チャー君の介護日記

25歳の元♂老猫チャー君の介護実録
ブログ内検索=2011/10/27 10/29 10/30 10/31に掲載

チャー君の別宅

2011-10-04 | 日記

フェレット君事件で思い出したのがチャー君の外泊事件!Xデー以前のことで、チャー君はフェレット君と同じ様に1Fの庭を端から端まで行ったり来たり。季節は10月。拾われたころのトラウマなのか極端に車を怖がるため、チャー君が庭から高い塀にジャンプして外へ行く心配は無いので、自由に庭に出していた時のことです。

日常化してきたお庭のお散歩。夜8時くらいに庭に出たチャー君。何度か行ったり来たりしながら、水を飲みに、トイレに、食事にと帰ってきてはまたお庭へ。気がつくと11時に。チャー君は・・いません!!どこ?

実は以前からお庭に出すとしばらく帰ってこないことがしばしばあり、「チャー君」と道路側からお庭の塀に向かって呼び、ママは道路から建物玄関を通ってお家に入るころには、何事もなかったかのようにチャー君はお家のベランダに座っているということが。ママに顔を見せたのでチャー君的にはOKなのか、また庭へ行こうとするチャー君。急いで引きとめそのままお家の中へ入れ、窓にはしっかりとロックし。最初はお昼限定で出していたのが、夜の時間帯にもこのお庭の散策が始まり。。夜の時間帯で、最初は15分くらいで帰ってきてはまた庭へと、やがては、30分くらい帰らず。。そして事件が・・

塀越しにチャー君を呼んでも反応は無し。チャー君はおそらく住居1F一番先のお家か、その手前の家にいる可能性大です。手前の方の部屋に電気がついていたので夜中に非常識なことをするママは冷や汗をかきながらインターフォンを。チャー君はいないとのこと。。更に電気が点いていない一番奥の部屋の方のインターフォンを・・留守です・・

またまた非常識なことですが、一番先の部屋の中を塀の隙間から伺うと・・・暗闇にうごめく小さい物体発見!目をこらしよく見るとチャー君です!

高い塀を登り身を乗り出し街燈の薄明かりで見ると・・チャー君はさもそこの住人のようにクッションの中で落ち着き払ってすっかりくつろいでいます!そこはチャー君専用なのか、大きいクッションがあり水、食事、トイレが用意されているようで窓は猫が通れるくらいに開け放しされていて・・・チャー君と大きい声で呼ぶこともできず、小声で呼びかけても耳をこちらに向けているだけ、またはチラッとこちらを見るだけで無視!ここってチャー君の別宅?

チャー君の生命の危険は無し、のんびりと別宅にいることと夜中ということもあり方なくママ達はそのままお家へ帰り、窓をチャー君が入れるくらい開けて就寝。この時点で夜中2時くらいだったかと (翌日喉が痛かったのを覚えています)

 ナント、朝 目が覚めたらママの腕の中にチャッカリと眠っているチャー君!

一番先のお家の方(独身男性)はお仕事上、超不規則な生活で留守が多い方。不規則な生活ゆえ、留守の時はいつチャ坊(チャー君のこと)が来てもいいように窓を開けているんですとのこと。。何か違っているような・・留守なのにチャー君のために窓を開けておく??留守だったら普通閉めるんじゃ!?という疑問が湧いたママですが、その方には感謝の意をお伝えしノー天気なママはご好意に甘えることに。完璧な別宅をゲットlしたチャー君です!

ちなみに外泊はこの1日だけ(夜だけお庭散歩を禁止しました)でしたが、別宅通いはXデー以後も続き、別宅の方が転勤で引越しをされるまで続きました。。

  


ペットロス脱出のきっかけ

2011-10-03 | 日記

ペットロスを脱出できるきっかけになったことがあります。それは、白いモグラ(フェレット)君騒動!9月初め、仕事から帰宅したママがPCに向かっていたら、庭に白い小さな生き物が右に左に。。ママは???

暗闇の中で1Fのお隣同士がつながった庭を行ったりきたり。ママは以前ご紹介していたこの庭の住人モグラ君と勘違いし・・(冷静に考えたらモグラが真っ白のわけないのですが) ママは「これは大スクープ!召使いさん友人に見せなくては!」とカメラを取り出し、窓のところで待つこと数分。すると、ママのところの庭に帰ってきた白いモグラ君、ベランダからママがカメラを構えたところにトコトコと近寄り親しげに窓越しにコンタクトしてきます。「お家にいれてーーー!!」真っ白な身体、長いフサフサの尻尾、かわいい赤い目、かわいいお耳、何てキュートな子!ってこれってモグラ君じゃない!フェレットです!

迷子になったフェレット君。いつから庭にいたのかわからないのですが、とにかく家の中に入れてフェレット君を保護しなきゃ。そしてお家に帰してあげなきゃ!網戸を開けてダンボールの用意。すばやくって捕まえるなんてとてもとてもできないママ!その仕草のかわいいことって!とにかく写真を撮り迷子のビラを作らなきゃ!しかし、なんてかわいい!!!動きもなんてなんてかわいいの!と・・・

お家の中に閉じ込めたフェレット君の画像を手に、1Fの各お家に訪ねてもフェレット君のお家は不明。2F以上のお家の子か裏のマンションの子かも・・閉じ込めたフェレット君はお腹が減っているはず。もしかしたストレスで体力が相当消耗していて危険な状態かも・・・

訪ね歩くより、警察に迷子の連絡をして保護してもらったほうが安全だし、迷子のビラを貼ったほうがお家に帰れる確立が高いし、何と言ってもフェレット君のストレスと体力消耗も軽減されるはずと考え、警察に連絡し捕獲、迷子のビラを作りポストに貼り終えて一件落着!

警察には「飼い主が見つからない場合は、家で飼います」と即答してしまったママ。。言った後で、フェレット・・・何を食べるの?どう付き合うの?と楽しい悩みがフツフツと湧き上がり。。

翌日警察に連絡したら、その日の夜に飼い主が迎えにきたとのこと。内心ママは「そりゃそうよ、あんなにかわいいんですもの!」フェレット君、見ず知らずの警察に一晩泊まることなく無事帰還できました。

この事件からママたちの中で大きな変化がおきました。おそらく、7月チャー君を助けられなかったママ達ですが、今回はパーフェクトにフェレットを助けることができたという達成感と、あまりの可愛さに召使いさんとフェレット君の可愛さを話しあいながら、家に迎える場合を真剣に考えたことが転機になったようです。

チャー君の介護のことを客観的に考えられるようになり、召使いさんは無理にチャー君のことを意識しないようにしていましたが、その後はチャー君のことを考えて笑ったり泣いたり、時にはチャー君に対して苦情も言い。

ママは毎日チャー君のブラッシング、マッサージ、スキンシップをしたママの手の平を光にかざし、この手があったからこそできたこと、頑張ったねと!これからは、手のお手入れをするねとママの手の平に感謝を言い、悲しみにくれていただけの生活が一変し、前向きになってゆきました!


ペットロス

2011-10-01 | 日記

7月のチャー君が逝った時のことを考えると悲しくて涙が出てきますが、反面、やれることは全てやりつくしたという大仕事を成し遂げた達成感と安堵感があります。

チャー君はママ達が考えられる最高の、この上ない状態と環境で猫神様の元へ送ることがでました。更に神様は形こそ違っていますが、ママの願いをかなえてくれました。

7月に入って歩けなくなったチャー君でしたが、「もう一度散歩したい」と復活することを信じていたママの願いです。その願いはチャー君の臨終の際に見事叶い、チャー君は天国までママ達とお散歩をしながら行きました!※詳細は7/23「天国へのお散歩」に。

もう1つの願い。それは”いつもの生活で、いつもの風景、家族が側にいてリラックスしながら逝く”これはチャー君が20歳を過ぎたころからチャー君の「死」を意識するようになって一番長いこと願ってきたことです!これが叶ったのも死ぬ力がチャー君に残っていたからです。お家でいつもの風景でチャー君がマットに寝ている間、生活音を出さないようにし、食事しながら召使いさんとママはおしゃべりをし、チャー君はその会話を聞きながら時には話しかけられもしと、、苦しむことなく安らかに逝かせることができました。

トラ君は、ママが危篤状態もあり、入退院を繰り返していたこともあり、病床生活が長期間続いていた中で急逝しました。。トラ君の異変に気付いたときはすでに手遅れ、トラ君には何もできない状態で天国へ。。この時の悲しみと後悔、空虚感、トラ君に申し訳なく悔やんでも悔やみきれないものでした。しかしチャー君はそんなことがないように召使いさんもママも介護に入って3年3ヶ月。この間チャー君のその時に向かって後悔しないように、できる限りのことをしてきたつもりです。

そんな後悔しないように、約3年間最大限のことをしたママ達でも現在は完全にペットロスのどツボに!ママ達はこんなに長い時間かけて心構えをしていても時間が経っても一向に寂しさは治まりません。今、このブログを見ている方の中には急に病気で、あるいは事故でペットを失くされた方は多々いらっしゃると思います。心の準備ができないうちにペットが逝ってしまったときの人間の気持ちを考えると、とても耐えられなく、その精神状態が身体に悪影響を及ぼします。

最悪なことはペットを逝かせてしまった原因が自分にあると、自身を責めてしまうことです。そうなると、身体的には睡眠障害、頭痛、吐き気、食欲不振または暴飲暴食等、精神的にはウツ状態になり、空虚感、無気力等などさまざまな症状がでます。

ママは半分は理性的に考えているので大丈夫ですが、半分は無意識の中で深い喪失感があり、その影響で身体の中で機能しなくなったものがあります。それは性的なもので70歳以上の老婆の身体になってしまったことです。友人の医者が言うには一過性のものだとか。。。

悲しみを乗り越えるには、それに向き合い悲しむだけ悲しんで、楽しかったことを人に話しまたは同じ経験をした人の記事を読むこと。とありますが、正にそのとおりだと。現に召使いさんは2日に1度くらいの割合で泣いています。涙はママは出なくて、逆にチャー君のことを考えるとつい微笑んでしまいます。(年をとると女が強くなるというのはここでも証明されているようです。年をとると女は泣かないようですね)

愛情をいっぱいもらったペット。生活では飼い主の感情できつい言い方をしたりしたでしょうが、それは家族だからこそ!ペットはそんなことはしっかり判っているんです!家族だからこそ、逝かせてしまった原因が自分にあると考えてしまいます。しかしそんな考えをしている飼い主をペットが知ったらどうでしょうか?悲しませている原因が自分(ペット)が逝ったことだと知ったら。。

そして考えてください!今私達が病院で処方される薬、化粧品、市販薬、ドラッグストアにある商品の全ては販売されるまでの過程で動物の生体実験によって成立されていることを!そんな実験によって地獄のような苦しみの中で死にゆく動物が闇の中に葬られていることを!ペットショップでは商品として売れない子たちは、ごみを捨てるように経営者達が商品を簡単に捨てます。その捨てられた子達の先に待っているものは、人間として情けなく文章に書きたくないものです。この子たちは不安な中、甘えることもできず人間を恐れて憎むことはあっても愛情とは縁のない、恐怖と身体的な苦しみの中で絶命する子達ばかりです。

一緒に過ごしたペットたちは、最期まで飼い主の愛情いっぱいの中で逝くことができます!快適な生活の中で甘えることも、愛情いっぱいの中で常に安心して眠りにつくことができます。不安な時は、飼い主が側にいてくれ寄り添ってくれます。そんなラッキーな子達なんです。ラッキーな子達と出会えた私達はペットから沢山のものをもらっています。

ここでもう一度考えてください!失くしたペット達と出会う前のあなたと今のあなたと。感情が豊かになり、痛みが以前より断然わかるようになっていることを。人間的に懐が深くなっているはずです!

9月後半に入り、召使いさんと「チャー君がいたらきっとこんなことをしていたね」とか「この時間はチャー君が食事をしていて、水の準備でお風呂の床一面にお湯をまいていたね」というような会話ができるようになりました。しかも焼きサンマの身のはがし大会があったらエントリーしようかと!ママ達はあと少しでこのドツボから抜け出せそうです!

 召使いさんを従えて警備巡回中のチャー君 2011/5撮影


チャー君の介護日記

2011年7月10日に25歳で天国へ逝ったチャー君。 このブログは、2009年5月3日=Xデーから3年あまりの介護の実録です。痙攣発作から雄叫びができるまで回復したチャー君のミラクルの軌跡です。