福井7人の工芸サムライ

福井県にある国指定7つの伝統的工芸品の職人やモノづくりや産地、福井にまつわる事がらをご紹介します。

セルロースアセテートの今昔物語

2016-06-21 22:08:16 | 鯖江のメガネ

セル枠と言われるプラスチックメガネに使われる材料の多くは
セルロースアセテート」と言って綿花由来の樹脂。
 
先日倉庫整理をしていたら出てきた珍しい材料が。。。
 
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10年前くらいに作られたセルロースアセテート

厳密に言えば「貼り合わせ」と言ってベースの厚めの材料に

薄い材料を溶剤で人工的に貼り合わせています。

薄い材料を張った方に反りやすい性質があります。
見事な半円に。ここまでヒドイのはなかなかお目にかかれません。笑

メガネの材料として再び使うには2mくらいの熱プレス機で

プレスして平らにしないと材料としては使えません。

 

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90年以上前に色開発されたという「4桁」品番の材料。

今では「6桁」品番が通常なのでいかに珍しいかが分かります。

 

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私も初めて見たシール。
吸収合併された会社の材料名だそうです。

 

 

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こちらはこの材料を貼り合わせた際に出てきたブツブツ。

溶剤を塗って熱プレスしますのでプレス圧に

耐えかねて押しつぶされた材料がこのように

ブツブツのなって出てきます。面白いですね。

 

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横から

 

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横から2
 
世の中でほとんど大衆の目に触れることがない材料たち
だったので嬉しくて発信してしました。
 
 

 


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