 大倉発13時11分のバスで渋沢へ.その後,相模大野,中央林間で電車を乗り換えて,14時40分にあざみ野へ到着する.
 大急ぎで神奈美会員展会場の横浜市民ギャラリーあざみ野へ駆けつける.
 美術展会場には相応しくないリュックを背負った登山装備のままなので,少々,きまりが悪いが致し方ない.案の定,目立つこと,目立つこと.
 知人から,
 「・・やっぱり,登山をしているだけあって足が太いね・・・」
と言われてしまう.本人の私は,
 「そうかな・・・オレの足って・・そんなに太いのかな・・」
と戸惑う.褒められたのか,けなされたのか分からないお話である.
 展覧会の模様は,別途,このブログに記録することにしてと・・・・,
 会場の後片付けを手伝って,16時30分頃,帰途につく.

■三世代の愉しい夕食
 18時少し前に,帰宅.
 玄関を開けると,いきなり孫娘が,飛び出してくる.
 「オジイチャン・・お帰りなさい」
私メロメロ.なにせ可愛い孫娘の出迎えである.
 留守中に長男一家が我が家に来てたのだ.バアサンは長女一家と箱根へ行ったまま,まだ帰ってきていない.
 小一時間過ぎた頃,長女一家もバアサンと一緒に帰宅.
 それから,三世代揃っての賑やかな夕食となる.長女の土産の箱根大涌谷「黒卵」を一つほおばる.黒卵1つ食べると7年長生きすると言う.ありがたい.
 “尊仏山荘のネコに,毎年,1個ずつ黒卵を食べさせたら,人間と同じペースで年を取るようになるな”
と,妙な連想をする.
 ところが,いろいろと駆け回ったせいか,20時過ぎた頃から,私は眠くて眠くて仕方がない.ついに,20時30分頃ダウン.熟睡.
 私は孫達がいつ帰ったか分からないまま,翌朝を迎えた.
 
<ラップタイム>

 7:02  大倉歩き出し
 7:22  観音茶屋
 7:38  見晴茶屋
 8:05  駒止茶屋
 8:22  堀山の家(13.3℃)
 9:02  花立山荘(14.4℃)
 9:16  金冷シ
 9:29  塔ノ岳山頂着(9.3℃)
=======================================
10:02 塔ノ岳山頂発
10:13  金冷シ
10:24  花立山荘
10:51  堀山の家
11:04  駒止茶屋
11:22  見晴茶屋
11:32  観音茶屋(12:53塚田さん1500回記念)
13:09  大倉 着
13:11  大倉 発(神奈中バス)
13:23  渋沢 着(13:30発)(小田急電鉄)
14:09  相模大野 着(乗換:14:16発)(小田急急行)
14:18  中央林間 着(14:28発)(東急)
14:40  あざみ野 着
14:55  神奈川県民ホールあざみ野着
16:15  横浜市民ギャラリー(神奈美会員展)
16:25  あざみ野 着

[山行記録]

■水平距離
        7.0km(片道)

■累積登攀下降高度   1269m

■登攀所要時間(雑談時間を含む)
  大倉  発       7:02
  塔ノ岳 着       9:29
 (所要時間)     2時間27分(2.45h)
 水平歩行速度  7.0km/2.45h=2.86km/h
 登攀速度      1269m/2.45h=518.0m/h

■下降所要時間(休憩時間を含む)
   塔ノ岳  発      10:02
   大倉   着      13:09
 (所要時間)  3時間07分(3.12h)
 水平歩行速度    7.0km/3.12h=2.24km/h
 下降速度       1269m/3.12h=406.7m/h
 ※懇親会出席は約1時間.これを差し引くと,正味の下山所要時間は約2時間07分(私の標準時間)である.
                                 (おわり)

「丹沢の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/d59f413bfd87cc5efebd4d1f7e7b4599
「丹沢の山旅」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/24abbc7cfe9dcdeadc6f64a3a2b20458

      **************************

[編集後記]

2011年10月3日(月)


 多忙な週末が過ぎて,正直な所,ホッとしている.
 今日はあいにくの曇り空.こんな日には何もしたくない.折角の穏やかな日なので,こんなときにこそ,自分の「サンデー毎日」の特権を生かして,終日家に籠もっていればよいのに,でも,どうしても午後から用事があって,出掛けなければならない.
 面倒くさいな~ぁ・・・・
                                   (愚痴おわり)



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