ふくらく通信

東北人が記す、東北の良さや震災の事、日々のなんだりかんだり。
他所で見る東北の足跡や繋がり、町の今昔や輝きを発信。

あの日のまちかど 第5景 塩釜マリンゲート付近

2018-11-29 18:49:31 | ゆるゆる歩き:町や通り

震災の年の今日、塩釜で美しい夕暮れを見た。

 

↑2011年11月29日 しおがまみなと復興市場

 

当時、マリンゲート塩釜の隣に、仮設商店街があった。

 

震災時、津波が襲った塩釜。

海水が乗りあがって来たかと思うと、あれよあれよと押し寄せる。

車や大きなコンテナも流され、ぶつかりながら漂う。


建物の一階は水の中。

庇のすぐ下は、水と漂流物という有様だった。

(参考:塩釜市震災関連情報/動画サイト「塩釜港の津波」)


数か月後、踏ん張り、集まって商いを再開。

その仮設商店街も、2015年には閉鎖し解体。


今ここは駐車場となり、脇には、近隣施設の上階を繋ぐ遊歩道が出来た。

「マリンデッキ塩釜」と名付けられ、津波避難を兼ね備えている。


十数件の仮設商店街の人々は、移転再開したり未定だったり様々。

本当は肩を寄せ合って、揃って再建したかったろうに。


厳しい被災後の暮らしは今も続いている。




あの日のまちかど 第4景 仙台市五橋

2018-11-25 18:40:21 | ゆるゆる歩き:自然

8年前の今日、この道を歩いていた。

北目町歩道橋から、仙台駅方面を眺める。

街路のトウカエデが暖かな色に染まり、美しい。

 

 

↑ 2010年11月25日 16時頃 仙台市 五橋 


気象庁の記録によると、この日最高気温11.1℃、最低気温2.3℃。

前日も同様で、二日続けて一日の寒暖差が大きかった。

東北では、街路樹ですら紅葉が色鮮やかだ。


あの日のまちかど 第3景 仙台市あすと長町

2018-11-23 14:59:32 | ゆるゆる歩き:町や通り

震災の前年、8年前の今日。

まだ空き地だらけだった再開発地。

↑2010年11月23日のあすと長町

 

震災後、この手前に広がる空き地には、仮設住宅が並んだ。


今では、周辺に大型店が建ち並び、すぐそこに見えたスーパーも隠れて見えない。

仮設住宅は解体され、その区画だけ空き地に戻っている。

 

この日、ここから見える空は、美しい夕焼け。

震災翌朝には、真っ黒な煙が雲となって棚引くのが見えた。


だが、再び空は爽やかな表情に戻り、町を照らす。


あの日のまちかど 第2景 横浜

2018-11-21 23:16:32 | ゆるゆる歩き:町や通り

一年前の今日は、ここにいた。



横浜市みなとみらいだ。

 

赤レンガ倉庫近くで、港の一角に、工作船資料館がある。

中に、大きな工作船が置かれていた。

工作船事件の概要を淡々と表示し、遺留品を展示している。

 

一方、赤レンガ倉庫前では、クリスマスの催し用施設や飾り付けの準備が進められていた。

平和は尊い。