佛歴2562年 12月7日
今朝は強い西風が路上にも吹きすさび、走行中のイーグレット号(PCX)を左右に激しく煽っていました。
バイクの運転中に横風に曝された時は、基本的にライダーの重心移動でなんとかバランスをとる事しか出来ないのですが、先日来取り付けていた大きなウインドシールドが、やり方次第で帆の役割まで果たしてくれる事に(今さらながら)初めて気がつきました。
僅かに車体をバンクさせながらカウンター気味のハンドリングを行うことで、ウインドシールドは上手く風を巻き込み、今までは忌々しいだけだった横風を前進する為の力強い駆動力に変換してくれていました。
しばし寒さも忘れ、まるで大海原で楽しむセーリングのような運転を大いに楽しみながら、あっという間にいつもの川っぺりに無事到着。
あ、ジョビ子おはよー。
今朝は強風のせいでおちおち眠ていられなかったものか、いつもは寝坊助なジョビ子さんが早々にお出迎えしてくれました。
みるみる内に流れゆく雲を眺めていると。
ミサゴさん、見参。
先ほどの私なんかよりも遥かに上手く風をいなしながら、何度も何度もホバリングの体勢をとるミサゴさんですが、やはり西風が強過ぎるせいかイマイチお魚のロックオンが難しいご様子。
それでも一度だけ、狙いを定めて急降下を試みていましたけれど、それは残念ながら失敗に終わりました。
それでも再び上空に舞──え?。
いつの間にかに、もう一羽のミサゴさんがお出ましとなり、やがて二羽は連れ立つようにして東の空へと消えて行きました。
久しぶりの強い日差しは西風がもたらした強い冷気を、少しずつ打ち消して行きます。
そして落葉樹たちもようやく徐々に葉を落としてくれてきたおかげで。
今季初のエナガちゃん達を、ようやくファインダー内に納められました。
荷物を片して、そろそろ帰ろうかと立ち上がった時。
送り狼ならぬ、送りジョビ子さんが再び参上。
生きとし生けるものが幸せでありますように。
230 拝
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