遂に念願かなって朴槿惠韓大統領は天安門のひな壇に立ちました。
天安門のひな壇にたつ朴槿惠大統領
中華宗主国習近平皇帝の右隣はプーチンロシア皇帝、その隣が朴槿惠大統領、そして本来なら朴槿惠大統領の立ち位置に居たはずのナザルバエフカザフタン大統領。
朴槿惠大統領一世一代の晴れの舞台です。
韓国紙は各紙とも韓国国民も興奮気味に喜びに沸いています。
朴槿惠大統領の人気は一気に沸騰し最高点へ達しました。
水を差すようでっすが、それにしても当時日本と併合しシナ戦線では韓国人は日本兵と一緒に中国軍(国民党軍)と戦っていたのです。
日本は今度の式典に招待されても参加しませんでした。
一方の韓国の大統領は喜んで参加しました。
そうしたら早速、中国紙の環球時報は招待を蹴った日本を批判する記事を出しました。
再々言ってますのでしつこいようですが、中国の言う抗日戦争など実際にはありません。
これはあくまでも中国共産党の捏造でしかないのです。
そんなものに付き合う謂れは日本も韓国にもないはずです。
しかし韓国の朴槿惠大統領は嬉々として出席、天安門のひな壇に臨席したのです。
アメリカからは出席しないよう戒められていたはずです。
朴槿惠大統領はルビコン川を渡ったのです。
アメリカの要請を蹴ってまで出席したと言うことは、米韓同盟より中国との関係が韓国にとって大事だと言うことを、朴槿惠大統領自身が行動で示したわけです。
これではアメリカも黙って手を引く以外にありません。
世界の覇権国家は今もアメリカであり世界最強の軍隊を保持しています。
中国が幾ら意気がってもアメリカと矛を交えることは自滅を意味します。
そんな世界最強のアメリカと韓国は同盟を結んでいるのです。
にもかかわらずアメリカから出ないようにとの要請を蹴って出席したのです。
この持つ意味は重要で重大なものです。
韓国はアメリカを捨て?中国と運命を共にする選択したと見るのが普通です。
アメリカも日本もそう判断します。
ところが韓国ではそうでもないようなのがおかしなところです。
アメリカとの同盟関係は維持したまま経済的関係で中国とも仲良くやっていけると思っているのです。
現実の世界はそんな甘くはありません。
実際はアメリカも中国との経済関係だけ見ると、大国同士ですから韓国どころの比ではない深い関係を持っていますが、中国もアメリも共に敵国だと認識しているのです。
火遊びできるのは大国だからであり、その大国の庇護の下にある国が大国と同じ振る舞いをすることなど容認されるはずはないのです。
韓国が中国の冊封に入れば、今度は中国もアメリカ同様韓国とアメリカの関係に文句をつけてきます。
文句と言うより今度は宗主国としての命令です。
命令に違反すると宗主国としては厳しい罰則を科するのが慣わしです。
アメリカのように言葉だけではないのです。
韓国は中国の属国に成るかアメリカとの同盟下で自由主義体制下にいるかの選択で、中国の冊封の下を選択したのが、今回の式典出席の意味するところなのです。
韓国がどう自分の行為を正当化しようとしても、アメリカも中国もそのようにしか見ないのです。
面白いのは9月に習近平主席が訪米します。
これまでの訪米とはかなり趣が変わった首脳会談になるのでしょう。
オバマ大統領にしても、もしかすると習近平主席との最後の会談かもしれませんね。
オバマ氏が大統領に当選した頃の中国は飛ぶ鳥落とす台頭振りでした。
ですから、習近平主席をアメリカに始めて迎えたときのオバマ大統領の気の使いようは尋常ではなく、まるで腫れ物に触るようなもてなしようでした。
二大大国同士の間柄をアピールする始末で、まさに太平洋を二分する勢いでした。
しかし、近況の中国の振る舞いは、アメリカが眉を顰めることばかりやっています。
米国世論の中国を見る視線も厳しさを増しています。
オバマ大統領もそうした空気は十分に察しているでしょうから、かなり厳しい注文を中国に求めるでしょう。
一方の習近平氏も国内での体制が完全に制御出来ているとはいえません。
特に海洋侵出が活発な軍部を控えていては、アメリカに対しても強硬な態度に始終しそうです。
妥協のない将来へ問題を残す会談になることは今から予想できることです。
その後の10月に朴槿惠大統領がアメリカを訪問します。
もっぱら弁明に始終しそうな朴槿惠大統領ですが、アメリカの対応はかなり厳しいものになるでしょう。
中長期で米韓関係を展望すれば、今回の朴槿惠大統領の抗日戦争記念行事出席は、韓米関係の見直しの緒につく出来事だったことになりそうです。
一応米国は、弾道ミサイル迎撃用THAAD(終末高高度防衛ミサイル)の設置を韓国に強く求めるでしょうが、韓国がこれを認めることはしないでしょう。
何故かは、韓国が中国の冊封下に入ったので中国の許可がないと認められないことだからです。
そんなバカなと思うかもしれませんが、その為に習近平主席自ら韓国訪問までして朴氏を手懐けてきたのです。
そうまでして吊り上げた獲物が韓国なのです。
特にその韓国に中国全土をカバーするXバンドのフェーズドアレイレーダーを設置されたら、黙っているはずはないのです。
フィリンピンが南シナ海での領有権問題を国際司法裁判所に訴えたことに怒った中国は、陸揚げ寸前の全のバナナにけちをつけ、全面禁輸の制裁をしました。
韓国が中国が嫌がるTHAADとXバンドのフェーズドアレイレーダーを認めたら、中国は韓国にどんな制裁を課するでしょう。
想像するだけでも韓国はビビッてしまいそうですね。
ですから韓国は決してTHAADとXバンドのフェーズドアレイレーダーを認めないでしょう。
ですから訪米してもこれを認めない、その後の日程は針の筵の上を歩くがごときになるのです。
やがて韓国から静かに米軍が引き上げていくことでしょう。
欧米の投資も順次減っていくでしょう。
その分を中国が補って呉れればいいのですが、属国に戻ってきた国にそんな甘い対応を中国がするはずないのです。
こう予測してみるだけでも、今回の朴槿惠大統領の訪中は韓国にとっては戦後最大の転換点だったことがわかります。
日本は、ただ何もせず余計のことも言わずジーッと見ているだけで良いのです。
仲介したり助けたりは野暮の骨頂と言うものです。
天皇陛下を侮辱した国が、どういう運命をただるか長い目で見ていきましょう。