グランドピアノのチューニング

今日の午前中、グランドピアノの調律をしてもらった。

月曜日に電話が来て、急なんですけど、木曜日はどうでしょう？
ということで。

それでわたしがまずすることは、ピアノ小屋 （６畳のプレハブ） の普請 （ふしん）。
壁と天井の繋ぎ目に打ちつけてある木の棒が、
釘の打ってあるところから折れて外れてきているのだ。
おもむろに釘とトンカチを夫から借りて、ピアノの椅子に立って、がんがんと打ちつける。
プレハブだから、外壁は鉄板。
やたらとうるさかった。

次は、もちろん掃除。
はたきをかけ、クモの巣を払う。
クサギカメムシの死体がいっぱい落ちているので、掃除機で吸う！
本当は、死体でもカメムシは臭くて、吸った掃除機を使うとしばらく臭いのだけれど、
絨毯に落ちているカメムシの死体をいちいち拾うなんてことは面倒なので、
気にせずどんどん吸う！

少しはましになったか？

子供たちが学校から帰ってくるまでまだ少し間があるので、弾いた。
しまった！
メトロノームを家に置いてきてしまった…。
とはいえやはり暖かくなってくると血の巡りもいいのか、指が動きやすい。
ああ、たのしいな！


それで今朝、調律のおじさんに来てもらったのだ。
家から少しはなれたプレハブに置いているので、あんまり頻繁には弾いていない。
除湿機はずっと付けっぱなしになっているけれど、温度は何も管理できていない。
買ってはじめの数年は、本当にひどいコンディションだった。
そのときから同じ調律士のおじさんに見てもらっているので、
来ると必ず、前は本当に酷かった、の話をきかされる。

この冬は暖冬のせいだったか、今までにないほど音程の狂いが少なかった。
これでやっと、バランスの調整もできる、と言っていた。

それで弾いてみて、びっくりした！
例えば、Ｃ→Ｅ→Ｇ→Ｂ♭とつながって上っていくフレーズを弾くときに、
ＣよりはＥ、ＥよりはＧを少し大きくして弾くことが多い。
（いやケースバイケース、色々です、これは例えの話。）
では、最後のＢ♭はどうするか？
これを同じ調子で大きくするのか、大きくする加減を少し減らすのか、それとも少し小さくするのか、
やりようは色々ある。
そういう微妙な加減の表現がすごくしやすくなっていた！

これでこそ、グランド！
そのかわり、無神経なフレージングは嫌になるほどはっきり出てしまうけれど。

機織りや庭やパン・おやつ作りが忙しい、というのはいいわけで、
その実すごく時間の使い方が下手なだけなのだが、
何とかうまくやりくりして、もっとピアノに触りたいっ！！と思った。



一番上の写真は、チューリップ・クルシアナ‘レディジェーン’の開いたところ。
４月２３日に開いていないときの写真を載せている。
ばっかり開いているが、いま見に行ったらもうちゃんと閉じていた。

上のブルーヘロンや下の白雪姫は、覗き込むとぎょっとする。
おしべも黒々としていれば、花弁の元の方も真っ黒なのだ。
チューリップは、開ききらないものをめでるわけが分かるような気がする。
その点、レディージェーンは開ききった中心は黄色くて、まだかわいらしい。
でもやっぱり、ばっかり開いていない方がかわいいな。


すぐ上の紫がかったのは、ブルーヘロンという品種。
花弁の先にフリンジが入る。
なかなか素敵だが、遠目には意外と普通に見えてしまう…。
これは昨日、撮影。



これは白雪姫という品種。
まだ残っている水滴が、逆光で透けて見えた。
これも４月２３日に （別の花だけれど） 載せている。
少しは白くなったかな？

実は、ブルーヘロンも咲きかけはなんだか変な色だった。
妙にオレンジがかっていて、ばっちい色合い。
チューリップは、咲きかけの黄色味が抜けてからが本来の色なのだろうか？