ヒトリ言。と、回顧録

些細な独り言。音楽と海外ドラマ好き。映画は時間があれば見たい。ブログは最近失速気味。

今週もレイトショー

2013年11月21日 01時13分47秒 | Music/Movie
先週の「ハリウッド!」っぽい映画から一転。ハリウッドっぽくない映画を観てきた(笑)
◆フィルス~FILTH~

(R18)

◇「filth」
1:汚物、不潔、浮上
2a:卑猥(下品)な言葉(飲み物)、みだからな考え(思い)
2b:道徳的堕落
3:the filth(英俗):警察
そんな主人公の映画。

どんな映画でもラストは大事だけど、この映画のラスト2~3秒は「やられた」感があった(笑)
マカヴォイくんの笑みと・・・その影。

確かに「ダークなラブストーリー」
「ブラックコメディ」と言えばそう。
ブラックコメディ→少しコメディから外れて、また最後の最後に「ラブストーリーなんだけどやっぱりブラックコメディでしょ」と言われる感じ。

そして、全編を通して「人って色んな面があるじゃん?」
自己防衛や虚栄心で90%くらいが嫌な奴に思えても、10%くらいは救いがあったりするじゃん。
たった一人の人にとっては、彼は「本当に良い人」だったりしてさ。
ブルース(マカヴォイくん)は・・・ずっと「鬱屈」していて「タイミングの悪い」「運の悪い」人間だったのかもしれない。
だから・・・会計士の彼は、ブルースが別の人生の歩み方をした時の「もう一人の姿」の断片でもあったのかもしれない。

あとからジワジワと面白さが・・・
そんな映画でございました。


◇アニメーション
確か・・「モネ・ゲーム」(だったと思う・・)でもアニメーションをオープニングで使っていた。そのアニメーションが良かったんだけど、今回のこの映画でもエンディングでアニメーションが使われていた。
このアニメショーンが何とも・・・(笑)
映画本編を「(下品だけど)おとぎ話」(笑)的というか、「寓話」のようにしているように感じて個人的に面白かった。


◇音楽
懐かしい曲が多くて良かった☆
ドイツの場面でのコテコテの「99luftballons/Nena」は思わず吹き出してしまった(笑)
そして…確かに「Creep/Radiohead」は良かった。この曲を使う計算っぷりも含めて。


◇余談
色々な意味で、こういう描写が許される環境は羨ましい。
「大人」なんだろうな。<環境が




◆日本は「壊す文化」なのかなぁ。と思う時がある。
確かに災害が多い国ではあるので、それに備えて壊して作り替えなければならないものがあることは分かる。なのでそこは納得している。

運悪く自分は「美術」等には明るくはない。
でも、こういうニュースを見ると全く貢献してもいないのに残念な気持ちになる。
多分・・・資本主義からすっかりこぼれて落ちて地面に転がっているからなんだろうな。と思う。

鎌倉の「近代美術館鎌倉館」が閉館、取り壊されるかも?とのこと。
こういう文化的なものを「採算」で存続の可否を計算しなくてはいけないという事がちよっと寂しく感じられる。
だから「育たない」んじゃないかなぁとか。。

その一瞬は色々やってみたりするけど、持続もなかなかしない。。
一過性の文化なのかなぁ。
そして「消費」していく文化。
そういう生き方をしている自分をちよっと不憫に思うこの頃。。

自己満足だとしても、パトロンになれるくらいのお金があったらなー。。←膨み過ぎ