ウーーッと唸り声をあげつつ「ファーッ」と威嚇するチャー君を抱っこして急いで家へ。ママの急ぎ足に合わせて「ウニャッ」と相変わらずかわいい声で鳴きながら後ろについてくるシロちゃん。これ以上ついて来ちゃダメ!とシロちゃんに言い聞かせ小走りで家の中へ。
まず、傷が無いかチャー君の身体中をチェック。どこにも傷が無いので一安心!しかし、チャー君は恐怖で身体中が震えています。
チャー君は首の後ろと横を噛まれたみたいで、シロちゃんの菌がチャー君に入ったら取り返しのつかいないことに・・・・。まずその部分を熱湯で拭き次に、残っていたシルバーフォースで同じところを拭き上げ、もう一度傷がないか入念にチェック。
ありました。人間でいえば二の腕の一番上のところに。パックリと1cmくらい毛皮の皮膚が血も出ずに切れています。。。菌が今のチャー君の身体に入ったら、確実に死が待っています。焦りと恐怖と悲しみが一挙に襲ってきて。しかし、ママがしっかりしなくては!気を取り直してとりあえずシルバーフォースをその傷にかけて押川氏に電話。
ママ: どうしましょう。。シルバーフォースをつけましたが。。※かなり泣きが入っていました。。
押川氏: 菌が怖いので傷を水で洗い流して、シルバーフォースをつけて。
ママ: シルバーフォースは古いんですが。。
押川氏: 用心で病院に行ったほうが良いよ。シルバーは明日AM着で送るから。
チャー君の傷を水道でジャバジャバ洗い流し、チャー君の上半身は水浸しに。
山中動物病院へ電話し、急いでくるようにとのこと。驚いた召使さんも仕事を切り上げ帰宅。タクシーで山中動物病院へ。
どうしたの?何でのら猫に噛まれるの?とチャー君を診察しながら事情を話したら、呆れ顔で「気をつけなきゃ」の一言。。その言葉にはしっかりママへの叱責が。。
抗生物質をうち、手術の準備。チャー君には麻酔はできない(老齢のため)ので傷口を一瞬で縫うからねとのこと。
手術の準備をしていた山中院長が、ハタと手を止め「この子は身体を舐める?」との質問を。
もちろん、ママは自信をもって「生まれてこのかたほとんど自分でグルーミングはしたことがありません!」
じゃ、接着剤で傷口をくっつけるね!とのことで簡単に手術が終わり帰宅の途へ。
チャー君は怯えてまだ身体中が震え、時折ウーーッと唸り声を上げています。家に帰ったとたん、恐怖からか、家中の隅から隅までくまなく敵がいないかチェックしながら歩き回るチャー君。チャーベッドに乗せても直ぐに降りて家中を歩き回るチャー君。抱っこをすると少し落ち着きますが依然身体中が震えています。抱っこをしても拒否して何度も何度も家の中をチェックして歩き回るチャー君。ママは側で「大丈夫だよ、チャー君。これからも何の心配もないんだよ」と声をかけ。今夜はチャー君のアドレナリンの分泌が収まるまで待つしかありません。
やっと落ち着いたのは2日の午前1時くらい。ペーストをいつものようにワッシワッシ食べ、水をたらふく飲み、自らチャーベッドへ。
すっかり忘れていたママの噛まれた脚は腫れて、気がゆるんだのか痛みが急に襲ってきましたが一応消毒をしているのでそのままに。
チャー君、ママ、召使さんの長い長いエイプリルフールの1日がやっと終わりました。