佛歴2562年 11月30日
えーっと、一応お断りを申し上げます。
私は決して道路の右側を逆走しているワケではありません(笑)。
これらは例によってリアカメラで撮影した、麗しき紅葉が溢れるワインディング画像になります。
いや、まあ、それにしても気持ちいいショートツーリングでした。
初見となる、山村に住むお年寄りの為の移動販売車なんかも見られて、なんだかもう、オラ、ワクワクしてきたゾ状態に(笑)。
ともあれコブチャ☆カポーに会いに行くのもこれで三回目になります。
普通に最短ルートを辿ればせいぜい一時間半ほどでコブチャ達の元に到着出来るのですが、かなり赤く色づいてきた山肌に誘われて、今回はついつい知らない峠道に迷い込んでしまいました。
そして、見知らぬ景色を思う存分に堪能しながらおよそ三時間後、カポーのおうちに無事たどり着きました──が。
あれ?
いつもの場所にカポーの姿がありません。
人間の歳に換算すれば、こちらのコブチャ☆カポーはもう80歳から90歳にはなろうかという後期高齢者です。
それ故に、どうしたって一抹の不安が心に過りますが、ここは大人しく川辺に降りてカポーを待つことにしました。
うん、まだ新しい抜け毛ですね。大丈夫、なはず。
バサッ!
前回、およそ三時間もの間、私のことをずっと監視していた(おそらくは食べもの目的で)トビさんかと思われ。
今回もしきりにアピールなのかサービスなのか、私の直上を旋回していました。
うむ、ここまでされては是非もなし。
帰り際には彼へのお供え物(私のおやつ)を、ここに供えてから帰る事にしよう──と、この時決意しました(笑)。
しばらくの間、瞑想に励むものの、未だカポーの姿はありません。
メダカさんたちのご機嫌を伺いに行くと。
あんなに沢山いた川エビたちの姿は無く、その代わりという訳でもないのでしょうが、ドンコツさんが砂の中に頭だけ隠して……丸見えであります(笑)。
川辺に降りておよそ三時間が経過。
トビさんも待ちくたびれているみたいだし、そろそろ、なんて考えていると、上流方向にカポーの姿がようやく現れました。
こっちに来るかなー? そう思ってこのまましばらく待ってみましたけれど、およそ1km先でカポーの動きが止まりました。
(今日は黒い革ジャンだしなー、失敗したかなー)そんな後悔が心に浮かびます。
普段、私は鳥見に行く時はなるべく同じ服装で行くように心掛けています。
そうする事で、鳥たちから見て私という個体の識別性を高めてくれたらいいなぁ、という狙いからそうしているのですが、今回はついうっかりいつものアイボリーのフィールドジャケットではなく、革ジャンを着て来てしまいましたからね。
まあ、しゃーないです。
とりあえずこちらからカポーに近づいてみようと決めて、荷物をまとめ、足下にトビさんへのお供え物を供えて移動を開始すると。
私が踏み入った草むらから一羽の小鳥が飛び出し、すぐそばの藪の中に逃げ込みました。
そしてまたしても初見となる、カシラダカの女子(多分!)こと、シラ子さんです。
あー、もう! もうすぐ日も暮れそうで、やっとカポーも姿を見せてくれて、これから会いに行こうというこのタイミングで! こんなハニートラップに引っかかってしまうとは!(笑)。
シラ子さんがお隠れになるまで少々時間をロスしてしまいましたが、ともかくカポーの元へ。
どうやら私の顔は、覚えてくれていたみたいで。
こんにち……こんばんは。
夕暮れ時。
みんな、もう、おうちに帰る時間です。
みんな、またね。
生きとし生けるものが幸せでありますように。
230 拝