チャー君の介護日記

25歳の元♂老猫チャー君の介護実録
ブログ内検索=2011/10/27 10/29 10/30 10/31に掲載

ペットロス

2011-10-01 | 日記

7月のチャー君が逝った時のことを考えると悲しくて涙が出てきますが、反面、やれることは全てやりつくしたという大仕事を成し遂げた達成感と安堵感があります。

チャー君はママ達が考えられる最高の、この上ない状態と環境で猫神様の元へ送ることがでました。更に神様は形こそ違っていますが、ママの願いをかなえてくれました。

7月に入って歩けなくなったチャー君でしたが、「もう一度散歩したい」と復活することを信じていたママの願いです。その願いはチャー君の臨終の際に見事叶い、チャー君は天国までママ達とお散歩をしながら行きました!※詳細は7/23「天国へのお散歩」に。

もう1つの願い。それは”いつもの生活で、いつもの風景、家族が側にいてリラックスしながら逝く”これはチャー君が20歳を過ぎたころからチャー君の「死」を意識するようになって一番長いこと願ってきたことです!これが叶ったのも死ぬ力がチャー君に残っていたからです。お家でいつもの風景でチャー君がマットに寝ている間、生活音を出さないようにし、食事しながら召使いさんとママはおしゃべりをし、チャー君はその会話を聞きながら時には話しかけられもしと、、苦しむことなく安らかに逝かせることができました。

トラ君は、ママが危篤状態もあり、入退院を繰り返していたこともあり、病床生活が長期間続いていた中で急逝しました。。トラ君の異変に気付いたときはすでに手遅れ、トラ君には何もできない状態で天国へ。。この時の悲しみと後悔、空虚感、トラ君に申し訳なく悔やんでも悔やみきれないものでした。しかしチャー君はそんなことがないように召使いさんもママも介護に入って3年3ヶ月。この間チャー君のその時に向かって後悔しないように、できる限りのことをしてきたつもりです。

そんな後悔しないように、約3年間最大限のことをしたママ達でも現在は完全にペットロスのどツボに!ママ達はこんなに長い時間かけて心構えをしていても時間が経っても一向に寂しさは治まりません。今、このブログを見ている方の中には急に病気で、あるいは事故でペットを失くされた方は多々いらっしゃると思います。心の準備ができないうちにペットが逝ってしまったときの人間の気持ちを考えると、とても耐えられなく、その精神状態が身体に悪影響を及ぼします。

最悪なことはペットを逝かせてしまった原因が自分にあると、自身を責めてしまうことです。そうなると、身体的には睡眠障害、頭痛、吐き気、食欲不振または暴飲暴食等、精神的にはウツ状態になり、空虚感、無気力等などさまざまな症状がでます。

ママは半分は理性的に考えているので大丈夫ですが、半分は無意識の中で深い喪失感があり、その影響で身体の中で機能しなくなったものがあります。それは性的なもので70歳以上の老婆の身体になってしまったことです。友人の医者が言うには一過性のものだとか。。。

悲しみを乗り越えるには、それに向き合い悲しむだけ悲しんで、楽しかったことを人に話しまたは同じ経験をした人の記事を読むこと。とありますが、正にそのとおりだと。現に召使いさんは2日に1度くらいの割合で泣いています。涙はママは出なくて、逆にチャー君のことを考えるとつい微笑んでしまいます。(年をとると女が強くなるというのはここでも証明されているようです。年をとると女は泣かないようですね)

愛情をいっぱいもらったペット。生活では飼い主の感情できつい言い方をしたりしたでしょうが、それは家族だからこそ!ペットはそんなことはしっかり判っているんです!家族だからこそ、逝かせてしまった原因が自分にあると考えてしまいます。しかしそんな考えをしている飼い主をペットが知ったらどうでしょうか?悲しませている原因が自分(ペット)が逝ったことだと知ったら。。

そして考えてください!今私達が病院で処方される薬、化粧品、市販薬、ドラッグストアにある商品の全ては販売されるまでの過程で動物の生体実験によって成立されていることを!そんな実験によって地獄のような苦しみの中で死にゆく動物が闇の中に葬られていることを!ペットショップでは商品として売れない子たちは、ごみを捨てるように経営者達が商品を簡単に捨てます。その捨てられた子達の先に待っているものは、人間として情けなく文章に書きたくないものです。この子たちは不安な中、甘えることもできず人間を恐れて憎むことはあっても愛情とは縁のない、恐怖と身体的な苦しみの中で絶命する子達ばかりです。

一緒に過ごしたペットたちは、最期まで飼い主の愛情いっぱいの中で逝くことができます!快適な生活の中で甘えることも、愛情いっぱいの中で常に安心して眠りにつくことができます。不安な時は、飼い主が側にいてくれ寄り添ってくれます。そんなラッキーな子達なんです。ラッキーな子達と出会えた私達はペットから沢山のものをもらっています。

ここでもう一度考えてください!失くしたペット達と出会う前のあなたと今のあなたと。感情が豊かになり、痛みが以前より断然わかるようになっていることを。人間的に懐が深くなっているはずです!

9月後半に入り、召使いさんと「チャー君がいたらきっとこんなことをしていたね」とか「この時間はチャー君が食事をしていて、水の準備でお風呂の床一面にお湯をまいていたね」というような会話ができるようになりました。しかも焼きサンマの身のはがし大会があったらエントリーしようかと!ママ達はあと少しでこのドツボから抜け出せそうです!

 召使いさんを従えて警備巡回中のチャー君 2011/5撮影


チャー君の介護日記

2011年7月10日に25歳で天国へ逝ったチャー君。 このブログは、2009年5月3日=Xデーから3年あまりの介護の実録です。痙攣発作から雄叫びができるまで回復したチャー君のミラクルの軌跡です。