中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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山麓は蒸し暑く,山頂は濃い霧,でも富士山を垣間見た丹沢;塔ノ岳(2018年24回目)

2018年09月02日 06時10分23秒 | 丹沢の山旅

                                <塔ノ岳山頂>

     山麓は蒸し暑く,山頂は濃い霧,でも富士山を垣間見た丹沢;塔ノ岳(2018年24回目)
                    (単独山行)
             2018年9月1日(土) 曇山頂は濃霧

天気予報はいまいちだが…
 大型の台風が日本列島に近づきつつある.そのためか天気予報が刻一刻と変わる.昨日昼頃の予報では,土曜日は12時頃から雨ということだったが,夕方の予報では,18時頃までは曇り,それ以降は雨に変わった.
 ”ならば,塔ノ岳に出掛けるぞ…!”
 …ということで,何時ものように4時過ぎに自宅を出発する.昨日の金曜日は飛び切り蒸し暑かったので,今朝になっても道路の余熱が蒸し暑い.それに9月ともなると日の出がすっかり遅くなり,辺りは真っ暗.何時ものように大船駅から東海道下り初電に乗車する頃,やっと辺りが明るくなり始める.

▇大倉から歩き出す
 天気予報が芳しくなかったためか,渋沢駅発大倉行き始発バスも空き空き.乗り合わせた常連は毎日登山のTGさん,KMさん,YSさん,IWIさん,KIさん,TDさん,KM夫妻,MTさん他.
 7時03分,大倉からは三々五々歩き出す.
 目の前には何人かの常連の方々の後ろ姿が見えているが,塔ノ岳山頂に到着する頃には,30分ほどの時間差がついてしまう.
 この頃,毎度のことだが,歩き始めの30分ぐらいは,なかなか調子が出なくて,焦れったいほど超スローでしか歩けない.次から次へと沢山の登山者が私を追い越していく.

<大倉から歩き出す>

▇観音茶屋
 7時31分,ようやく観音茶屋に到着する.私のすぐ先を歩いていた3人連れの若い男性が観音茶屋で休憩を取っている.私はそのまま休憩を取らずに登り続けるが,この3人連れには,途中で何回を追い抜かれるが,私は休憩を取らないので,何回も追い越したり追い越されたりを繰り返す.その結果,ほぼ同時に塔ノ岳山頂に到着する.
 気温が何度かは分からないが,今日も随分と蒸し暑い.

<お三方とは山頂まで抜きつ抜かれつだった>

▇見晴茶屋
 7時51分,ようやく見晴茶屋に到着する.
 空は曇っているが,案外見通しが良くて,眼下に秦野の街と海が見えている.

<見晴茶屋からの眺望>

▇見晴階段
 見晴階段に差し掛かる.ここは体力を十分にセーブして登らないと,後でバテるのが必定.意識的にユックリ,ユックリと登り続ける.
 ほぼ同時に大倉~歩き出した常連の皆さんの後ろ姿は,とっくに見えなくなっている.
 階段を登り切って,モミジ坂に差し掛かる.長くて結構シンドイ上り坂である.やっと登って,8時11分,漸く一本末を通過する.大倉か所要時間は時間08分.
 ”やっぱり,何時もより6~7分,遅いな.」”

<見晴階段>

▇駒止茶屋
 8時22分,駒止階段の手前で,次のバスで来られたMGさんが私に追いつく.あまりに下の方で追い抜かれたのでビックリする.私がそれだけ相対的に軟弱になりすぎたということだろう.
 ほどなく駒止階段に差し掛かる.毎度のことながら,この階段も長いので閉口する.
 気がつくと,私のすぐ後ろを歩いていたYSさんが何時の間にか見えなくなっている.
 8時27分,漸く駒止茶屋に到着する.大倉からの所要時間は1時間19分.あと5分所要時間を短縮したいなと思う.

<駒止茶屋>

▇堀山の尾根道
 堀山の尾根道に差し掛かる.心地よい風が吹いている.
 富士山が良く見える場所に到着するが,残念ながら富士山は雲の中である.
 8時41分,漸く堀山の標識前を通過する.
 小草平への登り返しのところで,TTさんが私に追いつく.

<堀山の標識>

▇小草平(堀山の家)
 8時52分,小草平に到着する.堀山の家はまだ開店前.玄関脇の温度計は20℃.まだ,少し蒸し暑い.
 大倉からの所要時間は1時間49分.
 ”ありゃりゃ…随分時間がかかったなあ~”

<小草平(堀山の家)>

▇萱場平
 小草平から先は,ただ,ただ,黙々と登り続ける.一昔のようにガンガンと登り続ける体力は今の私にはないので,体をかばいながらの歩きをひたすら続ける.
 今日は比較的涼しいので幾分は救われるが,それでもシンドイ.
 9時17分,やっと萱場平に到着する.偶然,誰も居ない.辺りは静まりかえっている.ゆっくり通過.

<萱場平>

▇花立山荘
 萱場平からの階段道を黙々と登り続ける.
 9時31分,下山してくるチャンピョンとすれ違う.
 9時38分,花立階段に到着する.ここからの富士山眺めも素晴らしいが,残念ながら富士山は雲の中.1分ほど立ち休憩を取ってから,花立階段を登り始める.実にシンドイ.
 9時51分,漸く花立山荘に到着する.数年前までは花立階段のことを後7分坂って言っていたのに,今は10分掛けないと登れなくなってしまった.実に慚愧に堪えない.大倉からの所要時間は2時間42分,以前ならば塔ノ岳山頂に悠々到着するラップである.でもまあこれも仕方のないことだな.
 花立山荘の気温は22℃.
 
<花立山荘>

▇突然富士山が見え始める
 花立山に向かって荒れた階段道をノソノソと登り続ける.大倉尾根で一番シンドイところである.
 何とか階段道を抜けたところで,俊足のMSさんが私に追いつく.そして疾風のようにドンドン先へ登っていく.私はMSさんの付しろ姿を眼で追いなら,相変わらずのヘトヘト歩きである.
 そのとき,急に雲が流れて,富士山が見え出す.MSさんが立ち止まって富士山の写真を撮っている.
 「…分三の写真は撮れるときに撮っておかないと…」
とMSさんが言う.
 勿論私も十分に写真タイムを取って,沢山の写真を撮る.
 10時05分,花立山山頂を通過する.ここから馬の背まではMSさんと雑談しながら歩く.

<突然富士山が見え出す>

▇塔ノ岳山頂
 10時14分,やっと金冷シを通過する.
 ここまで来れば,もう塔ノ岳山頂まであと僅かである.随分と気が楽になる.
 途中,下山してくるMGさん,TGさんとすれ違いながら,10時32分,やっと塔ノ岳山頂に到着する.山頂には濃い霧が掛かっていて,殆ど何も見えない.
 山頂の気温は19℃.
 大倉からの所要時間は3時間30分.全く哀れな記録である.花立山荘からの所要時間は41分.
 とにかく儀式として山頂からの見えない風景を写真に収める.

<塔ノ岳山頂は濃い霧>

▇下山開始
 尊仏山荘に立ち寄る時間がないので,外でソソクサとにオニギリ1個をほおばる.暫く,休憩を取っていると寒くなる.
 10時50分,下山開始.
 山頂から木階段をほんの少し降りたところで,登ってくるNNさんとバッタリ.階段の片隅で数分立ち話.丁度そこへ,TTさん,MTさん,KIさん達常連が降りてくる.MTさんが私に,
 「…山頂は涼しいですよ…」
という.一瞬,何のことかなと思ったが,どうやら私がまだ登っている最中だと勘違いされたようである.NNさんに,
 「下山したらミスタードーナッツでお茶しましょう…」
とお誘いして,
 「ユックリ降りています…」
で一旦お別れする.

▇富士山がバッチリ
 11時00分,金冷シを通過する.
 丁度そのとき,富士山の前の雲が,まるでカーテンを開いたようになくなってバッチリ見えるようになる.当然,写真タイムである.ここで10枚ほどの富士山の写真を撮る.
 11時26分,花立山荘に到着.涼しくて気持ちが良い.

<花立山から富士山を望む> 

花立山荘からの眺望
 花立階段を降り始める.
 前方を見ると,下界の眺望が予想外に良く見えている.またここで写真休憩.
 ”鳥瞰図って正にこのことだなあ…”
 写真を撮りながらユックリと下山し続ける.そして,11時41分,萱場平に到着する.ここか先,小草平までは階段道とガレ場が続くが,花立山荘から萱場平までの道に較べればぐっと歩きやすい.まあ,折角だからノンビリ下ろうと思う.また,今日は何時もの度指と違って,登山者がぐっと少ないので,狭い道でのすれ違いもほとんどないのが嬉しい.

<花立階段からの眺望>

▇堀山の家
 12時08分,小草平に到着する.堀山の家の女主人が家の前で雑談している.大分時間が押しているので,立ち寄っている時間が取れない.私は今日は時間がないので立ち寄らずに降りますと言い訳をする.
 女主人からリンゴ1切れを頂戴する.このリンゴはニュ-ジーランド産とやらで,教練のKIさんから頂戴したものとか.ちょっと酸味があって甘いリンゴである.有難く頂戴する.
 丁度そのとき,NNさんが下山してくる.私ビックリ,
 「…おや,速いですね」
と挨拶する.
 私も時間が押しているので,NNさんを追いかけるように堀山の家から歩き出す.
 私の前,40~50メートル先にNNさんの後ろ姿が見えているが,とてもではないが,追いつけない. 

▇観音茶屋のかき氷
 1時16分,駒止茶屋を通過する.
 ”ありゃ~!… この調子だと大倉発13時08分のバスは間に合わないかな…”
と心配になる.
 一本松上のベンチで,NNさんが休憩を取るようである.私は,
 「…ゆっくり先に降りています…」
とお断りして,先に行かせて貰う.
 12時38分,見晴茶屋を通過する.バスの時間まで後30分,微妙.
 12時49分,分岐を通過.そして,12時55分,観音茶屋.走ればバスに間に合うかも知れないが,蒸し暑いのに走りたくない.茶屋の女主人が,
 「お帰りなさい…」
と声を掛けてくれる.
 ふと…何を覗くと.もうとっくに下山したかなと思っていたTGさんがかき氷を食べている.これで私もバス一本遅らせることにして,観音茶屋に入る.そしえかき氷を所望する.暑いときはこれに限る.

<観音茶屋のかき氷>

▇ミスタードーナッツでコーヒーブレーク
 かき氷を食べ終えて,13時05分,TGさんと一緒に観音茶屋から歩き出す.丁度そのときNNさんが下山してきて私たちに合流する.
 ここから大倉バス停まではGさんの歩行速度で歩き続ける.13時36分,無事,大倉バス停に到着する.
 13時38分発の路線バスに乗車する.先に下山したMGさん,YSさんも同じじバスに乗車している.13時52分,無事,渋沢駅に到着する.
 渋沢駅ビルのミスタードーナッツで,30分ほどコーヒーブレーク.今回はちょっと人数が少なくて,男ばかり4名.殺風景だ.早速,近場の遠足の計画を立案する.270円也のコーヒーを2杯お替わりして,135円に.

<ミスタードーナッツのコーヒー>

▇雨が降り出す直前に帰宅
 14時35分頃,お開き.
 小田原での電車の接続も良くて,16時15分頃,無事帰宅する.丁度その頃からポツポツと雨が降り始める.
 夕方,長女と長男一家が来訪,総勢9名が軒下でバーベキュー大会で盛り上がる.子曰”是また愉しからず哉”.明日は次女一家が来訪予定.孫等は今度の月曜日から秋学期の授業が始まる.
 こうして,いよいよ今年の秋も深まっていく.
 蒸し暑いのはもう沢山.早く涼しくなってくれと願うばかりである.

<ラップタイム>

  7:02   大倉歩き出し
  7:31  観音茶屋
  7:51
  見晴茶屋
  8:27  駒止茶屋
  8:52  
堀山の家
  9:51  花立山荘
10:05  金冷シ
10:32  塔ノ岳着
10:50     〃 発
11:02     金冷シ
11:26
    花立山荘
11:38  堀山の家
12:16  駒止茶屋
12:38  見晴茶屋
12:56  観音茶屋(13:05まで休憩)
13:26   大倉着

[山行記録]

▇水平歩行距離        7.0km(片道)

▇累積登攀下降高度
        1,269m

▇上り所要時間(休憩時間込み)
 大倉発           7:03
   塔ノ岳着              10:33   
    (所要時間)         3時間30分(3.50h)
  水平歩行速度       7.0km/3.50 h=2.00 km/h
  登攀速度         1,269/3.50h=362m/h

▇下り所要時間(休憩時間込み)
  塔ノ岳発         10:50  
  大倉着            13
:26
   (所要時間)         2時間36分(2.60h)
 水平歩行速度         7.0km/2.60h=2.69 km/h
 下降速度          1,269m/2.60
h=488m/h
                                   (おわり)
「丹沢の山旅」の前回の記事
https://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/cb3c47603911cb4e7dce76c1743d3168
「丹沢の山旅」の次回の記事
https://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/4ee7f07c8d15b9817061a033b10f0171

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