福井7人の工芸サムライ

福井県にある国指定7つの伝統的工芸品の職人やモノづくりや産地、福井にまつわる事がらをご紹介します。

エコシステム

2016-06-26 20:15:55 | 地方活性化について

最近の言葉で「エコシステム」という言葉があるという。
それは、複数の企業が技術革新や事業活動で連携し、
循環しながら共存共栄していくシステムです。

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福井新聞様に掲載された福井での「エコシステム」の記事。

 

確かに佐賀県有田で全国の伝統工芸の職人たちと話していて

日本人同士で競争する時代は終わり、私たちの競争相手はアジア、

国外にあるんだということです。

 

それは伝統工芸品だけでなく、メガネの鯖江や、

福井の漆器や、繊維でも言えることではないでしょうか。

 

競争相手を履き違えないこと。

本当のライバルは国外であり、

茶店や、キャラクターグッズ、文房具かもしれない。

 

今の時代目の前のライバルがライバルでなく

ライフスタイルの競業がライバルがである。

 

とにかく時代の変化が早すぎて

追跡、分析するのが追いつかない。

 

 


セルロースアセテートの今昔物語

2016-06-21 22:08:16 | 鯖江のメガネ

セル枠と言われるプラスチックメガネに使われる材料の多くは
セルロースアセテート」と言って綿花由来の樹脂。
 
先日倉庫整理をしていたら出てきた珍しい材料が。。。
 
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10年前くらいに作られたセルロースアセテート

厳密に言えば「貼り合わせ」と言ってベースの厚めの材料に

薄い材料を溶剤で人工的に貼り合わせています。

薄い材料を張った方に反りやすい性質があります。
見事な半円に。ここまでヒドイのはなかなかお目にかかれません。笑

メガネの材料として再び使うには2mくらいの熱プレス機で

プレスして平らにしないと材料としては使えません。

 

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90年以上前に色開発されたという「4桁」品番の材料。

今では「6桁」品番が通常なのでいかに珍しいかが分かります。

 

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私も初めて見たシール。
吸収合併された会社の材料名だそうです。

 

 

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こちらはこの材料を貼り合わせた際に出てきたブツブツ。

溶剤を塗って熱プレスしますのでプレス圧に

耐えかねて押しつぶされた材料がこのように

ブツブツのなって出てきます。面白いですね。

 

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横から

 

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横から2
 
世の中でほとんど大衆の目に触れることがない材料たち
だったので嬉しくて発信してしました。
 
 

 


羽田空港国際線で丸ごと福井の伝統を発信

2016-06-19 18:05:12 | 福井7人の工芸サムライ

今話題の「羽田空港国際線」で「福井7つの国指定伝統的工芸品」を丸ごと

展示しております。
最近ではマツコデラックスさんの番組「マツコの知らない世界」でも特集され注目されています。

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羽田空港国際線ターミナルにて
『福井の伝統と革新』を開催中!

■日時 6月18日(土)~24日(金)
   9:30~22:30(最終日は18:00まで)

■場所 5F お祭り広場・屋台
   ※お祭り広場での展示・ワークショップは土日のみ

‪#‎羽田空港‬ ‪#‎羽田空港国際線‬ ‪#‎マツコ‬




こちらは「若狭メノウ細工」のアクセサリー

「越前和紙」ウチワ



「越前和紙」産地の皆さんのアイテム。


左から

「越前打刃物」バックル、ペンダント

越前漆器」アイフォンケース、カラフルな漆器

「越前タンス」写真立て、木の車、ピンズ

越前焼」食器


シンガポールから出張からその足で
福井の仲間が応援に駆けつけてくれました。

感謝です。


 

福井の宣伝もさせて頂いております。

 

 

雰囲気のあるお祭り広場です。

 

一般の方も自由に出入りできますので是非ご覧ください。

 


福井の伝統を伝える素晴らしいイベント

2016-06-19 17:35:27 | 地方活性化について

福井県には「越前和紙」という約1500年前から続く伝統工芸があります。

日本で唯一、紙の神様もいるという産地でも有名です。

これからの伝統工芸は作るだけでなく体験、発信も大事だということで

地元・福井西武さまと協力し地元の人にも体験できるイベントを開催しました。

 

現役の職人さんが地元の子供たちと触れ合いながら作品を作っていきます。

越前和紙のランプシュエード。この奥ゆかしい表現はは機械紙では難しい?かもしれません。

 

越前和紙のリボン。



越前和紙和紙の型染め。

値段から分かるように利益を取ろうとしているのでなく

「知ってもらいたい、興味を持ってもらいたい」という気持ちがよくわかります。

ちょっとしたワンポイントをつけるだけで大分華やかになりますね!

今日体験した子供たちが将来、自分の子供に語り継いでくれると本望だと思いました。


おしょりん

2016-06-14 02:18:27 | メガネ

活字が苦手ですがメガネのルーツとなった増永兄弟を題材にした「おしょりん」読破してしまいました熊本です。


真面目で堅実な兄・増永五左衛門。

能天気だが先見の目がある弟・増永幸八。

 

道なき道を信念の為、突き進んで成功を収めた増永めがね。

その信念とは地元•福井県生野を衰退から脱却し東京や大阪にも負けない産業を創ること。


 

メガネ業界の方々には是非読んでほしいです。


111年、増永兄弟の意思を継ぎ国内製造96%のシェアを誇る一大産地になりました。

当時はメガネ=イノベーションであった。

今私たちはメガネをさらに発展させることと、視力矯正道具からメガネ型をした最先端技術を保有したデジタルツールになる予感。

 

メガネに関わる人間として身が引き締まる思いでした。