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群馬県立近代美術館で、『人間国宝 佐々木苑子―絵絣紬に生きる― 』 をやっているので、
観に行った。
絵絣の鳥モチーフが印象的なポスターである。
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近代美術館のある公園 群馬の森 は先月も催事で来ていたし、何度も訪れている。
今回ウィークデーに行ったら、どうやら遠足日和だったようだ。 ぱっと見で2グループいた。
子供たちのほかに、午後には老人福祉施設の1団も遠足に来ていた。
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入り口脇。
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玄関を覗き込んだところ。
この廊下にはクーラーが入らないのか、暖かい季節の晴れた日にはいつもむっとしている。
さて本題の展覧会の内容についてである。
佐々木氏は絵絣紬一筋で人間国宝になられた方である。
その作品を初期から今に至るまで、ずらりと並べてあった。
着物のほかにも、帯やカトリックの式に使う帯なども展示してあった。
染めは草木染めである。
群馬で生まれたわけでも、育ったわけでも、学んだわけでも、活躍したわけでもないのに、
なんで群馬で展覧会を開くのか、と疑問に思ったのだが、その理由は分かった。
群馬でつむがれた紬糸を使っているからなのだ。
絵絣は大変な労力だ。
観ながらその執念にあてられてしまった。
モチーフや色など、それほど多様なことはしていない気がする。
そのモチーフや色を組み合わせ、その組み合わせを何度も変えたりさらにほかの要素を加えたりして、
少しずつ少しずつ今の形になっていったのだということが、見て取れた。
動画も会場で2つ流していて、ひとつは全部観たが、感服してしまった。
写真で見ると佐々木氏は志村ふくみ氏より柔和に見えていたんである。
しかし、口を開ければいい勝負なんであった。
それぐらいでないと草木染めの着物で名を成すことはできないんだ、と納得してしまった。
動画で、○○と根気とガッツがないとだめだ、と言っていたのが印象的だった。
最初の○○は忘れてしまった。
残りふたつの根気とガッツがわたしには足らん、と思ったので覚えているんだろう。
図録を買おうかとショップを冷かしたが、
図録より 『婦人画報の美しいキモノ 2011年秋号』 の方がわたしには面白かったので、そちらを手に入れた。
はぁ~ こういう世界があるのね…。
あれっ? この撮影ロケ地は根津美術館! というのもあった。
それはさておき、この高い雑誌を眺めてつくづく思ったのが、
残念ながら絣や織りの着物より、友禅や刺しゅうを多用した江戸風のファッショナブルな小袖の方が
写真で全身を見る分には面白い、着ていて映える、ということだった。
ブログにはアップしていなかったが、2009年10月にニューオータニ美術館で開催された
『肉筆浮世絵と江戸のファッション ―町人女性の美意識― 』 を観に行ったことがあった。
実際に残された着物 や 肉筆浮世絵の着物姿 そして 着物カタログのひいな型 を見ると、
着物の面を大胆に染め分けたデザインが、生き生きとしていてとても素敵だったのだ。
佐々木氏の着物も最近の作品は色で全体を構成したようなデザインになっている。
たいそうな労力をかけるなら、それをただ見せつけるためというよりも、より効果的に着る人に映えるものにしたい、
などとわたしは思ったのだ。
いうのは簡単だな。
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美術館の中二階の窓から廊下を見下ろしたところ。
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この窓から見えるのは、日本庭園かもしれない。
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外側から回りこんだら、日本庭園があった。
初めて気が付いた。
はっきりいっていぜん行った根津美術館の庭とはあまりに作りこみ方が違いすぎる。
とか思ったが、写真にすれば結構いけるかも。
むしろ肩の力が抜けていいかも。
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見上げれば、さっきの窓だった。
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公園入口のプランターのビオラにツマグロヒョウモンが来ていた。
これはスミレを食草にするヒョウモンチョウで、ガーデニングの流行で分布を広げているとか。
わたし的には、ツマグロというよりはツマジロに見えるけどなぁ。
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