6年前の今日、津波の傷跡が残る町で、生命力の輝きを見た。
南三陸町、歌津の伊里前川に架かる橋は、青空の下で青く光る。
かつてアザラシが来たことで、汐見橋はうたちゃん橋と名を変えた。
(2013年5月21日撮影:南三陸町うたちゃん橋)
伊里前川に石がギザギザに組まれた仕掛けがあった。
「ざわ」といい、この仕掛けでシロウオを獲る。
伊里前川でのシロウオ漁は、4月5月6月と、春から初夏にかけて行われる。
(2013年5月21日撮影:歌津伊里前川のざわ)
歌津のシロウオは、ハゼの仲間で、産卵のために遡上するもの。
海でも獲れるが、伊里前川に遡上したのを「ざわ」で捕まえるのが、いわば名物。
海へ出て川へ戻るのだから、小さくもなかなか強い。
自然の廻りは、恩恵でもある。
小さな生き物と、大きな自然から力を分けてもらった一日。
(2013年5月21日撮影:シロウオの丼と天ぷらの夕餉)