残月録

残月がやがて消えていく間にも、私の日常生活の中に何か一瞬の輝きを求めて写真を撮っています.

江戸小噺

2021-08-24 14:41:39 | 日記






コロナ新規感染者の増加による
非常事態宣言の中、不要不急の外出が
禁じられ、更に曇天、集中豪雨
鬱陶しい日が続いているので
気分転換に江戸小噺を一席。

     柿 栗
 秋の末になり、柿と栗が咄している。
柿「栗どのは果報ものだ、幾重も々も着物を着てござるが、
  おれほど情けない身は御座らぬ、一重もの一枚で
  、寒くなると赤い顔で力んで居ます。」
  と涙ぐんで語れば、栗も気の毒に思って
栗「一重でも着ているのは有難い、この松茸を見てみな、
  この時期になっても、みっともない、
  まだふんどしさえしてないや。」


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