≪手を動かさねばっ!≫

日常で手を使うことや思ったこと。染織やお菓子作りがメインでしたが、病を得て休んでいます。最近は音楽ネタが多し。

『新書アフリカ史』 宮本正興+松田素二=編

2010-03-01 11:25:51 | 本 (ネタバレ嫌い)
『新書アフリカ史』 宮本正興+松田素二=編  ←アマゾンへリンク


本屋へ行って、たいてい新書コーナーも眺めると、いつも目に入って、
気にはなっていた1冊。
少々分厚いし、直球で (内容が) 重そうで、躊躇していたのだ。

1997年の著書なので、10年以上前だ。
そういう意味では、最新のアフリカ状況を知ることは出来ないだろう。
しかし、現在の状況に至る道筋というのを知ることが出来る。

大陸というのだから、当たり前だ、ひろい!!
とても多様だ。
アフリカ、とひとからげにするあたりが、既に無知のひとのための本だ。
わたしのアフリカに対するイメージというのが、あまりにも貧困だった、
ということを改めて認識した。

日本が中国にしたことを西洋に責められても、
鼻で笑ってしまいそうだ。 (中国に対して笑うわけではない。)
西洋はアフリカを500年も痛めつけてきたのだから。

天正遣欧少年使節がモザンビークに逗留した、とか、
鄭和の艦隊が寄った、とか(『1421』 を読むと面白い)、
わくわくするような話も少々。 ほんとに少々。

すべてを破壊する聖戦というものは、のちに長く残る酷い傷を創るのだ、ということを知った。
彼の地のひとびとのしたたかさ、たくましさに感動する。
幸福を願わずにはいられない。



コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« アシフォード社の糸車、フラ... | トップ | レイ・アンダーソン »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
アフリカ (カエル好きの折紙作家)
2010-03-03 12:27:13
先月エジプトに出張に行ってきました。
ついに小生もアフリカ大陸上陸です。

などと言っているうちに来月は南アフリカへ出張。うーん世界は狭い。
もっとアフリカについて勉強します。
返信する
カエル好きの折紙作家さん、こんにちは。 (斑入り山吹)
2010-03-03 13:20:35
すごいですねぇ、世界を駆け回る!
南アフリカですか…。
オランダにイギリスに、ライアル・ワトソン。
なんのこっちゃ!

くれぐれも体を大事にしてください。 酒は飲み過ぎないように。
返信する

コメントを投稿

本 (ネタバレ嫌い)」カテゴリの最新記事