ふくらく通信

東北人が記す、東北の良さや震災の事、日々のなんだりかんだり。
他所で見る東北の足跡や繋がり、町の今昔や輝きを発信。

桜巡り帳8頁目:永田町

2019-04-22 20:15:20 | ゆるゆる歩き:博物館など展示施設

卯月十七日は曇り空の下、関山桜が盛りの所あり。

 

既に、ハナミズキやツツジも咲いている東京。

故にここも、上は桜に下はツツジと、色鮮やかな景色。

 

花の中にすっくと立つは、三権分立の塔。

「百尺竿頭一歩を進む」を語る。


 

 

 


渋沢栄一「道徳経済合一」の志

2019-04-09 11:55:35 | ゆるゆる歩き:博物館など展示施設

新しいお札の意匠が発表された。

一万円札が渋沢栄一ということで、昨年訪れた渋沢資料館の思い出を振り返る。

 


江戸の頃、狐火が見えると有名になった飛鳥山。(北区王子)

大正の頃、ここに渋沢栄一が邸を構えた。

今は渋沢史料館となり、戦災で焼け残った大正期建築の晩香廬と青淵文庫も見られる。

 

(↓晩香廬(ばんこうろ):2018年9月撮影)

 

 

渋沢栄一は、新たな工農商の実業を築き、民間外交にも尽力した人物。

晩香廬(ばんこうろ)は、賓客をもてなす洋風茶室である。

渋沢は、ここでも様々な人々と交流した。

 

渋沢が、様々な事業で関わった人々との写真が残っている。

その中に、懐かしい顔があった。

 

「新平さんではないか。」

 

奥州市水沢の偉人、後藤新平である。

水沢は、伊達政宗の従弟である留守宗利が入って以来、留守家の所領地。

 

新平は、幕末に留守家に仕え、明治に平民となって胆沢県庁の給仕となった。

そうした少年期だったが、人材発掘に長けた安場保和に見いだされる。

 

新平は、後に医師から政界にまで身を投じて活躍した。

仕事では挫折もしたが、志は挫けずに貫いた。

 

終生、公共公益と自治の精神を貫いた人であった。

 

(↓東京都復興記念館 2018年11月撮影)

 


この志は、渋沢栄一と共鳴するものであった。


渋沢は、慶喜に仕えた幕臣だが、慶喜の弟と共に留学して帰国後に明治政府の一員となる。

その後、経済界に身を置き、渋沢が志したのは「道徳経済合一」であった。

 

私益に走らず、公益につながる誠実な商いこそ、永続する事業となって私益にもなる。

 

 

後藤新平との出会いは、関東大震災後の救済と復興事業がきっかけであった。

後藤と渋沢は、官民の間柄で、協力して救済と復興事業にあたる。


人々の命を守り豊かな世へと、広い街路や公園を配し、安全と美観を備えた商業都市を目指したのであった。


渋沢は17歳年上で、後藤とは年は違えども、志に相通ずるものがあった。

二人の抱いた公益の志は、今こそ、我々が見直すべき世の在り方への道しるべではなかろうか。

 


さて、現在も渋沢旧邸内に残る、晩香廬と青淵文庫は、美しい建築物である。

(↓青淵(せいえん)文庫・外観:2018年9月撮影)

 

渋沢の祝い事の際、渋沢に寄贈されたもので、晩香廬は賓客のもてなし、青淵文庫は書庫として使われていたという。


 (↓青淵文庫内部:2018年9月撮影)



何気なく訪ねたのだが、心に残る場所である。

渋沢の生きた時代を、現在の同地に立って、わずかに交錯するひと時であった。

                          ※2018年9月掲載記事再編集

 

 

 

 

 

参考:北区王子 渋沢史料館/奥州市水沢 後藤新平記念館/

   墨田区 東京都復興記念館/内閣府防災担当「帝都復興の展開」


今年の写真帳 21頁目

2018-12-25 17:19:03 | ゆるゆる歩き:博物館など展示施設

文月十八日 大宮

鉄道博物館へ。


外は暑い。鉄博は、広くて涼しく、快適で楽しかった。



懐かしい車両に、昔を思い出す。国鉄だった頃の思い出。

線路傍の道路から、度々見かけた走りゆく重厚な列車。

昔の駅、硬券切符、駅員さんが切符を受け取る改札、車窓の風景等々。

 

 

昔に戻って、見送ったり、乗車したりした気分で、面白かった。


今年の写真帳 19頁目

2018-12-25 14:01:50 | ゆるゆる歩き:博物館など展示施設

水無月

東京は、初夏からこれほど暑いのかと思った。

すでにへたばりそうで、真夏が思いやられる。


五日 旧古川庭園


美しいハナショウブが、まだ咲いていた。


同日 六義園

アジサイを鑑賞。ヤマアジサイが控えめながら凛として美しい。


ヤマアジサイ白鳥


くれない


七段花

 

六日 東京ドーム交流戦 

イーグルスを熱く応援。


十四日 葛西臨海公園 臨海水族館


水族館の屋外展示で驚いた。

ここでタンチョウに会えるとは。


仲良しのクロツラヘラサギや、コウノトリもいた。



今年の写真帳 14頁目

2018-12-23 22:09:17 | ゆるゆる歩き:博物館など展示施設

卯月三日

明治神宮外苑から新宿御苑へと渡り歩く。

 

神宮外苑では、聖徳記念絵画館に寄る。

大正15年に出来た建物で、花崗石の荘厳な印象の外観。

内部は大理石やモザイクタイルで美しい。

中には大壁画が並び、明治天皇の生涯を通して当時の歴史を描き伝えている。



その後、新宿御苑へ。

様々な種類の桜があり、面白い。

散り始めの、花びらの舞う花見となった。

咲き始めたツツジの紅と、桜の淡い紅の景色を楽しむ。

晴れて汗ばむような、とても暖かい日だった。