中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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紅葉の浅間山・小諸;懐古園・湯の平・北国街道散策(5):北国街道小諸宿

2011年11月09日 04時03分26秒 | 関東・伊豆箱根・上信越

                          <ほんまち町屋館の庭から浅間連峰を望む>

 紅葉の浅間山・小諸;懐古園・湯の平・北国街道散策(5):北国街道小諸宿
          (単独または小諸グループ)
     2011年11月1日(火)~3日(木・文化の日)

第3日目;2011年11月3日(木)
  晴

<北国街道小諸宿地図>


※小諸観光協会の資料を引用

<与良町を歩く>

■高濱虚子縁の地
 
早朝6時過ぎに起床する.
 まだ,弟や姪は起きてこない.昨夜の内に,
 「朝早く起きて,そっとサヨナラするよ・・」
と断っておいたので,音を立てないように静かに出発準備を済ませる.そして,7時26分に,生家を出発する.
 まずは坂道を登って,北国街道小諸宿の東側に位置している高浜虚子縁の施設があるところまで歩く.ここが,今日の小諸宿見学の出発点である.
 高浜虚子は,第二次世界大戦中に小諸に疎開していた.当時,私は旧制中学の生徒であった.当然,当時から高濱虚子が小諸に在住していることを知っていた.ただ,この辺りは,小諸の中心部からは少し遠いので,ここ数十年の間,私は全く訪れることはなかった.久々に,この辺りを歩いてみて,随分の変わってしまったのに驚く.
 まだ,朝が早いので,当然,虚子庵などを見学することはできないが,とにかくこの場所を私のこの目で確かめることができたので大満足である. 
 

 



■与良館と与良の町並み
 久々に,それこそ何十年ぶりかで,与良の町並みを見物する.
 もちろん,小諸へは足繁く通っているが,与良の方まで足を延ばすことは全くと言って良いほどなかった.そのためか久々に眺める町並みがとても新鮮に見える.

<与良館>

■宿場町らしい雰囲気
 与良館というところに立ち寄る.
 もちろん,早朝なので,まだ与良館は開かれていない.そのまま,与良から荒町方面に向かう.
 ところどころに昔の雰囲気を醸し出す看板が目に付く.


■長勝寺
 7時38分,長勝寺入口に到着する.ここで右折して長勝寺に向かう.両側に民家が建ち並ぶ.犬が激しく吠える.犬が苦手の私は怖い思いをしながら長勝寺を詣でる.
 鎌倉の観光寺とは違って,いかにも質素な雰囲気の寺である.梵鐘のある.この寺の由来などは私には良く分からない.

<長勝寺>

<荒町>

■よってけや商人館
 いよいよ荒町に入る.
 観光地図を見ると,荒町館という建物があるはずだが見落とす.少し引き返して確認するが分からない.まあいいやで,先を急ぐ.
 進行方向左手(南側)によってけや商人館が建っている.まだ,開店前.写真だけ撮って先へ進む.


■福徳稲荷大明神
 「商売繁盛・家内安全・交通安全・海運成就 福徳稲荷大明神 この億」と画かれた大きな看板が目に付く.
 看板に釣られて右折して路地に入る.
 時間がないので,遠目でりっpなな社殿の写真を撮っただけで,すぐに引き返す.

<福徳稲荷大明神>

■海応禅院
 7時51分,海応禅院に到着する.入口から中を覗いただけで通過する.
 ここは曹洞宗の禅寺.私の両親がここで眠っている.ときどきこの寺を訪れているので,今日は,両親への挨拶は省略する・・・が,何となく省略するのが気が引ける.

<海応禅院>

■荒町館
 7時53分,荒町館を通過する.


<宿場の雰囲気が残る本町>

■光岳寺
 7時58分,光岳寺に到着する.ここには有名な足柄門がある.
 私が幼少の頃,“えびす講”が開かれると,この寺の周辺は大変な賑わいだった.両親に連れられて祭見物に来たことを思い出す.
 あの頃の小諸の賑わいは活気に満ちていた.

<光岳寺山門>


<足柄門>

■あぶらや小路
 光岳寺前で北国街道は「く」の字に曲がって本町に入る.本町には宿場町の雰囲気が色濃く残っていて,歩いていても楽しい.
 すぐに,あぶらや小路との交差点に到着する.小路をちょっと覗いただけで通過する.

<あぶらや小路>

■本町の町並み
 本町には昔の建物が残っていて,いかにも宿場町らしい雰囲気を醸し出している.この雰囲気を楽しみながら,先へ進む.

<本町の街並み>

■ちょっと寄り道;藤村プロムナード
 8時04分,藤村プロムナードの入口に到着する.左折して,ちょっと寄り道.
 ここには,島崎藤村が使っていた古井戸と,藤村旧栖地がある.ただ,旧栖地は、現在駐車場になっている.ガッカリ.でも,ご時世だから仕方がないな.


■ほんまち町屋館
 8時07分,ほんまち町屋館に到着する.
 現代風長屋門のような建物を抜けると,素晴らしい眺めの庭になる.
 庭からは,今が見頃の紅葉と,雄大な浅間連峰が一望の下に楽しめる.ここはお薦めの観光スポットの一つである.
 早朝なので誰も居ない.静まりかえっている.
 私は小諸駅前9時00分発新宿行のバスに乗るつもりである.時計を見ながら,時間の許す限り,ここからの眺望を楽しむ.

<ほんまち町屋館の入口>


<ほんまち町屋館からの眺望>

■権兵衛坂から養蓮寺へ
 ほんまち町屋館を出ると,すぐに本町交差点に突き当たる.昔,この辺りに小諸で一番大きな本屋があった.この本屋はもうなくなってしまったが,本当に懐かしいところである.
 北国街道は,現在の本町交差点からは脇道になる権兵衛坂を通っていた.昔の北国街道を歩きたいので,右折して権兵衛坂に入る.入ってすぐに今度は左折する.そして,国道141号線を横断して,養蓮寺に突き当たる.
 養蓮寺は,一昨日訪れたばかりなので,今回は省略する.

<権兵衛小路から左折する>


<養蓮寺>

<再び懐古園へ>

■朝の大手門

 妙蓮寺から旧脇本陣,旧本陣一回りする.何れも,一昨日廻ったところなので,記述は省略する.
 再び坂道を登って,朝の大手門を拝観する.見れば見るほど立派な門である.

<朝の大手門>

■懐かしの蒸気機関車C56
 大手門から小諸宿本陣主家(休館中)の脇を通って,三の門をくぐり懐古園に入る.三の門の写真は一昨日撮影したので,今日は省略する.
 三の門を潜ってすぐに右折して駐車場の方に向かう.道路沿いの店は,もう開店している.
 わざわざ,ここへ来たのは,昔,小海線で活躍していた蒸気機関車C56を見たかったからである.
 元列車マニアだった私は,信越本線を走っていた蒸気機関車D50(デゴマル),D51(デゴイチ)が好きだった.蒸気機関車の蒸気の音を聞いただけで,小海線か信越本線かが分かったものだ.
 私が幼少の頃,小海線はガソリンカーだった.それが何時の間にか蒸気機関車になり,さらに現在のジーゼルカー(よく知らないがハイブリッド何とか?)に変わった.
 C56の回りを一回りする.D50やD51に比較すれば一回り小さな機関車だが,それでも,大きな鉄の塊のような機関車に圧倒される.


<小諸駅>

■大賑わいの小諸駅

 8時25分頃,小諸駅に到着する.駅前広場には,もう新宿行JR関東バスが停車している.
 私は,一昨日,駅の待合室で販売していたリンゴを買って帰る積もりである.
 待合室にはビックリするほど沢山の人が集まっている.どうやら,今日,小諸駅から一つ軽井沢寄りの駅,平原駅から小諸までのハイキング大会があるようだ.歩程は約10キロメートル.私と同じようにリュックを背負った人たちで大賑わいである.
 この大会のためか,一昨日リンゴを並べていた売店は無くなっていて,同じ場所で弁当を販売している.リンゴが買えなくて実に残念.
 バスの時間を変更して,このハイキングに参加しようかと,大分,迷ったが,結構仕事が忙しいので,予定通り帰宅することに決める.



■快適なJR関東バス
 8時30分,バスに乗車する.
 私の乗車券を見た運転手が,
 「お客さん,このバスは,お客さんの乗車予定のバスより1本前の8時30分のバスです・・・」
 「えっ・・・!」
 「今日は休日なので,8時30分のバスがあるんです.お客さんさえ良ければ,このバスでも構いませんよ・・・」
 「そうでしたか・・・早いにこしたことありません.これに乗ります」
ということで,期せずして1本前のバスに乗車する.
 バスはすぐに発車する.
 小諸厚生病院前,佐久平駅,岩村田駅・・と停車するが,結局,乗客は小諸駅前から乗車した数名だけ.立派なバスに,ポツン,ポツンと乗客が居るだけ.何だか申し訳ない気分になる.

<快適なJR関東バスの車内>

■訳が分からない新宿駅
 バスの旅は快適である.信州から常習へ抜ける山また山ばかりの凄いところから妙義山を眺めながら,バスは快調に進む.途中,寄居PAで休憩を取った後,11時25分に新宿駅東口に到着する.
 田舎者の私には,下車した場所が新宿のどの辺りなのか見当が付かない.やたらに人が多いので圧倒される.デタラメに歩きながら何とかJRの改札口に辿り着く.自分がどっちを向いているのかも分からないまま,湘南新宿ラインのホームに辿り着く.
 東西南北も良く分からないままでいると,逗子行の電車が意外な方向からホームに入っている.電車を見た途端に,頭の中の方位磁石がクルクル回って,やっと自分の位置と方角にガッテンする.
 13時過ぎに帰宅.
 早速,PCをONにする.留守中に着信したメールが,およそ100通.その80パーセントはPRのメール.見るのも面倒だ.何で頼みもしないのにメールを送りつけるんだろう.
 まあ,とにかく,こうして3日間の信州の旅は終わった.

<ラップタイム>

  7:26  宿泊場所発
 7:36  与良館歩き出し
 7:40  仏光寺
 7:48  福徳稲荷大明神入口
 7:51  海応院
 7:53  荒町館
 7:58  光岳寺
 8:00  あぶらや横町入口
 8:02  旧八十二銀行
 8:04  藤村井戸
 8:05  藤村旧栖地
 8:07  ほんまち町屋館
 8:12  権兵衛坂
 8:14  養蓮寺
 8:13  大手門
 8:18  懐古園入口
 8:20  C56展示場
 8:25  小諸駅

[散策記録]

■水平歩行距離
         3.0km

■累積登攀高度         28m

■累積下降高度         50m

■所要時間
  宿泊場所発                7:26
  小諸駅着                 8:25
  (所要時間)                     55分(0.92h)
  水平歩行速度    3.0km/0.92h=3.26km/h

<3日間累計>

■水平歩行距離

  第1日目                     4.0(km)
  第2日目                     11.5
  第3日目                      3.0
  (合計)                      18.5(km)

■累積登攀高度
  第1日目                    132(m)
  第2日目                    847
  第3日目                    28
  (合計)                   1,007(m)

■累積下降高度
  第1日目                   111(m)
  第2日目                    847
  第3日目                   50
  (合計)                   1,008(m)

■所要時間
  第1日目              2時間44分(2.73h)
  第2日目              6時間41分(6.68h)
  第3日目                 55分(0.92h)
  (合計)              8時間20分(10.33h)
 (平均歩行速度)    18.5km/10.33h=1.59km/h
                                       (おわり)

「関東・上信越の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/dde0d8a77ac474fe57826c0b048d1df3
「関東・上信越の山旅」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/96f440b032d94fe83500ea404a3dec8b



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