「永遠」の肉体としての「大自然」の進化過程(人間でいえば基本的機能の完成する乳児期までかも)は遙か昔に終わっていますが、成長は持続されてきました。そしていまや、発達心理学的にいえば、少年期から青年期(13歳頃から25歳くらいまで、最近は30歳頃までという考えもある)の入り口、いわゆる思春期にあるのではないかと見られます。そこから、これからの「世界」を予想するのは難しいことではありません。ただし、昔の青年像を思い描くことは無用です。昔の青年は、人類的な少年期(おおよそ学童期)で、親がかり(つまり神仏への依存)で自分の生き方、アイデンティティを決めていました。人類の青年は親離れ(宗教的価値観への否定、反抗など)に向かうと考えられます。
(人間は対等な他者、異性などを持っていますが、人類という個体には相対的な他者がいないということも重要でしょう。この人類という唯我者には内的葛藤しかありません。そこには自然と精神の、「世界」の自己運動・オートポイエシス運動があります。精神や自然の自己運動としての弁証法というものがありますが、もっと複雑な、相対性理論や量子論などを含んだ、多元的なものだと考えられます。)
いまや人類は思春期という波乱の時代、天才と狂気、疾風怒濤の時代に入っているわけですが、それを卒業するのにどれくらいの時間が必要かは分りませんが、後何十年も続くのではないかという気がします。2/27日の中日新聞朝刊の3面に掲載されていましたが、アメリカ商務省の発表では現在世界の人口は65億で、人口の増加率は年々下がっているが、50年は増加し続けると予想されています。人口増加の止まるときが 人類の、ひいては「世界」の肉体的成長の頂点とすれば、思春期の終わりはその何年か前(10年か20年か分りませんが)と考えられます。「世界」の人口増加についてのサイト
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