単純な好意

　昨日で四日目(累計10時間)を終えたUber EATSの配達が、ちょうど20件になりました。

　そして昨日はお客様から初めてのチップを頂いたり、お店では飲み物の差し入れを頂いたり、と。人の情けが身に沁み入る一日となりました。

　暑い中ありがとう。という単純な好意。

　これほどありがたいことはありません。

　昨今、ネットやテレビ等だけで世の中のニュースを見聞きしていると、何かしら私たちの心に重苦しい不平や不満がどうしても堆積してしまいます。

　しかし重苦しくはあっても実体のない不平不満という悪感情など、単純な好意による直接攻撃の前では跡形もなく粉砕してしまいます。

　そして損得や欲得というヒモが切れている、単純な好意というものが特にありがたく感じるのは、それを私たちが他者にばかり求めてしまっているからです。

　他人に妙な期待を持つよりも、先ずは自分の心に単純な好意を育てること。

　それこそが何より一番大切なことだと思うのです。

　一羽のトンビくんが私の座っている方向に梶を切り、向かってきます。

　鳥という生きものは、私にとって最も簡単に単純な好意を抱いてしまう生きものです。

　私の単純な好意が彼に作用して、トンビくんの心にも単純な好意が反作用してくれていると思いたい、今朝の川っぺりです。

　生きとし生けるものが幸せでありますように。

　230 拝