将棋が好きで、テレビや雑誌などの報道を普段からよく見ている。昔は羽生竜王が
余りにも強かったので大体は相手の方に肩入れしていた。最近年齢のせいか
負けることが増えてきたら、よくある判官びいきといったものかいつの間にか
本人を応援するようになってきた。
ところで将棋には世界でも珍しいしきたりがいくつかある。一つは真剣勝負の最中におやつを食べる
ということだ。酷使される脳は糖分を欲するからだというが、こういうことは他の勝負事やゲームには
余り見られない。もう一つは勝負が決した後に必ずが両者で感想戦をするということだ。
囲碁やチェスでも「局後の検討」といい同じことはあるというが、将棋ほどではない。何せ
感想戦と戦の字がつくということは 2度目の戦いを意味する。時には負けた方が感想戦で
相手の読みの深さを知り、2度負かされた気分になることもあるのだという。最近はAbemaテレビの
将棋チャンネルで感想戦迄を放映するようになり、随分と楽しませてもらっている。
さて、今日は多摩森林科学園。正式名称は「森林総合研究所」が前に付く国立法人だ。
たくさんの桜が植樹されていることで、4月前後の時期は大勢の桜見の客で混雑する。が、
それ以外の時期は閑散としているので、アクセスも良いこともあり私は年に数回訪れている。
入口すぐにある森の科学館。
12月初めのこの時期は紅葉がまだきれいだった。
これはメタセコイアの紅葉
樹種が多いせいかいろんな紅葉を楽しむことが出来る。
この時期のもう一つの楽しみは冬鳥。時期的にはまだ早かったのかこの日の収穫は乏しかった。
シジュウカラと
コゲラと
これはミヤマホオジロ♀のようだ。この鳥目当てにバーダーがたくさんやってくるようになったのは
最近のこと。
こちらは冠羽がきれいな♂
初冬のこの時期でもよく探すと昆虫たちに出会える。
じっと日向ぼっこしていたバッタの仲間
このイトトンボはオツネントンボだろうか
ツマグロヨコバイは色形から通称バナナ虫と呼ばれる。小春日和の日差しの中、何匹も飛び回っていた。
そしてムラサキシジミ
羽根を閉じていると地味で蛾の仲間と間違えられそうだが……
羽を開くと
シジミチョウの仲間だがこの種は成虫で越冬する。里山や丘陵地で、椿などの照葉樹の
葉っぱの上で日向ぼっこしていることが多い。
この日の一番のお目当てはアサギマダラの幼虫。
食草はキジョランの大きな葉っぱ、これがそうだ。
羽に開けられた穴はアサギマダラの幼虫の食痕だが、これがあるからと言って必ずいるとは限らない。
葉っぱをそっと裏返し、運が良ければ小さな幼虫を見ることが出来る。
来年春には優雅な舞姿を見せてほしいものだ。
キジョランの実
フユイチゴ
綺麗な色を残して枯れていたムラサキシキブ
枯葉の上に鎮座した蜂の巣
これは野鳥のための巣箱ではなく、ムササビのための巣箱。カメラのようなものが設置されていたので
現在も中にいて、夜を待っているのだろうか。
この辺で。