<鎌倉中央公園にて>
春の鎌倉:鎌倉中央公園とダイヤモンド富士
2011年4月1日(金)
■鎌倉中央公園
昨日(3月31日),久々に丹沢の塔ノ岳を往復したので,この頃の欲求不満“歩きたい症候群”も大分治まった.そして,今日は,午前中,気分も爽快にヤボ用をこなすことができた.
午後から,例によって,昼下がりの散策に出掛ける.特に何処へ行くという宛もないが,とりあえずは近場の鎌倉中央公園を散策する.
4月ともなれば,春はたけなわ.まだサクラの蕾は堅いが,ついついうたた寝をしたくなるような温かい日射しが公園一杯に降り注いでいる.広場には幼児を連れたお母さん方が沢山集まっている.ほかほか陽気の中で,子ども達が活発に遊び回っている.どの幼児達も,とても可愛い.仕草を見ているだけで,思わず頬の筋肉が和らいでくる.
一斉に新芽を出し始めた木々も鮮やかな春の色で目を和ませてくれる.
私には,花の名前やら種類など全く分からないが,それでも公園のあちこちで咲き始めた花の美しさに心が和む.
デジカメをかざして,何枚かの写真を撮る.
■ブラリブラリと山を下る
山を下って山崎口から公園の外へ出る.何処へ行くという宛もないが,春の日射しの中をブラブラと歩くのは実に心地がよい.行き先は足任せにしておこう.
歩きながら,
「こういうのって・・実に良いな~ぁ・・!」
と実感している.
長閑な春の昼下がりに,何処まで行こうという当てもなく,ただ,ただ,足任せ,気分任せで,曲がりたいところで曲がり,止まりたいところで止まって,見たいものを見て,撮りたいものを撮る・・・でも,気がつけば大船の繁華街である仲通の人混みの中を歩いている.何を買うわけでもないが,商店をキョロキョロと見ながらのブラブラ歩きも乙なものである.
成り行きで大船駅へ.
節電で薄暗いままのコンコースで,列車の運行状況を確かめる.JRの主要路線は90%から100%で動いているようである.私鉄各線も同じような状況である.
「これなら,また,数日中に塔ノ岳へ行けるぞ・・」
と安心する.
安心した途端に,突然,空腹を覚える.軽めだがちゃんと昼食を食べたのに・・・
これもまた,成り行きで,駅ビル内の某ファストフード店に入る.最近,私のお気に入りの所である.私の体内に住み着いている腹の虫が,
「・・ここのテリヤキバーガーは旨いぞ・・セットが良いな~ぁ・・」
と,盛んに私を焚きつける.
「良ぉ~し・・・っと! 肥っても仕方がないな.食べて行こうか・・」
で店に入る.テキパキと働く従業員を見ていると,実に気持ちが良い.
■急いで帰宅して絵を描き始める
バーガーを食べながら,久々に大船観音寺でもお参りしてから,帰宅しようかと思う.ところが,何とも不思議なことに,急に絵が描きたくなる.こうなると居ても立っても居られなくなる.
すぐさまバスに乗って帰宅する.そして,かねてから描きたいなと思っていたモンブランのスケッチ画を水彩画にしたてる作業に取りかかる.
描き始めてから2~3時間,下絵の鉛筆画作成に没頭する.
私は,この絵を画きながら,遙か彼方に見えるモンブランの山頂を仰ぎ見ながら,まだまだ長いな,辛いなと思いながら喘ぎ喘ぎ登っていたことを胸の内に蘇らせている.あのときの感情が,この絵の中で旨く表現できれば良いなと思っている.
<モンブラン登頂(水彩画)の下絵>
■鎌倉のダイヤモンド富士
ちょっと話が寄り道になるが,私がパソコンを弄ったり,絵を描いたりしている部屋は,我が家の2階になる.春分,秋分の頃になると,部屋に通じる東西の廊下を真っ直ぐに家の隅まで西日が射し込む.
絵を画きながら,我が家の奥まで西日が射し込んでいるのに気がつく.
急いでカメラを持って,廊下の突き当たりまで行って,富士山を眺める.夕日が丁度富士山の山頂付近に沈もうとしている.
残念ながら,今日は富士山の山頂を一寸北に外れたところに太陽が沈んでいく.
昨日辺りが鎌倉から見る“ダイヤモンド富士”の日だったのかもしれない.ただ,昨日は西の空に厚い雲が沸いていたので,仮にダイヤモンド富士でも見ることはできなかったが・・
それにしても,今日の夕日も綺麗である.ただ残念なのな,我が家から見る富士山は,沢山の電線が横切る無残な風景.これもまたやむを得ない.
こうして,今日1日も,何となく無為に流れていく.こんなグウタラで良いのだろうかと,またもや反省する1日だった.
<4月1日,富士山に沈む太陽>
※我が家の2階から.2~3日前がダイヤモンド富士だったようだ.残念!
それにしても,電線やら電話線が邪魔だな.
(おわり)
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