★国家情報会議(NIC)主導、情報4機関が調査結果公表、4機関コロナ生物兵器説を否定か>
★新型ウイルスの起源については1機関は研究所流出=生物兵器説原型モデル説、3機関は起源不明か>
★米国民主党オバマ政権は中国の「機能獲得実験」(注1)に資金援助か>
★バイデン政権は「中国の「機能獲得実験」(注1)に資金援助」の中間選挙の争点化を避けるため、調査の幕引きに必死か、
原因の特定化と根拠情報は共和党と民主党が構成する米国議会報告書公表待ちか>
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AFPBB News
2021/08/28 05:38
【AFP=時事】米情報4機関が実施した新型コロナウイルスの起源調査の結果をまとめた報告書の概要が27日、発表された。
各機関は、新型ウイルスは生物兵器として開発されたものではないという結論で「おおむね」一致。
ウイルスが遺伝子操作の産物だったとの説についても、米機関の大半が「信頼性は低い」と評価した。
ただ、新型ウイルスの起源については、各機関で見解が相違。
4機関と国家情報会議(NIC)が動物との接触による自然発生の可能性が高いとした一方で、
1機関は研究所流出説を支持。
3機関は結論=原因の所在不明が出せなかった。
米国は、中国当局が新型ウイルスの存在について流行開始以前に把握していたとは考えていない。
【翻訳編集】AFPBB News
(注1)
■米国が武漢研究所に資金援助していた?! 新型コロナ対策責任者のメールで明らかになった「危険な研究」
2021年6月7日 月曜 午後7:10 、木村太郎ワールド
■■米国は知っていた
米政府の新型コロナウイルス対策の責任者が、問題のウイルスが中国・武漢ウイルス研究所で人工的に造られたことを知っていただけでなく、その実験に対する資金援助にも関わっていた疑惑が浮上してきた。
米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)所長のアンソニー(トニー)・ファウチ博士がその人。同博士はホワイトハウスの新型コロナウイルス対策本部の主要メンバーで、日本で言えば新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長の立場にあたる。
ファウチ博士はトランプ政権時代からその任に当たっていたが、ニュースサイト「バズフィード」が情報自由法に基づいて同博士の電子メールの公開を申請。今回3200通に上るメール送受信の記録が公表された。
その中で注目を集めたのが、2020年1月31日に同博士がスクリップス研究所の免疫学者のクリスチャン・アンダーセン氏から受信したメールだ。
ー略=引用URL参照ー
アンダーセン氏は、問題のウイルスには自然的に変異したとは考えられない「異常な特徴がある」と言ったことになるが、このメールを受けたファウチ博士は翌2月1日、配下のヒュー・オーチンドスNIAID副所長に件名を「重要」として次のようなメールを送った。
ー略=引用URL参照ー
添付資料の表題は「バリク、シィ他ーネイチャーメディシンーSARSの機能獲得実験pdf」となっていた。
「ネイチャー・メディシン」とあるのは英国の科学誌のことと思われる。「バリク」は、米国のノースカロライナ大のウイルス学者で武漢のウイルス研究にも関わっていたラルフ・バリク氏、「シィ」は中国の疫学者の石正麗さんのことを指すと考えられる
■■「ヒトに感染する疑いが濃くなったウイルス」
「SARSの機能獲得実験」で検索すると、同誌2015年11月12日号に「コウモリのウイルス操作をめぐって危険な実験に対する議論が高まっている」という記事がある。
記事は、2002年前後に中国を中心に猛威を振るった重症急性呼吸器症候群(SARS)のウイルスを研究するために、武漢ウイルス研究所でコウモリのウイルスと結合させた「人工ウイルス」を造った。本来コウモリのウイルスが直接ヒトに感染しないものだったのが、このウイルスはヒトに感染する疑いが濃くなり、こうした「機能獲得実験」は許されるべきかという議論が高まったというものだった。
「機能獲得」とは、英語でgain of functionと言い、ある遺伝子の機能を調べるためにその機能を増強させることで類推する実験手法のことだが、その結果ウイルスの致死性や感染力が強まる危険がある。
■■米国政府が資金援助?
そこで、米国政府は2014年10月
<バラク・フセイン・オバマ2世 民主党
2009年1月20日- 2013年1月20日
2013年1月20日- 2017年1月20日
>
にこうした実験に対する資金供給を停止したが、この実験はそれ以前から始まっており、米国立衛生研究所(NIH)は引き続き武漢ウイルス研究所に対する資金提供を続けていることの是非にも記事は触れていた。
つまり、武漢ウイルス研究所ではかねてコウモリのウイルスを人工的に造り替える実験が行われており、米国がその資金援助をしていたことになる。
その額は60万ドル(約6600万円)に上るが、NIH傘下のNIAID所長のファウチ博士もこの援助に関わっていなかったわけがないと考えられる。
それを裏付けるようなメールが、同年4月19日、ピーター・ダザックという人物からファウチ博士に送られている。
「スタッフ一同、それに協力者を代表してあなたに感謝します。あなたは昨夜の大統領の記者会見で、フォックスニュースの攻撃にもかかわらず、コロナウイルスがコウモリから直接ヒトに移ったもので、武漢ウイルス研究所から流出したものではないことが科学的に証明されていると明言されたからです」
ダザック氏は中国への資金援助を仲介したNPOの会長で「どのウイルスがヒトに感染しやすいか」を知るために「機能獲得実験」を行うことを含めて援助を行なったとされる。(バニティフェア誌)
■■今後政治問題化か
これで、世界を襲った新型コロナウイルスは米国の資金援助も得て武漢ウイルス研究所で人工的に造られたもので、ファウチ博士は米国でコロナウイルス感染が始まった直後から知っていただけでなくその事実を隠蔽したのかもしれないという状況証拠が揃ったことになる。
ファウチ博士は今も全ての疑惑を否定しているが、医師(眼科医)で自らもコロナウイルスに感染した経験のある米上院のランド・ポール議員(ケンタッキー州選出・共和党)が追求を続けており、偽証罪が適用される議会での証言を求めており、今後政治問題化しそうだ。
(関連記事:「コロナウイルスは武漢研究所で人工的に変造された」英研究者らが法医学的学術論文発表へ)
【執筆:ジャーナリスト 木村太郎】
【表紙デザイン:さいとうひさし】
【掲載したメール画像:「Buzz Feed News」より】
【表紙デザイン:さいとうひさし】
【掲載したメール画像:「Buzz Feed News」より】