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ホシノ丹沢酵母が切れたので、クオカで買うついでに、
高橋雅子 『少しのイーストで ゆっくり発酵パン』 という本を買った。
本屋で買うわけではないので、まったく中身を知らずに買うことになる。
「少しのイースト」 というのは一体どのくらいなのか?
レシピでは、250gの粉に対して、ドライイーストは小さじ1/4になっていた。
ホシノの酵母を使う前のわたしのレシピは、
750gの粉に対して、ドライイーストは大さじ1弱 (4/5くらいかな?) なのだ。
本のレシピを3倍すると、750gの粉に対して、ドライイーストは小さじ3/4。
小さじ3=大さじ1 なので、
3×4/5 ÷ 3/4 = 1.6
わたしのレシピのほうが1.6倍イーストが多いということか。
これはやっぱり「少しのイースト」ですね。
それはさておき、この本、いろいろ参考になりました。
何しろ、とにかく我流で基本的なことをぜんぜん知らず、てきとうに本をあさっているだけだから、
けっこう基本的な技術も知らなかったりする。
ショコラシートの作り方が載っていて、やってみようと思いました。
だって、売っているのって、ソルビン酸とか入っていたりするし、なんだか高いし、
いかにも、って香りがついていたらいやだし、
使ってみよう、という気にさせられるものではなかったのだ。
ベーグルも載っていました。
どこかのブログでも見たことはあったのだが、
1次発酵をしないでいきなり成形する作り方があるらしい。
へえ!?
なんだかむらむらと作りたい気持ちが湧きあがってきた。
レシピによると、水分の少ない生地は材料を合わせたらいきなり捏ねないで、
しばらくなじませるそうだ。
これって、水餃子の皮の作り方と同じ!
ウー・ウェン 『北京の小麦粉料理』 ←グラフ社のほう。
発酵していない生地を成形するのは、なんとも不思議な感触。
これは、まるで、水餃子の皮の感触 …。
そりゃそうだ、粉対水の比率がだいたい同じなんだもの。
初めてくらいはちゃんとレシピどおりに作るべきだ、と思いつつ、
やっぱり素直にいうことを聞けない、わたしであった。
750gの粉で3日分だとすると、250gでは1日分にしかならない。
それに、250gの粉で3個のベーグル、というのでは、
うちの忙しい朝のテーブルに混乱をきたすのだ。
でも、750gもいっぺんに焼くのは無理だろう。
くっついてしまう。
それに、天板が正方形なので、天板に生地を並べるとき、2乗の数が都合がいい。
ということで、500gの粉で 2×3の2乗=18個 の、小さいベーグルを焼くことにした。
(天板は2枚ある。)
1日9個ね。
ずっと前、ベーグルを焼いたことはあったのだが、
そのときに使ったのが堀井和子のモントリオール風ベーグルのレシピ。
茹でる湯に、なんだかずいぶんたっぷりと蜂蜜を入れる。
これがもったいなくてねえ…。
高橋雅子のレシピも、茹でる湯に蜂蜜を入れるけど、
やっぱりもったいなくて、代わりに砂糖を入れました。
(蜂蜜と砂糖を、なぜこんな風に差別するのか?)
ということで、レシピの1/3の小さいベーグルを焼きました。
作り慣れないものを作るときには、けっこう頭 (算数) を使います。
それで、今朝食べた味は、
うーん、ちょっと甘い。
塩は減らしたのに蜂蜜はレシピどおりのせいもあるか。
本にあるとおり、みっちりずっしりと焼きあがりました。
次は蜂蜜も減らして作ってみよう。
これで冷凍庫に5日分のパンが入った。
一安心。 ほっ。
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これは、近所の梅。
2月16日のと同じ木です。
いい香りです。 昨日撮影。
そうすれば確かにあのイースト独特の匂いも気にならなくなるし、イーストの節約(結構ばかにならない)
にもなるし、夜の間に発酵させて朝いちで成型できる
、良いこと尽くしのような気がしてきました。
高橋雅子さんの本、よさそうですね。
表紙にそそられます。 私も買おうかな~。
発酵時間を長くする一番のポイントは、ずばり 温度 です。
バターが融けないようにあまり暖かくせず、リッチな生地で時間をかけて発酵させるパンも何種類かあります。
いやあ、パンって奥が深い。
面白いです。 (ずいぶん偉そう!?)