
9月7日日本先行発売のアルバムに合わせて行われた 9月19日にビルボードライブ東京でベニー・シングスのライブがあった ので行ってきた。
わたしは長らくCDメインで音楽を聴いてきた。気に入っているラジオ番組3、4つから面白いものを見つけるとそれを手に入れる、というような。しかし、spotify というアプリをタブレットに入れてすっかり気に入り、もう戻れない。
今までだと接点のないような、まだアルバムを1つ作ったかどうかみたいな若いミュージシャンを知ることができる。AI がこちらの傾向を鑑みておススメする音楽の、痒い所に手が届く塩梅っていうんですか、抗えないね。amazon とかすごいもんね。ああいう感じ。
ベニー・シングスもそうやって知ったミュージシャンの一人。いや彼は新人ではないですがね。
彼の音楽は優しい。ポップでいい感じにレトロをにおわせて、でも確実に今の音楽だ。
今回のライブを迎えるにあたってのよい記事をビルボードのサイトで見つけたのでリンクを貼る。 ★
ついでに、日本先行発売ニューアルバム『シティ・メロディ』の試聴可リンクも貼る。 ★
↓ステージがの始まるまえ。カーテンを開けると迫力がある。両側の客席へ降りる階段も写り込んでいて、青と黄色の光のコントラストが気持ちよい。

今回は全体の音のバランスをメインに席を取った。2階のカウンター席で、ステージの正面を向いて座ることができる。自由席ではないので開演よりずいぶん早く席に着く必要がないのがよかった。
何を飲んだっけなあ? 1か月経つと忘れてしまう。右がコーヒーなのは誰しも分かると思うけれど、左は、うーん、BBLサングリア(梅酒ベース)だったかなあ。

ライブは楽しかった。レビューがビルボードのサイトにないのが残念だ。
ドラム、ベース、コーラス、トランペットが若々しく、年長のキーボードが落ち着いていた。みな色違いだけれど揃いの服装で現れたのがちょっと眩しかった。
ネオソウルの引っ張るようなリズムはもはやアフリカ系だけのものではなくすっかり広く渡った感があるが、あえてそれを取り入れていない80年代ポップなリズムを鳴らすところが今となっては逆に新鮮なんである。しかしベニーの音楽は80年代ポップスに比べてもっとナイーブな柔らかい感じが強い。例えるなら大橋トリオのような。
昨今の教育を受けたポピュラーミュージックのミュージシャンというのはたぶん基礎としてジャズを学んでいるんだろうな、とまえから思っていたが、今回もその意を新たにした。というのは、ソロが回ってきたときに奏でる音がうっかりするとジャズっぽくなってしまうからだ。
ライブの翌日tbsラジオを聴いていたら、アフター6ジャンクションでなんとベニー・シングス特集をしていて しかもスタジオライブまでしていてびっくりした。非常に良い内容だったが、なんでライブのあとに放送するんだ!?
その放送の前半、高橋芳朗がベニー・シングスの解説しているコーナーが HP で聴けるのでリンクする。 ★ 昨今の音楽の流れを知る上でも必聴です。
後半のライブはさすがに聴けないが、記事はあるのでそちらもリンクする。 ★ ビルボードのライブに連れてきたバンドメンバーのうち、コーラスと頼り甲斐のあるキーボードがスタジオに一緒に来ていた。
ベニー・シングスいいよ。
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