まさか、こんな事くらいで、こんなにも簡単に、世界が変わるとは、夢にも思ってもいませんでした。
現在私は↑このようなステッカーをヘルメットの後頭部に貼り付け、PCX にドライブレコーダーを装備し、公道を走り始めてからおよそ1ヶ月が経過しました。
その間に得たもろもろの所感をここに一度まとめておこうと思います。
まず、これらの装備を導入して最も良かったこととは、私自身の自制心が大きくレベルアップしたことが一番に挙げられますね。
やっぱりこんな目立つステッカーを頭に貼り付けておきながら、その私自身が自分勝手で恥知らずな運転をするなんて、さすがにそれは有り得ないですもんねw 。
今までも自分なりに安全運転を心がけてはいたつもりでしたけれど「行けるか? 行けないか?」という日常的に訪れる微妙な場面で、事故る可能性が少なくなりそうな方向性の判断を、迷いなく、瞬間的に選択出来るように変わりました。
今までも結果的には同じ選択をしていたにせよ、その選択に至るまでの内心では「(行ける? 行けんじゃねーの……あー、やっぱだめだめ、ちくしょー!)」なーんて、結構だらしなく自分勝手に迷っていましたからね。
今まで内心でついつい迷っていたこの時間とはせいぜい2、3秒間の事でしょうけれど、その2、3秒をガッツリ節約出来るようになったおかげで、その分、周囲の状況確認がしっかり出来るようになっていました。
主観的な部分ではありますが、これは私にとってかなり大きな変化です。
そして客観的なところでは、本当に……
(☆。☆)「世界っ! 変わったーっ!!」と、思わず叫びたくなるほどの変化が沢山現れていますw。
まずはなんと言っても後続車の車間距離がずいぶんと広がりました。
時には何故そこまで? というくらい極端に後ろに下がる車も結構いらっしゃいますけども、もしかしたらその中にはどこぞの指名手配犯が混ざっていらっしゃったのかもしれませんねw。
次に、きちんとウィンカーを先に出してから車線変更をする車がとても増えました。
これも今までのことを思うと本当に信じられないほどの増加傾向にあります。
そして、ムチャな幅寄せや割り込みを仕掛けてくる車が(今日までのところは完全に)無くなりました。
私がよく通る幹線道路は(四輪、二輪を問わず)40km/h~60km/hで流れていて、前を走っている車から最低でも10数メートルの車間距離をとっています。だいたいセダン2、3台分くらいの距離が目安ですね。
そこで例えば、道路が40km/hほどの速度で流れていた場合、私の後方から急加速して割り込み、そしてその前方の車に追突しそうになって急ブレーキを踏む……という、何も考えていないお猿さんみたいなドライバーにヒヤリとさせられる事が、今までは平均して週に1、2回はあったものです。
ところで以前このブログでも記載しましたが二週間ほど前までの私は。
↑このようにヘルメットの右側にカメラとステッカーを貼り付けていたのですが、この状態で走っていた二週間の間に、三回ほど件の急加速からの幅寄せ、そして強引な割り込みを、喰らいかけた事がありました。
そしてその三回が三回とも全く同じような行動を起こしていました。
急加速して私の右側に並びかけたその時、はじめてこのステッカーに気がつき、減速し、割り込みを諦めた……というような挙動を三台が三台とも起こしていました。
これはこれで一つの喜ばしい変化ではあるのですが、それでもやはり、そもそも後ろから急加速される事自体が危険窮まりなさ過ぎます。
そこでなんとかそれをも抑止出来ないものかと考えた末に、先日来このように(お猿さんにも読めますように……との祈りを込めてw)、日本語で大きく書かれたステッカーを真後ろに向けて貼る事にしました。
以来、効果覿面。こうした危険運転も今日までのところは完全に途絶えていますので、やはり、今までこうした危険運転を仕掛けてきていたドライバーの方々というのは、ある意味で意図的に、そしてある程度は計算ずくで、稚拙な悪意を剥き出しにしていたんだなぁ……という至極残念な示唆を得るにも至っております。
そしてこうした残念で危険なドライバーの方々というのは(私が確認した限りではありますが)何処にでも居る、一見普通に見える、いい歳をした(30代以上の)おじさんドライバー、おばさんドライバーが圧倒的に多いように思います。
こうした方々が実際にその時何を考えて運転しているのかなど、私には知る由もなく、また知りたくもありませんけれど、こうした方々に危険な真似をさせる隙を少しでも潰し、尚且つ自分の自制心をも向上させられるという意味合いにおいて、ドライブレコーダーとそれをアピールするステッカーという存在は大変に役立つモノだと私は思います。
と、まあ、ここまではドライブレコーダーとステッカーを付けたおかげで良かったことだけを嬉々として記述していますけれど、ドライブレコーダーとステッカーを付けて悪かったことなど……………………………………………………………は、全く、ありませんねw。
今にして思えば、もっと早くからこうしていれば良かったという慚愧の念を抱くのみです。
というワケで次は、今、私が今使用しているドライブレコーダーを紹介したいと思います。
現在私はこのアウトガードというスマホのドライブレコーダーアプリを使用しています。
今現在、四輪車用のドライブレコーダーはとても充実していて、安価で必要十分な性能を有する物が数多く出回っているのですが、残念ながらバイク用の(防水性、防塵性を備えた)ドライブレコーダーとなると、必要最低限の性能を満たす物ですらまだまだ数少なく、お値段も使い物になりそうな物で大体二万円からというのが相場です。
実は最初にヘルメットに取り付けていたカメラは、もともとドライブレコーダーとして設計された物ではなく、防犯や証拠確保を意図し、隠し撮りをメインに考えられた安価(三千円くらい)な中華製のスパイカメラでした。
安い中華製という事なので、ある程度の不具合は覚悟の上で購入したモノなのですが、やはりというか、案の定というか、致命的な初期不良があったので、もう既に返品しています。
それからあれこれと調べまくって……その際には数多くの貴重な実体験に基づくブログ記事も大変参考にさせて頂きました(ありがとうございます)。
ですが、やはりある程度の身銭と時間をかけない事には、やはり本当のところは確かめられません。
そこでもっと簡単に試して見られるモノは何かないかと考えてたどり着いたのが、こちらのアウトガードです。
何しろ基本無料なのがスマホアプリというモノですので、時間さえかければいくらでも試すことが出来ました。
そして幾つかのアプリを試してみたところ、私にとって最も優秀だったのがこのアプリです。
(マップ部分はあえてぼかしています)
GPS、そしてグーグルマップと連動することで、走行速度から走行地点の緯度経度、そして住所まで表示され、更には必要に応じてナビまで賄えるという一粒で二度、三度とおいしい機能を有しておりました。
無料版ではいくつかの機能が制限されていますけれど、そのままただのループ録画装置として考えても十分に使える代物だと思います。
それに有料版といっても確か320円くらいでしたからね。即買させて頂きました。
それとやはりアプリであるという制約上、映像の画質等はスマホのカメラの性能に準拠しますけれど、そこはそれ、今時のスマホのカメラですからね。
正直ある程度高価な価格帯のドライブレコーダーにだって、そうそう負けるものではありません。
今回とりあえずアップした画像に映っている車のナンバーはわざとぼかしていますが、大体カメラから7、8m圏内であれば、逆光であってもしっかりと数字が読み取れています。
ただ、それでも一つだけ大きな問題がありました。
それはスマホ本体の発熱です。
これはもう仕方がないといえば仕方のない事なんですけれど、やっぱりバッテリーにかかる負荷は相応ですよね。
その辺りを考えると、やはり、それなりのドライブレコーダーを単体で用意した方がいいとは思いますので、そのうち少ないお小遣いをやりくりして、なんとかちゃんとしたドライブレコーダーを早々に購入したいと思います。
という感じで今回は長々と綴ってみましたけれど、例え、ドライブレコーダーを装備しようが、目立つステッカーを貼ろうが、それでも事故は起こるものだと私は考えています。
何故なら、事故を起こそうと思って起きる事故など、実際にはほとんど無いからです。
折しも今日は少し前に話題になった、スマホを見ながら自転車を運転していた女子大生が人身事故を起こし、被害者の老人が死亡したという事件の実刑判決が出ていました。
ここではその判決について意見を述べることは控えますけれど、公道上で前すら見ずに乗り物を運転する人に対してなどは、どんな自衛策も全くの無力です。
先に述べた悪意あるドライバーでさえも、自らの進行方向ぐらいはさすがに見ています。
だからこそステッカーによる警告は有効なのですけれど、それも前すら見ていない人には当然、無効です。
こうした「見ていない人々」とは「自分は事故らない」と、何の根拠もなく思い込んでいる幼稚(しあわせ♡)な人々なのでしょうね。
少なからず存在する、こうした「見ていない人々」の存在を常に心に留め置き、ヴィッパサナー的に油断なく、瞬間瞬間を観察することが、ひいては自分自身のいい修行にもなる。と、そのように結びたく存じます。
生きとし生けるものが幸せでありますように。
230 拝