野に還る

ペンタックスをザックに
野山に花や鳥、虫たちを追う。
身を土に返すまでのほんの一時
さあ野遊びの時間の始まりだ。

植物多様性センター

2016-05-08 06:07:24 | 散歩

 ゴールデンウイーク中は遠くに出かけることもなかったが、最終日のこどもの日は

天気の良さにつられて深大寺まで出かけてきた。ただあまりの人出の多さに心が折れて

本園には入らず、比較的静かな周辺の水生植物園や多様性センターなどを見学した。

 植物多様性センターは平成24年4月に開園し、今年で5年目。

あまり知られていない施設なので来園者は少ない。研究施設でもあるので入園料はとらない。

 

 消された文字はなんだろう。

 

 「ペットは入れません」の看板。

 

 足元には最近よく見かける帰化種のアカバナユウゲショウ

 

路上に白い花が沢山落ちていた。頭上を見上げるとハクウンボクが咲いている。

 

これはクロバナロウバイ。ロウバイ科の低木で北アメリカ原産、甘い匂いを放っていた。

 

 園内唯一の建物、情報館内には今咲いている植物の名前が表示されている。

 

武蔵野ゾーンにはおなじみの花が多い。

ホタルカズラ

 

ノイバラ

 

フタリシズカも花穂を白くしている。

 

水辺にはアヤメとカキツバタ

 

カキツバタは暑い日差しにぐったりしていた。

 

 池の中に 珍しい花が咲いていた。ヒルムシロという花らしい。ミズバショウの白い苞をなくしたらこんな感じになるのか。

 

 

 

 ウツギの仲間にしては大きな花を咲かす、バイカウツギ

 

 

 マユミの花

 

 最近野山ではほとんど見られなくなったジャケツイバラ。マメ科の花で蛇結茨とかく。私の近くでは

高尾山で5月下旬ごろセッコクの咲く時期に見ることができる。

 

どういうわけか、ここでは花の時期が少し早いようだ。浅間山公園ではまだ蕾だった

コゴメウツギももう咲いていた。

 

 

ムサシノキスゲ

 

はるか頭上にはむくろじの実、もちろんこれは去年できた実だ。

 

 そして春の日差しを浴びて輝いていた楓の若葉

 

 今日はこの辺で。


キンラン

2016-05-01 21:30:27 | 散歩

 キンランはかつては雑木林の林床に普通に見られた花だった。

一頃は絶滅まで危惧されたが、最近は保護され、随分と個体数も回復して来ているようだ。

最近私の近くでも見ることのできる公園が増えているのが嬉しい。

 

 

ムサシノキスゲで知られる浅間山公園にやってきた。ここはキンランやギンランも群生で見ることができる貴重な場所だ。

 

4月中旬ぐらいからキスゲよりも一足早くキンランやギンランが咲きだす。

 

 

 キンランはラン科キンラン属の多年草。地生ランの一種で4月から6月にかけて里山の林の中で咲く。

 

 

キンランは人の手の入る雑木林を好む。人の手が入らず荒れてしまうと姿を消してしまうようだ。

近所に小さな林があったが、手入れをする人がいなくなったのか、2,3年前まではよく見られたキンランが、

最近では竹藪の中に埋もれて花を咲かせなくなった。

 

 

 この公園はキスゲの世話をするグループがしっかりしているので、毎年変わらずきれいな群生を見ることができる。

 

 

 この日は曇りがちで時折日がさす天気だったので、キンランの花の開き加減も僅かだったようだ。

 

 

 

嬉しいことに、今年は初めて斑入りの葉を持つキンランに出会えた。

  

 

 

ここ浅間山公園ではキンランだけでなく、ギンランやササバギンランも見られる。

 

 私が訪ねたのは4月下旬。残念ながらムサシノキスゲはまだごく一部が咲きだしたばかり、

群生を見ることはできなかった。

 

おまけはコウゾの雄花と雌花

 

 

植栽されていたハンショウヅル

 

 優雅に雑木林の中を飛び回っていたミスジチョウでお終い。

この辺で。