眼鏡にも使われるセルロイドを扱う会社知ってますか?
前回、世界初のプラスチックセルロイドの話をしました。
実は日本にセルロイドを扱う会社があるのです。
今では淘汰されて日本で唯一残存するセルロイドを製造する会社といってもいいのではないでしょうか。
他にセルロイドを製造会社がありましたら教えてください。
添付の写真はメガネ材料のアセチの梱包材ですが
ダイセルクラフト→ダイセルファインケムと名前を変えました。
上は今はなきダイセルクラフト時代の梱包材。
下はダイセルファインケムと名前が変わった後の梱包材です
ダイセルファインケムはプラスチックの祖先であるセルロイドも製造しています。
イタリアにあるマツケリーという老舗の工場と並ぶ日本の誇るセルロースアセテートの老舗の工場です。
眼鏡にも使われるセルロイドの原材料は?
セルロイドも原材料は綿花でダイナマイトにも含まれる
ニトログリセン(可燃性)を混ぜて作られています。
硝酸セルロースを主原料とするセルロイドは、発火性が強く、取扱いには十分な注意が必要ですが、ほかの繊維素系プラスチックにくらべて変形が少ないという特徴があります。現在もその自然な風合いから、メガネフレーム、理美容用のクシ、ギターピック、楽器の部品などに利用されています。
セルロイドの発火性を改良されたプラスチックです。
メガネ業界とセルロイドの関係は?
メガネは今も一部作っておりますが昔はほとんどがセルロイドで作られており、工場がよく火事になったと聞きます。
セルロイドに可燃性を抑えるために改良されたのがセルロースアセテート
なんです。
セルロイドはセルロースアセテートより固いのが特徴です。
酢酸セルロースを主原料とするセルロース・アセテート・プラスチックは、一般的にはアセテート樹脂と呼ばれ、世界の多くのメガネフレームに使用されています。
今でもメガネ業界ではセル枠(プラスチック枠の事)と言われますが 語源は昔主流だったセルロイド枠からきております。
【ダイセルの詳しい説明】
めがね以外には主に下記の用途に使われてます。
- 液晶光学フィルム
- たばこ用フィルター
- アセテート繊維
- 写真フィルム
最後に
時代と共に変化していくプラスチック。
昔は自然由来の材料を使い、石油を使った樹脂に徐々とって代わられていきます。
モノの起源を調べたり、歴史を調べたりするのも面白いかもしれませんね。
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